ぶつぶつ日記
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絶版になってしまったパレスチナ人作家 ガッサン・カナファーニーの本を貸して欲しいと言われたので、 相手に送るために学校にもってきた。 久々にぺらぺらとページを捲ってみたが・・・。 この本はいつ読んでも最後まで読みきることが出来ない。 辛すぎるのだ。 日本で、のほほーーーんと大きくなり、 ぼーーーーと生活している私には、 苦しすぎる。
ガッサン・カナファーニーは一時PLFPのスポークスマンとして 注目されていた人だったが、 それが災いし、72年7月、自動車に仕掛けられた爆弾により、 暗殺されている。
彼の小説、「太陽の男たち/ハイファに戻って」は まさに、彼の目にしてきたパレスチナ現代史の縮図であり、 そこには、なす術もなくパレスチナから追い出された第一世代の無気力感、 子供たちの鋭いまなざし、そんなものがぎっしり詰まっている。 彼が死んだ72年7月に生まれた子供は、 来月で30歳になる。 彼らはずっと、 閉じ込められ奪われつづけている、という感覚の中で育ってきているのだ。
イスラエル人と親しくしている人たちの中には、 この間のジェニンも、以前の虐殺も、 誇張されたものであり、イスラエルを国際社会から孤立させるための デマゴーグである、と言う人たちが多い。 その人たちにも、この小説を読んで欲しいと思う。 パレスチナ人と言う部分を、ユダヤ人に置き換えたら、 パレスチナ人の感情の発露は、ほとんどユダヤ人が味わってきたものだろう。 そして、虐殺とは実際に何人が殺されたかと言う数の問題ではなく、 そのことによって家族や友人を失った人が存在する、 そしてそれを実際に行った国や組織がある、 と言うことが問題なのではないかと思う。
ジェニンで何人死んだか、あんなものは嘘なんだという人に言いたい。 ホロコーストで死んだユダヤ人の数も誇張であるという、 根強い批判があるということを。 そしてそんな批判は、許されることではないと言うことは、 私たち共通の認識であると思う。 翻ってみれば、ジェニン虐殺への批判はどうなのか? そして南京は?
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