ぶつぶつ日記
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2002年06月14日(金) 数、ではなく

絶版になってしまったパレスチナ人作家
ガッサン・カナファーニーの本を貸して欲しいと言われたので、
相手に送るために学校にもってきた。
久々にぺらぺらとページを捲ってみたが・・・。
この本はいつ読んでも最後まで読みきることが出来ない。
辛すぎるのだ。
日本で、のほほーーーんと大きくなり、
ぼーーーーと生活している私には、
苦しすぎる。

ガッサン・カナファーニーは一時PLFPのスポークスマンとして
注目されていた人だったが、
それが災いし、72年7月、自動車に仕掛けられた爆弾により、
暗殺されている。

彼の小説、「太陽の男たち/ハイファに戻って」は
まさに、彼の目にしてきたパレスチナ現代史の縮図であり、
そこには、なす術もなくパレスチナから追い出された第一世代の無気力感、
子供たちの鋭いまなざし、そんなものがぎっしり詰まっている。
彼が死んだ72年7月に生まれた子供は、
来月で30歳になる。
彼らはずっと、
閉じ込められ奪われつづけている、という感覚の中で育ってきているのだ。

イスラエル人と親しくしている人たちの中には、
この間のジェニンも、以前の虐殺も、
誇張されたものであり、イスラエルを国際社会から孤立させるための
デマゴーグである、と言う人たちが多い。
その人たちにも、この小説を読んで欲しいと思う。
パレスチナ人と言う部分を、ユダヤ人に置き換えたら、
パレスチナ人の感情の発露は、ほとんどユダヤ人が味わってきたものだろう。
そして、虐殺とは実際に何人が殺されたかと言う数の問題ではなく、
そのことによって家族や友人を失った人が存在する、
そしてそれを実際に行った国や組織がある、
と言うことが問題なのではないかと思う。

ジェニンで何人死んだか、あんなものは嘘なんだという人に言いたい。
ホロコーストで死んだユダヤ人の数も誇張であるという、
根強い批判があるということを。
そしてそんな批判は、許されることではないと言うことは、
私たち共通の認識であると思う。
翻ってみれば、ジェニン虐殺への批判はどうなのか?
そして南京は?





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