ぶつぶつ日記
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子どもの頃から、よく夢を見る。 そしてその夢を良く覚えている方だと思う。 記憶にある一番最初の、そして一番鮮烈な夢は、 小学校に上がる前、何ヶ月も毎日見つづけていた夢だ。 どこともわからない臙脂色のビロードのカーテンが空を覆う世界。 その中に、私が住む家が一軒ぽつんと漂っている。 いきなりカーテンから現れる大きな手は、 私をその家から引き離す。 怖くて、いつもそこで目がさめて、まだ起きている両親を求めて階段を下り、 階段の、曲がり角の所に座って母が私が起きたことに気がつくのを、 待つ毎日だった。 その夢も突然見なくなり、 そして今でも私の夢は「色つき」である。
今でもけったいな夢をよく見る。 地球防衛軍になって戦うことも多いし(笑)、 精神的に行き詰まっていると同じような夢を見て、 朝起きると自分があせっていることを再確認させられるようでうんざりする。 不思議な、でもディテイルのはっきしている街並とか、 一体私は夢を見ることで、記憶の何を処理しているんだろうか、 と不思議になることもある。
最近見た夢で一番記憶に鮮烈なのは、 業火におそわれる夢だ。 その前はほとんど覚えていない。 ただ、ものすごい紅蓮の炎が突然迫ってきて、 私はなす術もなく体を床にをちぢこめるだけだった。 恐怖と悲しみと。 夢の中だというのに、色々な思いが走馬灯のように胸をよぎった。 そして、炎に包まれた瞬間・・・。 それまでの恐怖や悲しみや、思い出や後悔は、 どうでもいい、些細なものに思われ、体が軽くなったように思った。 そしてその瞬間、布団の中で目が覚めた。
私はムスリム歴20年以上の人からも「90%ムスリマ」と言われるような人間だが、 残りの10%の、日本人的感覚もものすごい強い人間だと思っている (だからこそ、いまだにムスリマにはなれないのだろう)。 自分の宗教観を、「多神教的一神教」と思っているので、 ムスリムにとっては地獄の業火であろう炎も、 私にとってはやはり「浄化」の徴に思われる。
夢の中でこの身を焼かれて、 私は何を浄化したのだろうか。 煩悩多き日々は続くが。
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