| 2025年10月18日(土) |
高校選手権石川県大会準々決勝 鵬学園−金沢桜丘 日本航空石川−星稜 |
高校選手権の地方(大阪府は地方とは思っていない)の予選を観ていると年々層が薄くなっている。もちろん全体のレベルは上がっているが、県代表校とベスト4やベスト8敗退との差が広がっている。今の政治による地方の衰退・疲弊だとか、若年人口減だとかいろいろあるだろう。そういうわけで近年の関心事としては地方の準決勝・準々決勝を観に行くことがある。フットボールはスコアだけ観て判るというものではない。 さて、この週末は石川県大会と福井県大会の準々決勝が開催される。福井県はテクノポートのサブピッチだが、第1試合は10時キックオフ。これは高槻を始発で出ても間に合わない。つまり福井駅に着いてから時間が掛かる。えちぜん鉄道で三国駅に着いてもそこでタイムアップ。タクシーで行っても絶対に間に合わない。実はテクノポートは不便な会場だ。そこで石川県大会を検討した。会場は松任(まっとう)。ネットによれば「松木氏に任せる」で松任という地名になったらしい。都市名としては現在は白山市ということになる。要するに金沢のベッドタウンだ。 朝からJRで敦賀に向かい、そこから第3セクターで西松任駅に向かう。そこから徒歩20分ほどだ。会場の松任総合運動公園は県道沿いで入り口近くに多目的グラウンド、つまり球技場がある。しっかりしたスタンドもある。なかなか良い会場である。
第1試合はプリンスリーグ北信越で優勝を争っている能登の鵬学園とかつての全国常連の金沢桜丘高校である。桜丘は昔は名将・久下先生がいて日本高校選抜を指揮したこともある。が、あいにく今は下級生チームだ。
高校選手権石川県大会準々決勝 鵬学園高校−金沢桜丘高校 10月18日 11時 松任総合運動公園多目的グラウンド 人工芝
石川県 鵬学園 監督 赤地信彦 GK 1 南葉弥太 3年 FC小松 DF 28 大橋永和 2年 坂井フェニックス丸岡JY 4 畑遼祐 3年 セブン能登 5 敷中慶一 3年 FC.BROS 8 鶴野倖世 3年 エスポワール白山FC MF 11 臼井勝平 3年 AZ‘86東京青梅 14 増田優牙 2年 C.F.BARRO 18 佐藤光起 3年 アルビレックス新潟長岡 10 重久尊 3年 Pateo FC金沢 FW 16 山崎唯人 3年 MSC 9 山��雷太 3年 FC.BROS
金沢桜丘 監督 野尻直人 GK 1 新川碧生 2年 セブン能登ジュニアユース DF 7 西田翔瑛 2年 セブン能登ジュニアユース 4 櫻井慎太郎 2年 FC北陸U−15 3 斉藤壮真 2年 寺井中 5 北田悟朗 1年 エスポワール白山ジュニアユース MF 11 谷内祐希 1年 FC北陸U−15 6 伊藤環汰 2年 SOLTILO SEIRYO FC U−15 8 吉田健人 2年 ヘミニス金沢フットボールクラブ 18 田辺蒼空 1年 金沢学院中 FW 9 前川勾汰 2年 FC.TONジュニアユース 13 小間碧唯 2年 浅野川中
セブン能登というチームは七尾にあり、まさにその理由で「セブン」という名前だと思っているが、どうでしょう?
鵬学園 九番 十六 十番十八十四十一 八番五番四番二八 一番
桜丘 十三九番 十八八番六番十一 五番三番四番七番 一番
鵬学園は右足フリーキックは��重久が蹴るのに、左コーナーは��増田が蹴るのはなぜだ?左センターバック�ド瀉罎魯僖好潺垢呂△襪�ロングフィードもある。たぶん試合に出るための課題を考えてロングフィードの練習を多く積んだのだろう。��増田が上がり目のボランチ。キック精度はチーム1。右ハーフ��臼井はタッチは荒いが速くて右の槍、香車だ。��山��は分かり易いエース。ボールが集まり、前線で守備も奮闘。チームに於いて彼だけは代えが利かないことがよくわかる。 チームとしては意外に繋ぐ。とはいってもミスがあるし、受け手のポジショニングも怪しくて、あんまりパス回しを指導されていないな、という印象。困ったら前線に蹴れ、というチーム。蹴ったら��山��が何とかしてくれる、というスタイル。
対する金沢桜丘だが、最初に断っておくと全国常連だった頃よりも今の下級生チームの方が上だということ。基本的には守備で頑張り、蹴り返すチーム。昔は胸に「SAKURA」と書いていたが、今は違うのですね。
鵬学園の攻め手が限られているので、金沢桜丘がバテるまでなかなか得点できない構図と思ったが、実際には9分、放り込みのこぼれを�飴該衢�人が決めて鵬学園先制。 以降鵬学園が持つ(持たされる?)が詰まる展開。しかし前半アディショナルタイム、��重久の右足左クロスに中で誰かヘッド。2−0。
ハーフタイムに鵬学園は右ハーフをレフティの7番に代えた。右ハーフはもう一つの要で、行けるところまで行けという方針なのだろう。特に��臼井はスプリントが多かったし。後半も鵬学園が攻めるが、やはり詰まってしまう。どうやらこのチームは打倒星稜に特化したチーム。打倒青森山田に特化した野辺地西と同じだ。全国大会出場こそが唯一最大の目標だ。だから恐らくスタイルとしては守って蹴り返し、セットプレーを磨く、という話になる。だから走力とフィジカルに力を置いた強化だ。 後半も桜丘がよく耐えて、結局2−0で鵬学園が準決勝に進出した。
+++++++++++++++++++++++ 第2試合は全国制覇経験のある星稜に能登・輪島の日本航空石川が挑む。もっとも、能登出身者は果たしているのか?「JAL高校」などと言われる日本航空石川だが「日本航空」とは関係ない。「日本航空」の「高校」ではなく、「日本」の「航空高校」だ。星稜の河合先生はベテラン。河崎先生の時に全国制覇したが、その時は大会前に河崎先生が交通事故で入院して、河合先生が実質的に現場責任者・監督だった。だから単なる「二代目監督」ではないが、全国では勝てていない。河崎先生は現場監督としてはどうかと思ったことも多いが、むしろGM的な環境整備やリクルートの長けた人だったので。前所属を見てほしい。関西出身が一人だけ。星稜はすっかりリクルートに弱くなってしまった。
高校選手権石川県大会準々決勝 日本航空高校石川−星稜高校 10月18日 13時半 松任総合運動公園多目的グラウンド 人工芝 曇り
日本航空石川 監督 佐道翔太 GK DF 3 泉谷瑠之介 3年 FC小松 4 神農飛翔 3年 京都葵FC 5 野添優斗 2年 GA15大阪アカデミー 2 横田哲士 3年 PASENO伊丹 MF 6 祖父江晴汰 3年 FC長岡京 7 土屋琉純 3年 VIENTO 8 吉田駿介 3年 GRANDE那覇 14 岩根京平 2年 FC.Himawari2007 13 石川浬 3年 GRANDE那覇 FW 11 平安山英劉 2年 インデペンディエンテ宮古島
星稜 監督 河合伸幸 GK DF 16 籠居弘夢 2年 SOLTILO SEIRYO FC 4 安部絆吾 3年 Pateo FC金沢 5 佐藤翔 3年 ディアブロッサ高田 2 塩村遥太 3年 SOLTILO SEIRYO FC MF 7 沖野永絆 3年 Pateo FC 金沢 8 尾江丈太郎 3年 スプレットイーグルFC函館 12 麦元翔 3年 ツエーゲン金沢U−15 19 高見澤煌 2年 AC長野パルセイロU−15 10 丸山京佑 3年 JFAアカデミー福島 FW 11 江下瑚彪 3年 SOLTILO SEIRYO FC
日本航空石川 十三十一七番 十四八番 六番 二番五番四番三番 誰々
星稜 十番十一八番 十九十二 七番 二番五番四番十六 誰々
4−3−3っぽく書いたが、実際は双方中盤五枚。特に日本航空石川はみっちりと中盤のスペースを埋めている守備的意図の4−5−1だ。
星稜はエースが左ハーフの��丸山で右利きのドリブラー。県内では有名っぽい。日本航空石川は必ず二人つく徹底マーク。丸山はキレもあるが、二人同時には流石にかわせない。またサイドのスペシャリストで中に現れたりもしない。左サイドバック��塩村はインナーラップ苦手なのか、スペースを見つけられないのか、左に展開したら��丸山は戻すしかない。なお丸山は右足セットプレーも担当。 星稜は回し続けることが主眼にある。センターバックコンビは大柄でも強くもないが、県内レベルでは問題なさそう。ビルドアップを買われて入っているのだろう。�Р�野がさっさとボールを回収して攻め続ける。右サイドバック�遺撞錣和�い。 日本航空石川は右サイドバック��泉谷がフィード係。特に目立つ選手はいないが、声を掛け合い、守備に奮闘する。 19分、日本航空石川は左コーナーを中ニア寄りヘッド、微妙にゴールラインを割った判定で先制。1−0。最初のチャンスで決まった。が、星稜は圧倒的に回す。中盤のスペースがなくても中を通すのだから、河合先生のコーチとしての指導力は確かだ。リクルートが弱まっているだけで。このまま一方的に回せば日本航空石川はばてる。そして��丸山が25メートルフリーキックを叩き込んで1−1に追いつく。前半は1−1。
後半も星稜が回し続ける。そして25分、右サイドバック�遺撞錣離�ロスをファーで��丸山がボレーで決めて1−2として、結局星稜が1−2で勝った。
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地方の衰退みたいな想定で松任まで来たが、石川県大会準々決勝はどこも戦えていた。星稜はもはや全国上位レベルじゃないし、鵬学園も攻め手はないが、それでもしっかり走れるだけ鍛えられている桜丘と日本航空石川は見事だった。ここのところ訪問した地方の中では石川県は層が厚いのかな?と思った。
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帰りは松任駅へ。「日本一まっとうな高校」松任高校の前を通り、駅前には松任城跡公園もあった。城主は松任氏と書いてある。松木氏じゃないのか。上杉氏相手に奮戦して、織田氏は迫っていたこともあって講和に持ち込んだらしい。上杉謙信も聡明なので、講和後に織田氏を手取川で夜襲して完勝した。松任氏は状況を理解しての抵抗だったのだろう。
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