サッカー観戦日記

2024年12月26日(木) 全少(全日本U−12選手権)第1日

小学生の全国大会は以前の名称は全日本少年サッカー大会だったので、略称は「全少」である。昨今の風潮から全日本U−12選手権というのが現在の名称である。それに伴い、略称も「全日」になってきたが、まあそれは置いておく。また以前は夏に東京・よみうりランドで開催されていたが、今は小学生の健康のために冬に鹿児島開催になり、しかも8人制の大会になっている。鹿児島開催になってからは行ったことがなく、何もかも分からなかったが、ついに初観戦を決断した。

準備段階として、大会には鹿児島中央駅から無料シャトルバスが出ている。で、鹿児島まで夜行フェリーのさんふらわあを考えた。寝てる間に志布志港に着くし、優雅に船旅で移動したい。志布志港か鹿児島中央駅までは無料のバスが出ている。で、直前に予約しようとしたら、鹿児島中央駅までのバスが満席だという。他の便利な交通手段はない。これではさんふらわあは使い物にならない。断念して新幹線を取る。新大阪発鹿児島中央行の始発のみずほである。が、指定席は窓際が埋まっていた。年末だから。コンセントは窓際だけ……。新大阪始発だから自由席という手もあるが、みずほは指定席が横4列。自由席が横5列で窮屈なので快適性がまるで違う。やはり指定席にした。車内のエピソードに字数を割くとスペースがなくなるので割愛して鹿児島中央駅に着き、最終の会場行シャトルバスに乗る。ちなみに乗降場が分かりにくいと判断して案内所に尋ねたら、すぐに全少のことと分かった。話がついているらしい。シャトルバスから会場まで40分くらい。最初は少年用とはいえ、同時にピッチを8面も取れるならフットボールセンターになるのでは、と思ったが、不便すぎて無理だ。シラス台地の上にあり、交通の便が悪く、公共交通では厳しすぎる。
さて会場は出店がずらっと並び、盛況である。食事事情は問題ない。芋焼酎も売っている。その場で飲めるタイプのものもある。ただ私は大学生以下フットボールでは飲まないことにしている。小学生のゲームでも当然飲まない。ラーメンやうどん、串焼き、丼など、食事面では全く不安がない。あと基本的に子供だけのゾーンがあり、小学生の自立を促しているようだ。こういう大会にありがちな過保護な保護者を排する方向性らしい。

さて大会そのものについて。大人より小さなコート、小さなゴール、審判は一人制でしかも若い審判員、上の年代でも一応そうなのだが、女子選手もあり。基本的に1県1代表制で行なう。フォーメーションはバック3枚、中盤3枚、トップ一人が基本だ。そしてバック3枚がどんどん攻撃に加わる。つまりビルドアップだけでなく、ガンガン上がる。単なるキャッチフレーズの「全員攻撃全員守備」などではない。そして何よりよみうりランドの頃よりも小学生が格段に上手いのだ。「今の小学生ってこんなに上手いのか」とはよく言われるフレーズらしいが、とにかく上手い。一握りのトップチームに限らず上手い。ただJのアカデミーは全員で繋いでいたが、そうでないチームは中心選手への依存度は高い。こういうのは上の方だけ観ていても分からないことだ。

最初に観たのはヴェルフェ矢板対ベガルタ仙台。近年行政主導で矢板市が「サッカーの街」と主張することに疑問を感じていた。強豪矢板中央高校があれば「サッカーの街」なのか?それで市がグラウンド整備すればインスタントに「サッカーの街」誕生なのか?サッカーが市民に根付いてい、てあらゆるカテゴリー、フットサル、女子に至るまで盛んで優れた審判員も輩出し、政治力もあって、それが歴史を重ねて初めて「サッカーの街」なんじゃないかな?と私などは思ってしまう。他競技を例に出して済まないが、能代市が「バスケの街」というのは、能代工があって能代カップがあって、それだけでは?と思うので。他のカテゴリーが強くて全国に出る、というのは調べた限りではそうでもなさそうだから。
前置きが長くなったが、ヴェルフェ矢板の子供たちは結構うまいのだ。小さな町で地元の子で上手い子をそろえている。ベガルタ仙台には一歩譲るが、勝ったのはヴェルフェ矢板だ。大したものだと思った。同時に観たのはグランディールFC(和歌山県)対サンズ甲佐(熊本県)。熊本県は前年度優勝だから2枠ある。その第2代表だ。隣のピッチほどじゃないが、しっかりプレーできている。グランディールはやや落ちるか。このグループではベガルタ仙台がエリート揃いで一番上手いと思ったが、グループ3位。グループの順位は矢板、甲佐、仙台、グランディールだが、クオリティは仙台、矢板、甲佐、グランディールだと思った。小学生ではJが勝つとは限らない。綺麗に全員で繋ぐサッカーだと勝負では勝ちへの近道ではなさそうなのは8人制でも同じか。

矢板の基本
九番
十一七番十番
六番四番三番
一番

仙台
十番
四番十六九番
六番五番七番
一番

仙台は7番がガンガン上がる。2−4−1気味ではある。

ヴェルフェ矢板U-12 ベガルタ仙台ジュニア
GK 1 森川賢治 GK 1 佐藤健 (Cap.)
FP 3 田口航大 FP 4 小原颯亮
FP 4 田城凛人 (Cap.) FP 5 鯉谷旭
FP 6 �睫敍� FP 6 千葉碧優斗
FP 7 唐橋來輝 FP 7 庄司瑞人
FP 9 唐橋龍士 FP 8 富樫遥音
FP 10 樋桁旬 FP 10 浅井桐哉
FP 11 奥澤一翔 FP 16 西城那々斗
控え選手
FP 2 柴田愛叶 FP 2 津脇悠人
FP 5 玉村晴登 FP 9 鈴木仁
FP 8 金敷柊眞 FP 11 信田湊斗
GK 12 小野拓翔 GK 12 菊池恵翔
FP 13 篠��陽希 FP 13 千葉麟太郎
FP 15 小川裕都 FP 14 皆川大凱
FP 16 福田絃人 FP 17 佐々木陽大
FP 18 高野善二郎 FP 18 清水星那
監督 福田丞太郎 監督 永井篤志


午後の1試合目。やはり3,4ピッチが見やすいのでディアブロッサ高田(奈良県)対サカエFC(三重県)の隣県対決を見ることにした。サカエFCの10番は女子選手だがサブのようである。
高田は相変わらずドリブルが得意で技術的には優勢。サカエFCは走力に優れているが層が薄い。控えも少ないし交代もできない。隣のピッチのツエーゲン金沢ほどの力はないと思った。ただ結果的には最終戦でサカエFCがツエーゲン金沢に大勝して逆転でグループリーグを突破した。ツエーゲン金沢について。昔の全少は石川県の常連に金沢南少年団というのがあった。連続出場記録はたぶん大会最多だったと思う。しかし正直言って蹴って走るだけ。極限まで走力を鍛えるチームで育成にはならなかったし、技術もまるでなかった。それがツエーゲン金沢は自陣から繋いで綺麗に崩す、圧倒的な技術と個の能力がある。技術で知られた高田をも凌ぐほどだ。これならば負けても見るべきものはある。このグループの順位はサカエ、高田、金沢、グロウズの順だが、クオリティは金沢、高田、サカエ、グロウズの順か。

高田
七番
十番八番九番
六番五番十一
一番

サカエ
二一
三五八八四番
八番十七二二
一番

ディアブロッサ高田FC U-12 サカエFC/SLA
GK 1 林大翔 GK 1 一見風歩
FP 5 金城虎太朗 FP 4 下瑛大
FP 6 芳田奏太 FP 8 増谷颯馬
FP 7 水野晃太郎 FP 17 井口皇來
FP 8 山口眞弘 (Cap.) FP 21 木谷龍太郎 (Cap.)
FP 9 内倉篤 FP 22 小嶋健太
FP 10 榊本透空 FP 35 熊野桜大
FP 11 植田耀介 FP 88 中村行志
控え選手
FP 4 梁川結聖 FP 7 黒田琉有
FP 12 板谷蒼羽 FP 9 神田蓮翔
FP 14 辻岡仁 FP 10 伊藤琴彩
GK 15 小西友陽
FP 16 辰巳正宕
FP 18 吉井弥真人
監督 乾良祐 監督 山中雄介


グロウズはよくみえず。

ツエーゲン金沢
九番
十一十番十三
六番二番五番
一番


ツエーゲン金沢U-12 FCグロウズ
GK 1 石倉柳弥 GK 1 下越田和奏
FP 2 作田陸飛 FP 3 梅川空翔
FP 5 島恵大 FP 5 熊谷弥星
FP 6 白崎瑛人 FP 6 高橋英汰 (Cap.)
FP 7 宮岸果生 FP 7 佐々木直哉
FP 9 藤原心平 FP 8 中野美羽玲
FP 10 池田櫂星 (Cap.) FP 9 田鎖晴
FP 13 宍戸真斗偉 FP 11 小松諒
控え選手
FP 3 中西祐登 FP 2 吉田麗央
FP 8 酒井太輔 FP 4 花坂玲生
FP 11 山口笑空 FP 13 千葉大地
FP 12 下崎巧人 FP 14 平野原旺佑
FP 15 飯野雄喜 FP 15 太野愛互
FP 16 野田光来 FP 16 佐倉颯
FP 25 角田成 GK 19 上平凌大
FP 29 藤田晏李
監督 大石明日希 監督 佐々木豪臣

さて、午後の2試合目もとりあえず、ピッチ3,4に居る。埼玉代表のエクセレントフィート対京都府代表のポルト東山である。エクセレントフィートは埼玉県の育成界隈でちょっと話題になっているチーム。近年Jアカデミーに人材を輩出している。前年度全国ベスト8。一目で高い技術があり、地方のJと同等の個の能力がある。断っておくと比較対象は仙台や金沢だけじゃない。何もピッチ3,4に張り付いていたわけではなく、あくまで比較的長い時間いたというだけだ。大会全体を俯瞰しに来たので。ポルト東山もチーム力では互角に見える。

エクセレントフィート
十番
十二八番七番
六番三番五番
二番

ポルト東山
十四
十番八番十九
五番四番七番
一番

エクセレントフィートFC ボルト東山F.C.
GK 2 五十嵐桜大 GK 1 渡井大和
FP 3 岡本愛輝 FP 4 村尾大晴
FP 5 中村凱翔 FP 5 宮里快都 (Cap.)
FP 6 原大士朗 FP 7 久世陽悠
FP 7 白石楓駕 FP 8 中川力哉
FP 8 川野郁真 FP 10 三宅晟央
FP 10 長井悠介 (Cap.) FP 14 山��想生
FP 12 依田港 FP 19 大谷岳玖
控え選手
FP 4 松田京大 FP 2 西村脩平
FP 9 島口柊斗 FP 3 図司新太
FP 11 関野碧羽 FP 9 佐々木龍司
FP 14 大島龍琥 FP 11 田中斎毅
FP 16 山本啓斗 FP 13 萩原希空
FP 19 中川陽菜 FP 17 新田健信
FP 20 古谷魁理 GK 21 堀之内柊斗
監督 白根和紀 監督 水谷隆太

この時間帯はほかのピッチも割と回った。そしてシャトルバスで再び鹿児島中央駅へ。さぼんラーメンなる名店で食べて、ホテルで一息ついたわけである。


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T.K. [MAIL]