サッカー観戦日記

2023年01月08日(日) 高校女子選手権決勝 藤枝順心−十文字

高校女子選手権決勝は3連休のうち男子の高校選手権の準決勝と決勝の中日に行われる。会場は神戸ウイングスタジアム(ノエスタ)での無料開催だ。今年度はWEと共催というか、もともと高校女子が午後に決まっているためにWEリーグが前座的に先に行い、そちらはメインで有料、高校女子選手権はバックスタンドに観客を入れる。高校女子は近年は常盤木学園・藤枝順心・日ノ本学園の3強時代だが、ここのところ藤枝順心が一歩抜け出した感がある。対する十文字は今年度は全国高校総体とU18女子ファイナルズで準優勝であり、非常に安定している。

高校女子選手権決勝
藤枝順心高校対十文字高校
1月8日 14時10分 神戸ウイングスタジアム ピッチ良 晴


藤枝順心高校 十文字高校
GK 1 菊地優杏 GK 1 長谷川想
DF 2 中井佑姫奈 DF 2 小島世里
DF 3 安藤麻耶 DF 4 杉山遥菜 (Cap.)
DF 6 加島希夏 DF 5 岡田恭佳
DF 18 柘植沙羽 DF 8 野村亜未
MF 10 浅田幸子 (Cap.) MF 3 早間美空
MF 15 下吉優衣 MF 6 三宅万尋
MF 20 久保田真生 MF 7 新井萌禾
FW 8 濱野こゆき MF 14 村山茉美
FW 9 正野瑠菜 FW 9 氏原里穂菜
FW 11 山田歩美 FW 12 浅香美結
控え選手
GK 12 ンワデイルヴィクトリア GK 16 安田優花
DF 5 鍵谷天 DF 13 米口和花
DF 7 鈴木心菜 DF 19 安西愛
MF 4 三宅怜 MF 10 野口初奈
MF 16 青井麻衣 FW 11 千葉梨々花
MF 27 植本愛実 FW 17 梅本恵
FW 17 高岡澪 FW 23 長行司百杏
監督 中村翔 監督 石山隆之


GK 1 菊地優杏 05.05.11 2年 168 いわてグルージャ盛岡ジュニアユース
DF 2 中井佑姫奈 05.02.26 3年 162 バニーズ京都SC flaps
U-15
DF 3 安藤麻耶 04.07.24 3年 165 ツエーゲン金沢U-15津幡
DF 6 加島希夏 04.08.30 3年 159 F.C.DIVINE
DF 18 柘植沙羽 06.04.06 1年 172 FC.フェルボール.MIMOSA
MF 10 浅田幸子 (Cap.) 04.08.23 3年 163 FC ヴィトーリア
MF 15 下吉優衣 05.11.22 2年 163 日テレ・東京ヴェルディセリアス
MF 20 久保田真生 05.05.30 2年 156 スフィーダ世田谷FCユース
FW 8 濱野こゆき 04.11.11 3年 162 藤枝順心サッカークラブジュニアユース
FW 9 正野瑠菜 04.04.22 3年 162 マイナビベガルタ仙台レディースジュニアユース
FW 11 山田歩美 05.02.06 3年 159 NGUラブリッジ名古屋スターチス
控え選手
GK 12 ンワデイルヴィクトリア 07.02.16 1年 166 白岡SCL
DF 5 鍵谷天     
DF 7 鈴木心菜
MF 4 三宅怜     
MF 16 青井麻衣
MF 27 植本愛実
FW 17 高岡澪

GK 1 長谷川想  04.07.21 3年 167
DF 2 小島世里  06.04.15 1年 158 日テレ・東京ヴェルディメニーナ
DF 4 杉山遥菜 (Cap.) 04.07.14 3年 164
DF 5 岡田恭佳  04.08.15 3年 166
DF 8 野村亜未  04.12.05 3年 160
MF 3 早間美空  05.05.14 2年 161 FCバイエルン ツネイシ レディース
MF 6 三宅万尋  05.12.27 2年 165
MF 7 新井萌禾  06.10.21 1年 158 日テレ・東京ヴェルディメニーナ
MF 14 村山茉美  04.10.04 3年 161 FC十文字VENTUS U-15
FW 9 氏原里穂菜 04.07.08 3年 162 日テレ・メニーナ・セリアス
FW 12 浅香美結  04.12.28 3年 164 
控え選手
GK 16 安田優花
DF 13 米口和花
DF 19 安西愛
MF 10 野口初奈  04.04.27 3年 155
FW 11 千葉梨々花
FW 17 梅本恵
FW 23 長行司百杏

十文字の前所属記載なしは十文字中出身。

十文字の野口さんは中学時代に目についた選手。10番でキャプテンなのに出ないのは怪我なのだろうか?藤枝順心の

26 葛西唯衣 06.11.04 1年 154 リベロ津軽SC ヴンダー15

は小学生時代、全少でごぼう抜きドリブルシュートを決めた逸材だ。

藤枝順心
十一九番八番
十五二十
   十番
二番三番十八六番
   一番

十文字
 九番十二十四
  六番三番
   七番
二番五番四番八番
   一番

双方4−3−3のミラーゲーム。自陣から丁寧にビルドアップしていき、きっちり組み立ててボールを運べるクオリティの高いチーム同士。
藤枝順心はGKは足元が確かでキックも正確、2番は正確な左足のある技巧派左サイドバックだがキックの頼りすぎというか、馬力やアップダウンする迫力がなく、正確なクロスと細かい技術主体でMF的。3番は正確なカバーと安定した跳ね返しとビルドアップで、ロングフィードもあり、高校レベルとしては完成したセンターバック。コーナーを蹴ることも。18番は安定した高さと一瞬で相手に詰める寄せで天性の守備力がありスケール感は十分。一方攻撃面はまだまだで、ビルドアップでは3番のほうが優る。6番は十文字9番のタテに大苦戦。10番はチーム1の技術があり、後方では跳ね返し続け、一方短く細かいパスもサイドチェンジも前線に入れるミドルパスも上がっての決定的なパスも素晴らしい。間違いなく才能豊か。15番は勝負パスが出せる。11番はタテに仕掛けたいタイプ。これは8番にも言えるが、パスの受け手としてのセンスがイマイチでスピードがあっても抜け出せない。9番はエースで確実な技術で前線中央をタテに動き引いて受けては11番や8番にパスを出したり、自ら裏に飛び出したりと使われる才能も使う才能もある。

いっぽう十文字は4番と5番が裏を警戒し、更にビルドアップ時には7番がセンターバック間に下がって組み立てる。8番は守備をケアしつつ積極的に上がり攻守に貢献。7番は守備的だが技術がしっかりしていて細かい繋ぎもいい。一方でミドルパスは見せない。藤枝順心10番と比べると守備面では高さで落ち、攻撃面ではショートパス以外は落ちる印象だが、それを理解して守備的にチームに貢献している。3番はフットサルが得意なのか細かい局面での上手さはピッチ内で一番。9番はタテに仕掛ける速さ、迫力がある。

アンカーの位置取りから藤枝順心がやや攻勢だが十文字もバランスを保ち、双方均衡がとれていてどちらが優位とは言えない展開。前半30分くらいで藤枝順心は9番を左ウイングにして変化をつける。

後半、藤枝順心は9番を右ウイングにして攻勢。はっきり9番がエースでどこに入っても一番の脅威であった。68分、11番が左を破り、中央右寄りで待っていた9番が受けてきっちり決めて藤枝順心が決めて1−0。結局シュート数では互角ながら攻勢に出ていた藤枝順心が優勝した。十文字は今年度全国大会3準優勝。これは男女通じて史上初。


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