サッカー観戦日記

2022年05月28日(土) クラブユース選手権中国予選 ガイナーレ鳥取−レノファ山口

クラブユース選手権中国予選
ガイナーレ鳥取ユース−レノファ山口ユース
5月28日 チュウブYAJINスタジアム ピッチ良 晴


クラブユース選手権の全国大会は東日本大震災以来、灼熱の群馬・前橋で行うようになり、だんだん行くのに熱中症で倒れる危険を感じるようになってきた。ある年熊谷で国際最高気温を記録したときにまさに前橋にいて、これはまずい、もう前橋に行けないと判断して、全国大会は断念するようになった。で、予選に足を運ぶわけだが、この日はサンガタウンで関西予選や四国予選も無観客、また翌週の北信越予選も無観客ということで、近場?では中国予選に足を運ぶしかなかった。ここは有観客と裏がとれている。メールフォームでの問い合わせには返信なかったが、電話で裏を取った。会場は米子の野人スタジアム。野人岡野は島根県の松江日大高(現立正大淞南)出身で米子は鳥取県。山陰といっても隣県である。もちろん岡野さんはガイナーレ鳥取のスタッフとして入り、シャレン!アウォーズ3年連続受賞など素晴らしい行動力を見せているが、普通出身県か(本田圭佑の星稜など)出身校などの所在地に名前を冠した会場を作ると思うのだが。
野人スタジアムへは関西からバンバン出ている米子へのバスと米子からのJR境線で向かう。水木しげるさんの育った地から「ゲゲゲの鬼太郎」にちなんだ観光誘致や駅名表示などになっている。最寄駅から20分ほど歩いて野人スタジアム。すぐ近くまで来ると、入り口が分からず、見事に間違えた。グーグルマップは案外使えない。

クラブユース選手権中国予選は広島がシードでなぜか予選を免除され全国へ、プリンスリーグのファジアーノ岡山と、県リーグのガイナーレ鳥取、レノファ山口、それに街クラブのブリロ東広島が総当たりリーグで残り1枠を争う。

鳥取
10番14番
6番8番5番13番
20番3番15番2番
16番

山口
11番9番
7番10番23番24番
15番5番3番6番
1番





立ち上がり、山口がよく繋ぐ。7番と10番が上手く、持てて判断もいいし、7番は飛び出せる。そしてすぐに目についたのが9番で、鳥取バックラインとずっと駆け引きして裏を狙う。つまりフィリッポ・インザーギのタイプだ。オフサイドラインで生まれオフサイドラインで死んでいくタイプだ。右ハーフ24はレフティ。左センターバック5番は両足で蹴れるがミスもあり、また高さ・パワーに欠ける。右センターバック3番は強くて運べるが、技術的にはイマイチ。キャプテンの1番はいいキーパーだが、もう少し鋭いシュートが来ないと真価は分からない。
これに対し鳥取はボランチの8番が運べて飛び出せるいい選手。相方の5番は身体が強くて展開力がある。またすぐに目についたのは左センターバック3番で高さと強さがあり、安定感十分でクレバーで技術的なミスもなく、失わず運べてフィードもある。ピッチ内で一番プロに近い選手だと思った。山口9番との駆け引きにも勝っていた。13番と10番はワンタッチの時点で何かをやりたいファンタジスタ・タイプ。14番はパワードリブラーたいぷだがストライカーではない。
前半、鳥取が右クロスからファーから入ってきたおそらく6番がバーに当てたり、ゆっくりしたパス回しからいきなり8番が飛び出してキーパーと1対1を当てたりと、チャンスを決められず、前半0−0。これはスコアレスドローのパターンだと思った。厳しい予選でもあるし。
しかし後半、山口は右で持ったレフティ24番がバックライン裏に通し、ついに9番がワンタッチで決めて先制。さらに左裏を取った9番が強シュート、キーパーよく弾くが、そのままゴールイン。0−2とした。結局山口が勝利。これで岡山に勝てばほぼ突破という状況になった。鳥取としては3つ巴の形でしか突破の可能性がない。

ガイナーレ鳥取3番についてはもし185あれば間違いなくトップ昇格だと思うが、たぶん185はない。だがプロに近いセンターバック。山口の9番については評価が分かれるだろう。それくらいクセが強い。Jユースというエリート育成機関では戦術を教え込み、どちらかというと丸いというか、欠点の少ない選手になりがちではあるが、レノファはしっかり長所を伸ばしていると思った。とてもいい傾向だ。

さて帰り、鳥取といえば白バラ牛乳。鳥取で飲む白バラ牛乳は特別の美味しさだ。牛乳の小さなパック三つとコーヒー牛乳を買い、帰りの高速バスに乗り込むのであった・


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T.K. [MAIL]