サッカー観戦日記

2021年01月03日(日) 全日本U−18女子選手権1回戦 浦和−仙台 伊賀−AIC ソルフィオーレ−茨城 INACーノジマ

この大会について軽く説明を。もとは全日本女子ユース選手権と言い、今と同じ新春に行われる高校部活とクラブチームが参加する高校生年代ナンバー1決定戦だった。しかし高校女子サッカーが高体連に加盟し、夏の全国高校総体に参加するようになると、夏に行われていた高校女子選手権が冬に移動し、その関係でこちらの大会がクラブチームだけのものになったというものだ。トップレベルではこちらの方がやや上だが、一方で高校女子サッカー部のBチームをクラブチーム登録してこの大会に出場するケースも見られる。





全日本U−18女子選手権1回戦
浦和レッドダイヤモンズレディースユース−マイナビベガルタ仙台レディースユース
1月3日 11時 堺S2 ピッチ良 晴



浦和           仙台
−−−西尾−−島田−−− −−佐々木−−宗形−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
丹野−井戸−−福田−大西 猪�鵝歛臍昇�−石坂−塚原
島��−中村−−木村−西村 大槻−大�癲欸估繊欅ど�暖
−−−−−福田−−−−− −−−−−阿部ほ−−−−


浦和レッドダイヤモンズレディースユース
監督:楠瀬直木 スタメン全員前所属浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース
GK 1 福田史織 02/06/13 170
DF 3 中村愛実 02/04/29 160
DF 4 木村果奈未 02/11/12 167
DF 8 島��結希 02/09/30 156
DF 20 西村紀音 03/04/21 163
MF 7 井戸ケイト 02/06/09 157
MF 10 大西若菜 02/09/09 162
MF 11 丹野凜々香   03/07/10 157
MF 14 福田莉子 (Cap.) 02/09/12 148
FW 9 島田芽依 02/05/08 168
FW 19 西尾葉音 03/04/27 169


マイナビベガルタ仙台レディースユース 監督:小川翔平 
前所属記載なしはマイナビベガルタ仙台レディースジュニアユース出身
GK 1 阿部ほのか 03/07/04 161
DF 2 阿部暖実  03/08/20 156 SHRINE.L.FC
DF 5 大�眇粥  �03/07/04 161 SHRINE.L.FC
DF 8 経徳遥香  04/03/03 161
DF 14 大槻桃華  04/08/21 161
MF 6 大曽根由乃 04/07/26 153 スフィーダ世田谷レディース
MF 7 石坂咲樹  03/04/24 162
MF 10 宗形みなみ (Cap.) 03/06/26 165
FW 11 猪�鷏觧辧 �04/03/06 155 栃木サッカークラブ レディース
FW 15 塚原花   04/04/12 156 栃木サッカークラブ レディース
FW 17 佐々木未唯 04/07/09 161



立ち上がり、双方パスを繋ぐ。ただデュエルでは明らかに浦和が優る。女子の大会の場合、大抵体重データがプログラムに掲載されない。今大会もそうである。ハリルホジッチさんが代表監督についた時期に定着させたことがデュエルの重要さである。日本代表監督に就任した外国人監督は必ず何らかの哲学を日本サッカー界にもたらす。浦和の場合、2トップが170cmクラスで動けて収まるが、共にアンダー代表ではない。今の日本女子サッカーだとテクニックがあって動ける170cmはいくらでもいる。だからプラスアルファがいる。U−18代表GK�(‥弔禄个詒獣任搬�元は確かだった。高さについては仙台の選手に高さもパワーもないので何とも言えない。170cmあって技術が安定しているキーパーなら昔だったらなでしこジャパンまで行ったが、今の日本女子サッカーにはいくらでもいるので、どこまで行けるかは分からないが、才能豊かなのは間違いない。ただ、現在の日本女子サッカーの進化が早すぎて、しっかり固まった物差しがないというのが現状だ。浦和で一番才能を感じるのがボランチ。�О羝佑楼掬歸�な潰しと持ち上がりがある。��福田は小柄ながら戦えてミスがない。高校生を観るときに肝心なのは、代表選手だから特別で、そうでない選手を下に見ることではなく、自分が見てどう感じたか、ということだ。そういう意味では井戸と福田には注目してください。センターバック陣については�ぬ畋爾�素晴らしいと思ったが、浦和のトップでやれるかどうかは分からない。大学なら即レギュラーだろうが。

仙台については確かに上手いし繋げるが、パワー負けして寄せられるのが怖くてシンプルに捌いているようにも見える。キープ出来ないから一昔前のJFAみたく、シンプルにはたきショートパスを繋ぐが、タテに速くなければロングパスを出しても、FWがキープ出来ない。ユース創設2年目で、これは男子にも言えるのだが、身体能力に劣る選手に技術・戦術を叩き込んでいる段階で、アカデミーとしてはまだ初期段階だと思った。ただし��宗形についてはトップ昇格もありうると思った。孤立しているから活きないし本領はイマイチ分からないが。守備の組織力があるから守れるが、しかし劣勢が続く。飲水タイムでピッチ移動するまで0−0だったが、前半で浦和が2点リード。最終スコアも2−0だった。

公式記録



全日本U−18女子選手権1回戦
伊賀FCくノ一三重サテライト−AICシーガル広島レディース
1月3日 11時 堺S3 ピッチ良 晴


伊賀           AIC
−−−松岡−−江頭−−− −−−打田−−大濱−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
澤井−高山−−江口−尾�� 川村−松本−−板村−岸波
宮本−森下−−山本−百南 柏原−樋口−−東方−北川
−−−−−平井−−−−− −−−−−日原−−−−−



伊賀FCくノ一三重サテライト 監督:小野鈴香 
前所属記載なしは伊賀フットボールクラブくノ一ジュニア
GK 1 平井まどか 03/02/03 155
DF 2 森下沙莉 04/01/21 157 依那古サッカースポーツ少年団
DF 3 山本百々佳 02/11/29 155 依那古サッカースポーツ少年団
DF 4 百南ひなた 04/06/07 165 長田サッカースポーツ少年団
DF 6 宮本一都絵 03/08/03 157 リトルフット 青山FC
FW 5 尾��志織 03/10/10 162 名賀名張女子サッカークラブアルテミス
MF 8 高山渚     03/07/31 153 リトルフット 青山FC
MF 10 江口綾優 (Cap.) 02/05/03 159 蔵持フットボールクラブ
FW 7 松岡杏実 04/04/05 158 河合サッカースポーツ少年団
FW 9 澤井優利奈 03/02/01 155
MF 11 江頭一花 02/06/18 158 レボナ滋賀U−18

AICシーガル広島レディース 監督:柳澤春花 コーチ:小川潤一
GK 1 日原瑚心    06/12/19 163 本川サッカークラブ
DF 6 柏原凪沙    06/04/23 152 長束フットボールクラブ
DF 12 東方琉莉    06/07/05 158 FC SUNMARE
DF 61 北川紗羽    05/09/10 168 広島高陽フットボールクラブU−12
MF 9 板村真央    06/08/06 151 中山サッカークラブ
DF 56 樋口三夏 (Cap.) 06/03/14 163 江波サッカークラブ
MF 57 打田もえ    06/02/02 155 広島イーストフットボールクラブ
MF 60 川村みなみ   05/08/27 155 広島高陽フットボールクラブU−12
FW 62 大�陲△漾   �06/01/29 157 原サッカークラブ
FW 22 岸波美采    06/10/19 156 佐伯JFC
FW 63 松本百花    05/04/02 163 前所属なし



注:AICJ高校の監督が小川潤一氏、コーチが柳澤春花氏。

前半飲水タイムから前半終了まで観戦。
伊賀は歴史あるチーム。プリマハム時代はフロイラインといって三重県だけでなく滋賀県からも松長姉妹など才能ある人材が集まるエリート育成チームだった。AICはAICJ高校のBチーム的存在と聞いていたが、スタメン全員中学生ってありなのか?完全に下部組織だ。
さて、ゲームは普通にAICが攻めている。しっかり繋ぎ、テクニック的には伊賀を凌ぐ。というか伊賀が今のレベルアップについて行けてない。優っているのは応援の親御さんのクオリティくらい。あとFWの能力でも伊賀が上かな?��江頭についてはレボナ時代に観戦記で触れている。男子高校生チームでは出るのは難しい。女子チームに移籍して正解だ。交通費はかかるだろうが、滋賀県内のルネスよりは伊賀のほうがレベルが上だろう。とは言え女子チームの中でずば抜けている、というほどでもない。しかしここまで中学生に圧倒される伊賀は予想していなかった。特に��板村の飛び出しは圧巻だ。62大濱がタメを作れるから飛び出せるし、右の㉒岸波の突破があるからチャンスを量産できる。特に板村については引き続き注目しなければならないだろう。どう見てもAICが勝たねばならないゲームなのに決め切れず、最終的には1−2でAICが勝利した。

公式記録




全日本U−18女子選手権1回戦
SolfioreFC−茨城フットボールアカデミー
1月3日 11時 堺S4 ピッチ良 晴

ソルフィオーレ      茨城
−−−−−大井−−−−− −−−村上−−野口−−−
−西山−−鈴木−−齊藤− −−−−−−−−−−−−
−−−松本−−石田−−− 寺澤−益子−−鵜川−川村
小林−松浦−−大倉−島− 吉水−多��−−矢口−安達
−−−−−尾添−−−−− −−−−−山田−−−−−



SolfioreFC 監督:藤本まどか コーチ:池田浩子 前所属記載なしは岡山県作陽高校
GK 1 尾添有紗 03/04/21 172 ディオッサ出雲F.C.U−15
DF 2 松本彩花 04/10/22 158 PSTC FUKUOKA U−15
DF 3 松浦あさひ (Cap.) 03/07/19 168
DF 4 小林美結佳 04/09/14 152 ヴィクサーレ沖縄FCナビィータユース
DF 5 島春香     05/03/05 155 琉邦クラブ
MF 6 石田小桜 05/03/27 162 シーガル広島レディース
MF 8 鈴木優莉奈 03/09/04 157 小美玉フットボールアカデミー
MF 12 大倉弓佳 04/12/05 148
FW 10 西山ひとみ 04/11/15 158 アンジュヴィオレ広島U−15
MF 14 齊藤梨華 04/08/15 155 FC VIVO
FW 13 森英菜     04/06/30 159 広島皆実フットボールクラブU−15

注:このJFAのスタメン一覧は間違い。実際には森ではなく、
9 大井菜那海 04/04/24 161 群馬FCホワイトスター
がスタメン。

茨城フットボールアカデミー 監督:松下潤 
前所属記載なしは小美玉フットボールアカデミー出身
GK 1 山田桜音 (Cap.) 03/04/10 167
DF 2 多��真琴    04/11/15 166
DF 5 矢口愛望    03/11/28 168 東小沢FCバンビーナ
DF 14 安達雪乃    06/01/02 166 高野サッカースポーツ少年団
DF 20 吉水未来    05/05/02 157 ばらきサッカークラブ
MF 7 鵜川千優    04/04/25 153
MF 11 村上好花    02/07/30 162
MF 13 益子由愛    05/12/26 155 Rossardor フットボール フットサル クラブ
MF 19 寺澤ゆりな   06/08/27 157 アリーバFC
FW 8 川村真央    05/02/15 157
FW 9 野口陽菜    04/09/26 157



ソルフィオーレは作陽高校のBチーム的存在。コーチの池田浩子さんは作陽の監督。茨城フットボールアカデミーは民間初の全寮制の小美玉フットボールアカデミーの高校の部で、激戦区の関東予選を突破している。茨城県。

激しいデュエルが武器のソルフィオーレに対し、トータルに秀でた茨城が支配する。指摘せねばならないのはゴールキーパーを含め茨城の後方の体格。170cm近い選手を揃えている。それでも果敢にソルフィオーレはシュートに行くが、可能性は感じなかった。テクニック・戦術・フィジカルに優り、支配する茨城だが、ソルフィオーレの潰しの前にやはりゴール前では守られ、なかなか撃てない。一つには茨城は前線で崩して撃つことにこだわっているように見える。またソルフィオーレがゴールキーパー尾添を軸に守備陣の能力が高いこともある。このゲームは後半から飲水タイムまで観たが、最終的にスコアレスドローで、PK戦でソルフィオーレが2回戦進出した。茨城のトータルに能力が高い、山田・多��・矢口・安達はチェックせねばならないだろう。大柄で守備能力自体にも秀で、大学レベルなら即戦力だろうから。新春には作陽(勿論Aチームだ)も観たが、ソルフィオーレ相手なら5点差くらいかな?という印象。茨城フットボールアカデミー相手ならいい勝負になるだろうが。


公式記録











全日本U−18女子選手権1回戦
INAC神戸レオンチーナ−ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
1月3日 11時 堺S5 ピッチ良 晴

INAC         ノジマ
−−−寺田−−川上−−− −−−根府−−白井−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
山崎−山本−−天野−名越 笹井−田中−−中山−西郡
小峠−吉田−−小林−森口 大矢−當麻−−小林−平田
−−−−−渡−−−−−− −−−−−本多−−−−−



INAC神戸レオンチーナ 監督:谷口博志
前所属記載なしは3年生はINAC神戸レオネッサU−15,
2年生以下はINAC神戸U−15
GK 1 渡青空     03/08/11 160
DF 3 森口莉子 02/08/31 160
DF 14 小峠明日香 03/05/28 160
DF 15 吉田りん 04/11/30 161
DF 17 小林亜耶奈 02/09/21 156 岡山湯郷Belle U−18
MF 8 天野紗     04/02/18 161
FW 9 川上然 (Cap.) 02/09/07 154 
MF 24 寺田心春 06/06/23 160 山田くらぶ
FW 10 山崎愛海    02/05/29 148
FW 11 足立寧々 04/04/20 159
MF 18 栫井美和子   05/01/06 156

ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ 監督:田邊友恵 
前所属記載なしはノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ出身
GK 21 本多陽菜    03/05/05 163 日テレ・メニーナ
DF 20 小林凜     03/08/11 169
DF 32 澤田咲歩    04/01/16 161
DF 51 平田鈴華    02/09/17 158
DF 54 當麻恵美    02/10/26 168
MF 5 稲場美唯    04/09/06 151 日テレ・メニーナ
MF 7 白井美羽    02/04/04 168 日テレ・メニーナ・セリアス
FW 26 西郡茉優    03/12/19 155
MF 33 竹内未来乃 (Cap.) 02/12/21 162 日テレ・メニーナ・セリアス
MF 50 中山未咲    02/08/22 163
FW 4 根府桃子    04/05/28 161



ノジマのドゥーエとはイタリア語で2という意味。カルチョファンならセリエC2を「チー・ドゥーエ」と呼ぶことは御存じだろう。
ノジマの監督は日ノ本学園高校で常勝監督だった田邊さん。就任前はただハードワークするだけだった日ノ本を繋いで崩せるチームに変えた一方でハードワークの側面も残し、多様な顔を持つ田邊さんだが、高校女子サッカーらしい勝負師としての顔があり、機能しなければ選手を前半からズバズバ代えていく。このゲームを観たのは後半飲水タイム以降だが、前半半ばにさっさと二人を代えてその直後先制点を奪っている。前半0−2。INACも関西のエリートを集め、私が観ていた範囲内では互角に見えるが、しかしC大阪と違って、どうしても関東勢の壁を崩せない。なおINACのキャプテン��川上然は来季のプロ昇格が決まっている。男子の全国高校選手権全国ベスト4の帝京長岡のキャプテン川上航立とは双子で、つまり双子揃って有力チームのキャプテンだ。弟はプロ入りせず、高校卒業時点では姉が先を行ったが、今後どうなるか。INACは川上以外では��山崎の豪快な左カットインシュートが目立つ。しかし全体の体格の無さはプロのアカデミーとしてはちょっとどうかと思う。身体能力は高いから小柄でも当たり負けしないが、上のレベルではなかなか厳しいのでは。��川上が動き出しの良さで目立つが、しかし体幹の良さだけでは上のレベルでは当たり勝てなくなる。ノジマも�ず�府の力強さ、笹井の左カットインが大きな武器。��白井はポストで効いている。センターバックコンビもいい。やはり大柄というのは大きな武器ですよ。もはやトップレベルの高校生は170cm前後が常識となっている。現時点でのチーム力は互角でも将来性ではノジマが上に見えた。

公式記録


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