| 2020年12月12日(土) |
全日本U−15女子選手権 みやぎ−十勝 C大阪−十文字中 |
しばしば日本女子サッカーの弱点は中学生年代といわれる。つまり中学部活が極端に少なく、小学校時代の経験者が中学生になってプレーする場がない。したがって中学生年代は競技人口が激減する。しかし裏を返せば現在激動期にあるともいえる。毎年の進化・勢いはすさまじい。この年代について私の関心事は都会の名門クラブではなく、台頭する地方の新興チームである。十勝といえばスピードスケートの五輪銀メダリスト�睫敞�帆がとかち帯広フットボールクラブで中学生までプレーに、ナショトレに選ばれている。その十勝の勢いを知りたかった。十勝といえばプログレッソは好選手を輩出しているし、現在U−15のクラブユースの会場でもある。高校で全国行ったのは帯広北だけだが、近年白樺学園も力をつけている。私の北海道のサッカーのイメージはオランダ的ということ。つまり美味しいものを食べているのか、体格が素晴らしく、冬場のフットサル仕込みのテクニックも高い。このチームもフットサルでの全国経験はある。一方12月開催となると、雪で外での練習積めるのかな?ゲーム勘はどうか?という懸念もあった。
全日本U−15女子選手権 FCみやぎ−十勝FSリトルスターズ 12月12日 11時 皇子山陸 ピッチ並 晴
みやぎ 十勝 −−−−−米田−−−−− −−−−−成田−−−−− 小松−鈴木−−山崎−斉藤 −−−−−米村−−−−− −−−−−佐梓−−−−− 齊藤−中藤−−築館−國井 狩野−佐和−−佐は−齋藤 澤野−古村−−前崎−藤村 −−−−−菊池−−−−− −−−−−小畑−−−−−
FCみやぎ 監督 石垣 博 GK 1 菊池紗衣 05/11/22 156 リトルスターズ DF 2 佐々木はるか (Cap.) 06/03/28 164 石巻山下 DF 3 佐々木和香 05/05/06 165 コパムンディアル DF 4 狩野真穂 05/12/10 161 南材FC DF 14 齋藤万緒 06/07/25 157 エスペランサ登米F・C MF 6 佐々木梓七 05/05/14 156 南材FC MF 7 鈴木紗来 06/02/21 154 天童中部SSS MF 9 山崎詩乃波 06/08/25 148 富谷FCスポーツ少年団 FW 10 斎藤瑞生 05/04/15 161 大河原FC MF 12 小松愛音 05/07/31 158 愛子SSS FW 11 米田夢宝 06/11/30 164 FC中山 控え選手 GK 15 八島乃々花 DF 5 亀谷里緒菜 MF 8 福田鈴華 MF 13 鈴木心緒 MF 18 太田愛華 FW 17 三上莉奈 FW 40 福島希空 監督 菖蒲友幸
十勝FSリトルガールズ GK 21 小畑静奈 06/04/27 154 池田サッカースポーツ少年団 DF 17 前崎結良 05/07/07 156 大樹サッカー少年団 DF 20 澤野帆乃佳 06/02/07 159 浦幌中 DF 23 古村誉 06/04/25 164 稲田サッカー少年団 DF 38 藤村空音 07/08/08 157 芽室サッカー少年団 MF 19 國井麻耶 05/04/22 162 プログレッソ十勝FC U−15 MF 18 中藤輝心 06/05/10 156 プログレッソ十勝FC U−15 MF 22 齊藤瑠唯 06/11/18 148 SSJr.FC MF 25 築館捺美 07/02/03 158 帯広東フットボールクラブ FW 16 米村歩夏 (Cap.) 05/07/17 158 札内中学校 FW 24 成田咲蘭 06/04/03 164 歯舞FC
GK 12 川岸モカ DF 29 新宮愛歌 DF 36 佐藤彩菜 MF 32 野崎凜 MF 37 飛澤知佳 MF 39 妹尾美侑
さて序盤十勝が飛ばし押し込むが明らかにゲーム勘がない。みやぎは短いパスを繋ぎ、隙を伺う。つまりみやぎにはゲーム勘がある。十勝はパワーで上回るので五分の競り合いには勝てるが、そもそもなかなか五分の競り合いにはならない。さらに十勝にはキック力があり、鋭いグラウンダーのミドルパスをバシっと通す一方で、直後にイージーなインサイドでのショートパスをミスってしまう。連携の問題もあるがやはりゲーム勘の無さを確信した。1分、みやぎ、右寄りから30mミドルを��山崎さんが左隅に叩き込み1−0。みやぎは��斉藤さんがスピード豊かに右を突破する。また��佐々木さんを中心に無駄なロストが少ない。ミドルパスはないが、ショートパスを確実に繋ぐ。20分、みやぎ、左コーナーキックをニアで��佐々木さんヘッド。27分、右コーナーキックを中で��佐々木さんヘッド。3−0。29分、��斉藤さんの右シュートが決まり4−0。41分、スルーパスに��斉藤さんが抜け出しGKと1対1、右にかわし角度のないところを流し込む。5−0。前半終了。
さて力量的に決してミスマッチとは思わなかったが、ゲーム勘の差としか言いようがない。3点まではミドルとセットプレーで、高さのある十勝はゾーンで守るのだが隙だらけに見えてしまう。
後半、入りは十勝なかなかいい。ハーフタイムで気分を一新したか、ゲーム馴れ、全国慣れするのに前半40分間かかったか、とにかく後半は互角だと思った。この十勝の強さを観るためだけでも見に来た甲斐があった。十勝にも女子サッカーは根を下ろしているのだな、と。56分(後半16分)、十勝、�以涜爾気鵑離轡紂璽箸�決まり5−1と追撃。しかしビルドアップと守備は良くなったもののシュートに行けない。そして67分、みやぎ30mの難でもないフリーキック�∈粥耕擇気鵑�蹴ると、ふわりとキーパーの上を越しゴールイン。6−1。結局みやぎが勝った。
みやぎは案外ドリブルは少なかったが、ショートパスで隙を伺い、的確に狙いを絞った。十分な力がある。たぶん2−0くらいの力の差だろうが、攻守にそつがなかった。
公式記録
近年女子の大会がだいぶ整備されてきたとはいえ、まだない大会もある。その一つが女子の全中である。非公式の大会があるとはいえ、公式大会としての中学女子サッカー部の全国大会は存在しない。それとU−18のフットサルである。国体少年女子は既に開催が決まっている。では全国最強の中学女子サッカー部はどこか?十文字中は有力候補だと思う。十文字高は全国制覇経験がある。十文字中は11人制サッカーでは未見だがフットサルでは観戦経験がある。U−15フットサルは中学部活とクラブは同一の大会を目指す。そこで全国に出たということは、つまりクラブチームに負けないテクニックがある。一方C大阪はクラブチームの中でも全国トップクラスだ。現在U−18においては日テレ・メニーナ、浦和、千葉の関東3強が軸で、それにノジマが台頭している、といったところだ。関西ではINACを押さえナンバーワンのC大阪は派手なテクニックこそ関東勢に劣るが基本のキックとトラップを徹底し、身体能力も高く、関西一円から逸材を集め、またJFAアカデミー堺が公式戦用のチームを作らないことも相まって、全国的にもタレントが集まっている。たぶん十文字中よりも一枚上手だ。しかし中学トップクラスとクラブのトップクラスのカードは注目だった。
全日本U−15女子選手権1回戦 セレッソ大阪堺アカデミー−十文字中 12月12日 皇子山陸 13時30分 ピッチ並 晴
C大阪 十文字中 −−−栗本−−佐藤−−− −−−−−三宅−−−−− −−−−−−−−−−−− 長行司−中山−山��−小林 −堀−中田−−中谷−井田 −−−−−松尾−−−−− 杉本−木下−−吉田−白垣 比護−古川−−受川−袖山 −−−−−名和−−−−− −−−−−田中−−−−−
セレッソ大阪堺アカデミー監督 日高欣弘 GK 41 名和咲香 06/08/29 170 DF 44 白垣うの 05/10/11 167.2 DF 45 吉田琉衣 06/02/06 170.1 DF 53 木下日菜子 07/01/05 163 DF 54 杉本瑛麗奈 07/01/29 156.5 MF 48 井田聖来 06/05/20 152 DF 42 中谷莉奈 (Cap.) 05/04/27 164.1 MF 43 中田昌那 05/11/22 161.9 MF 49 堀花成 06/09/20 153.3 FW 50 栗本悠加 06/11/09 151.8 FW 52 佐藤由奈 06/12/26 157.1 控え選手 GK 51 天野衣千花 DF 57 牧口優花 DF 62 古御堂倫 MF 47 本谷穂佳 FW 40 丸井優奈 FW 58 堀江莉心 FW 63 高山よぞら
監督 大滝靖
十文字中学校 GK 1 田中咲良 06/04/17 165 西鶴間サッカークラブ・レディース DF 2 受川琴未 (Cap.) 05/06/10 160 川越女子JSC DF 3 古川千乃 06/07/14 163 バディサッカークラブ江東 DF 4 比護乙碧 06/07/22 157 えどそらフットボールクラブ FW 21 袖山夏怜 06/08/19 160 FCフリッパーズ MF 5 中山結花 06/05/31 157 Refino MF 6 小林夏奈 06/07/07 154 国府台FC MF 7 長行司百杏 06/01/26 160 元石川サッカークラブ MF 10 松尾弥空 07/02/07 155 市川フットボールクラブ FW 8 山��亜沙 06/01/31 161 フットボールクラブ ムサシ FW 11 三宅万尋 05/12/27 165 市川真間DSC
DF 29 渡辺綾花 MF 12 宮崎日詩 MF 16 川田瑠依 MF 19 福島茉莉花 MF 23 山本乙海 FW 20 貴島莉子 FW 9 伊藤芽紗
さてゲームだが、立ち上がりからC大阪が圧倒する。何しろセンターバックで回すだけで怖い。右センターバック㊺吉田さんが正確なロングフィードで組み立て、前に突っ込む潰しの感覚も鋭く、対人守備もいい。しかも中3早生まれで170cmあり、空中戦もいい。中学生年代をあまり褒めるのも無責任かもしれないが、少なくとも代表までは行くと思う。左センターバックの53木下さんの左足ロングフィードも素晴らしい。やはり潰しもいい。163cmだが中2早生まれなのでこれから伸びるかもしれない。このセンターバックコンビが水も漏らさぬ堅守で攻撃の起点になり、ポジションも普通のチームのボランチの位置からゲームメイクするので十文字中としては下がるしかない。十文字中は攻撃時に細かいパスワークを見せるのだが、最後どうしても止められてしまう。C大阪は強烈なグラウンダーミドルパスは十勝と同じくらいだが、ショートパスも正確でパワフルで、ある程度繊細なテクニックもあり、しかも動き出しまでいいので、全員楽な体勢で受けて次のプレーに移る。立ち上がり5分で十文字中の勝算は極めて薄いと思った。4分、C大阪、右クロスをシュート、十文字中ゴールキーパー�‥鎮羚ト娠�もこぼれをC大阪㊿栗本さんが上に叩き込む。1−0。十文字中は立ち上がり一番うまい��松尾さんがリベロとしてスタートしたが、すぐフォアリベロ的な位置に上がった。��三宅さんが長身でスピードとテクニックがあり、カウンターでは本来武器なのだろうが、どうしてもC大阪センターバックコンビに抑えられる。とは言え、今挙げた二人は才能ある選手。C大阪は㊽井田さんがトップスピードに乗った右クロスは大きな武器だが、左の㊾堀さんがテクニックがあるとはいえ必ず切り返して右足で上げるので加速できない。セットプレー担当。52佐藤さんもドリブラー。ボランチコンビはミスらしいミスがない。29分、C大阪㊸中田さんが左足ロングループ、GKの上を越えて2−0。この時点でほぼ勝負は決まったと言っていい。十文字中もシュートに行けないわけではないが、決定機がない。前半は2−0で終了。
後半に入りC大阪はややペースを落とす。それでも回し続け62分㊵丸井さんが右で1対1を仕掛けて突破、中ドフリーの52佐藤さんが蹴り込み3−0。この辺りからC大阪の守備が緩くなり、十文字中��三宅さんのカウンターが脅威になる。とは言えセットプレー以外はなかなかシュートを撃てず、79分、C大阪、㊹白垣さんが豪快に左を突破し、58堀江さんが難なく蹴り込み4−0として試合終了。力の差を見せつける感じでC大阪が大勝した。
公式記録
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