地域チャンピオンズリーグ決勝リーグについて。9地域リーグ代表のうち1次リーグを突破した4チーム中2位以内がJFLに昇格する。開催地は千葉の市原。中一日で(木)(土)(月・祝)で行われる。平日は論外。となると第2節か第3節か、その両方かだ。しかし新型コロナウィルス禍で観光が困難な現状では宿泊するに足る価値を見出しにくい。最終日は劇的に結果を満喫できる一方で土曜日で上位2チームが決まり、単なる消化ゲームで終わるリスクがある。当初の組み合わせではTIAMO枚方と栃木シティが2強、そして今季東海リーグが開催されなかった実戦経験が極端に不足しているFC刈谷とレベルが低い北海道リーグの十勝スカイアースが2弱と予想された。最終日は枚方対栃木のカード。つまり第2戦の段階で両クラブ2勝、他2クラブが2敗で最終日消化試合という可能性が高いと踏んだ。更に、「GO TO」を利用できる「ひさびさ旅割引」、つまり京都から東京間の新幹線往復がもともと15600円、「GO TO」適用で10120円になる恩恵を受けるには直前で遠征を決めるわけにはいかない。というわけで第2戦にヤマを張った。さて第1戦、枚方が十勝に5−0勝ち、栃木は刈谷と0−0ドロー。で第2戦は枚方対刈谷である。この時点で枚方が刈谷に勝てば2位以内でJFL昇格、そうなると第2試合で栃木が十勝を破る前提で、最終戦はモチベーションを失った枚方対栃木となると、栃木優位なので、第2戦に足を運んで大正解!と踏むような展開だ。
早朝6時過ぎの京都駅でのぞみに乗り、東京駅からは極力感染リスクを抑えるため、快速グリーン車で目的地最寄りの内房線五井駅に向かう。なお市原臨海競技場は先着千人限定入場だ。土曜日だし、首都圏から来る人に比べれば到着時刻で不利は否めない。だから五井駅から普段は歩くところをタクシーを使った。1200円。どちらを応援するのか尋ねられ、大阪から来たので枚方と伝え、体温を測り、
リストバンド代わりのテープをつけてバックスタンドに入った。2階に座る。ちなみに市原臨海競技場は陸上競技場の中でも特に観戦しづらい。応援チラシを配るため枚方サポが来たので、枚方の隣の高槻から来た旨伝え、今日は頑張りましょう、などと話す。刈谷も前身が日本電装で、私が始めて観た地決(地域チャンピオンズリーグの以前の名称)での優勝チームなので思い入れはあるが、やはり枚方寄りの立場ではある。加えてJFLに昇格すると枚方陸ではおそらく規格を満たさず開催できない。となると近場では高槻で開催可能なので、JFLを観やすい、という思いもある。
地域チャンピオンズリーグ 決勝リーグ
FC TIAMO枚方−FC刈谷
11月21日 10時45分 市原臨海陸 晴 良芝
枚方 刈谷
−−−−−チョ−−−−− −−−−−酒井−−−−−
−木田−−野沢−−佐藤− −−福家−−−−中野−−
−−−加藤−−田中−−− 坂本−佐藤−−内田−播磨
阿部−樋口−−松浦−宮城 −長谷川−鯉沼−佐々木−
−−−−−キロ−−−−− −−−−−山岡−−−−−
FC TIAMO枚方 監督:小川佳純
GK 31 キローラン菜入 187/80 92/04/07 鹿児島ユナイテッドFC
DF 4 樋口総 180/80 95/08/15 高知ユナイテッドFC
DF 18 阿部翔 168/65 95/10/31 日本体育大
DF 22 松浦航洋 178/72 98/09/29 FCフミリャ/スペイン
MF 25 宮城和也 176/67 98/01/12 中央大
MF 6 田中英雄 (Cap.) 173/65 83/03/01 テゲバジャーロ宮崎
MF 8 野沢拓也 176/70 81/08/12 ウーロンゴン・ウルブス/オーストラリア
FW 11 木田直樹 172/63 94/01/08 大阪体育大
MF 14 加藤博人 169/58 93/07/23 明海大
MF 24 佐藤諒 169/65 97/09/24 びわこ成蹊スポーツ大
MF 7 チョ・ヨンチョル 181/75 89/05/31 アルビレックス新潟
GK 36 武田博行
DF 2 キングマックス
DF 13 道上隼人 169/62 91/06/17 ヴィアティン三重
DF 19 石神直哉 181/75 85/03/02 FCマルヤス岡崎
MF 10 二川孝広 168/63 80/06/27 栃木SC
MF 29 小谷健悟 170/59 92/08/31 ギラヴァンツ北九州
FW 9 岡本英也
刈谷 監督:門田幸二
GK 1 山岡哲也 186/75 90/03/04 鹿児島ユナイテッドFC
DF 5 鯉沼晃 184/77 95/10/03 栃木ウ―ヴァFC
DF 17 佐々木宏樹 180/70 93/07/17 藤枝MYFC
DF 19 播磨来樹 175/67 97/08/19 九州産業大
DF 25 長谷川翔平 178/70 93/03/01 松江シティFC
MF 9 佐藤悠希 (Cap.) 181/70 88/02/13 AC長野パルセイロ
MF 10 坂本樹是 171/63 93/03/18 京都産業大
MF 15 内田悟 169/70 92/12/19 tonan前橋
FW 7 中野裕太 181/71 89/08/30 FCガンジュ岩手
FW 29 酒井信磨 173/72 97/06/14 東京国際大FC
FW 30 福家勇輝 166/60 91/04/25 カマタマーレ讃岐
控え選手
GK 18 坂口璃久
DF 2 奥津大和
DF 4 水木将人
MF 11 富田峻介
MF 22 蛭田悠弥
MF 24 渡邊宥也
FW 23 西原樹
立ち上がりから枚方が支配し、刈谷がシンプルに蹴る。しかし枚方は回し続けるもシュートに行けない。野沢からチョ・ヨンチョルのホットラインを寸断され、チョ・ヨンチョルは結局シュートを一本も撃てなかったほどである。刈谷は最初から引き分けでOKと踏んでいるかのようなゲーム運びである。左の��坂本が仕掛けて��佐藤がタメを作るといったところである。そして内田がシュートを狙い、前線もシュートに行く形を持っている。㉕長谷川が左足フィードや左コーナーを左足で蹴る精度がある。19分、刈谷・酒井に警告。反スポーツ。枚方も左の木田はドリブラーだがスペースがなく、�ε鎮罎篭肪爾縫潺垢両�ない選手だが、刈谷が徹底して守ってロングカウンターな以上、攻撃面での弱さ、およびベテランで連戦疲れが感じられる。ファウルこそ刈谷が多いが、極端に渋いゲームで前半0−0で終了。
後半も流れは変わらない。そして69分、枚方は��野沢を下げて引き分けでもいい、というメッセージに見えた。そして完全にスコアレスドローの展開だと思った。終了間際にはぺースの�Д船隋Ε茱鵐船腑襪泙撚爾欧襦�しかしロスタイム、刈谷がセットプレーの流れから��佐藤のパスを�ジ饐造�決めて先制。0−1。佐藤という選手は奈良育英高校時代から能力は高いが自分でシュートを撃たない、とここでも何度か指摘しているが、今回はその能力の高さが活きた。しかしこのままではまずい枚方はロングボール放り込みを開始。94分、放り込みのこぼれを��道上が決めて1−1と追いつきタイムアップ。結局引き分けた。
このゲームは双方にとって大きい。まず刈谷にとっては栃木と枚方の2強相手に引き分け、しかも総得点1を加えての引き分けは大きい。結果的にも極めて大きな1−1ドローとなった。枚方も負け寸前で引き分けに持ち込み、この勝ち点1が結果的に決定打となった。サッカーはいくら観ても分からない。予断を持つことは禁句だが、しかし遠征となると予断をある程度持たざるを得ない。とは言え、土曜日を選んだのは後悔していない。
公式記録
こうなると栃木シティの第2試合のタスクは分かりやすい。十勝の勝つことはもちろん、なるべく得失点差をつけることである。枚方が5−0で勝った以上、同等の点差をつけたい。というのは3チームが1勝2分けの勝ち点5で並ぶ可能性が高まったからだ。
地域チャンピオンズリーグ 決勝リーグ
北海道十勝スカイアース−栃木シティFC
11月21日 13時30分 市原臨海陸 晴 良芝
十勝 栃木
−−−高瀬−−松尾−−− −−−山村−−藤田−−−−−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
佐藤−−縄−−堀河−中川 田中輝−�眞蓮櫂罐鵝櫺�庭
工藤−成田−−永坂−池田 鈴木−増田−大島−田中寛
−−−−−曳地−−−−− −−−−−原田−−−−−
北海道十勝スカイアース 監督:高勝竜
GK 1 曵地裕哉 192/84 90/09/02 ヴィアティン三重
DF 2 工藤竜平 174/74 96/12/10 城西国際大
DF 18 池田紘大 175/70 96/10/31 流通経済大
DF 26 成田憲昭 186/78 85/06/16 FCK Masters(マスターズ)
DF 44 永坂勇人 187/83 94/05/22 北海道コンサドーレ札幌
MF 13 堀河俊大 (Cap.) 172/72 89/05/28 鈴鹿アンリミテッド
MF 19 佐藤瑠己安 168/66 97/06/24 阪南大
MF 24 縄靖也 176/74 97/10/21 中央大
MF 30 中川洋介 165/62 98/04/28 水戸ホーリーホック
FW 10 松尾雄斗 164/59 95/11/13 阪南大
FW 11 高瀬証 168/62 88/09/21 バンディオンセ加古川
控え選手
GK 28 山下哲汰
DF 3 吉田哲登
MF 7 黒川聖平
MF 8 高木俊輝
MF 16 喜澤隆太
MF 17 田中正也
MF 23 渋谷亮
栃木シティFC 監督:中村敦
GK 31 原田欽庸 183/75 86/05/17 ツエーゲン金沢
DF 3 増田修斗 181/75 94/01/17 平成国際大
DF 5 大島嵩弘 (Cap.) 178/73 88/04/14 AC長野パルセイロ
DF 7 鈴木隆雅 180/68 94/02/28 愛媛FC
DF 15 田中寛己 178/70 91/05/25 FCマルヤス岡崎
MF 6 �眞老麓� 173/68 80/04/23 テゲバジャーロ宮崎
MF 13 岡庭裕貴 172/65 95/01/03 東京ユナイテッドFC
MF 18 田中輝希 182/72 92/08/26 おこしやす京都AC
MF 30 ユン・ソンヨル 181/72 87/12/22 ソウル・イーランドFC/大韓民国
FW 9 山村佑樹 168/68 90/08/01 水戸ホーリーホック
FW 11 藤田祥史 185/75 83/04/13 ブラウブリッツ秋田
GK 1 大石文弥
DF 2 内田錬平
MF 14 清水貴文
MF 16 古波津辰希
MF 24 黒石川瑛
FW 8 レオジーニョ
FW 23 吉田篤志
さて、ゲーム自体は一方的な内容になった。栃木はベテラン2トップを囮に中盤がシュートを撃つ。しかし案外シュート数は多くない。十勝は自陣に引き守備に徹する。JFL昇格の為には勝たなければならない十勝だが、勝ちに行くというより、とにかく体裁を整えるため、ロースコア負け、あるいは引き分け勝ち点1を狙っている印象すらある。十勝はほとんどシュートもなく、ひたすら守る。これに栃木は大苦戦。セットプレーは��岡庭が右足、���眞呂�左足を担当するが、全く可能性を感じない。高さがないわけではないが、如何せん精度がないのだ。前半0−0。
ハーフタイムで全く機能していなかった���眞呂魏爾押↓宛吐板鼎鯑�れるが、一向に機能せず個々の選手の能力の高さに対し、ここまでチームが機能しないと強いチームにならない。68分、��岡庭の左コーナーキックを�ヂ臈腓�ヘッドで合わせてようやく先制するが、一向に攻撃の迫力が上がらず、結局0−1で終了。最低限の、本当に最低限の結果で終わった。
栃木のこの体たらくはチームスポーツであるフットボールにおいて銀河系軍団、つまり個々の能力の高さに頼ってチーム作りを毎年1から行えばろくなことにならないことが良く分かる。十勝とはあまりの個々の能力差と、それに対し機能性の無さを感じた。終盤には時間稼ぎまで始めて、点差を取るよりも1点を守る姿勢だった。これで最終節、枚方に必勝となった。
公式記録
さて、最終節の結果を書いておこう。ただし最終節はネット観戦だ。引き分けで突破が決まる枚方は徹底的に引いて守り、引き分け狙い。栃木は中盤を支配したが得点の気配がしない。そして枚方のシナリオ通り引き分け、この時点で枚方が勝ち点5の得失点差5、栃木が勝ち点5の得失点差1でこの時点で枚方の2位以内が確定しJFL昇格が決まった。一方の栃木は絶望的な状況となり、刈谷対十勝の結果を待つ。しかしすでに昇格の無い十勝が健闘するわけもなく、勝ちさえすればいい刈谷が3−0で破り、勝ち点5の得失点差3で突破しJFL昇格を決めた。
栃木は1年間勝ち続け、決勝リーグ無失点だったわけだが、地域チャンピオンズリーグの残酷極まりないレギュレーションに泣いた。この大会の人気はその残酷性にもあるのだが、しかし毎年あまりにひどいと思う。1年間ほぼ負けがなかったチームが短期間で敗退になってしまう。エンタメではなく、スポーツの大会なのだ。スポーツの理念に沿った大会を、と思う。9地域から全国リーグであるJFL1リーグに昇格するというのが無理がある。せめてJFL2部とか、イースタン、セントラル、ウエスタンの3リーグを作れないだろうか?現状は昇降格ルールにかなり無理があると思う。女子の今の3部リーグはチャレンジリーグ、つまりブロック編成がある。運営能力のさして高くない女子でできるのに男子で出来ないのだろうか?