サッカー観戦日記

2020年09月26日(土) 高校選手権大阪大会5回戦 天王寺−ヌヴェール 千里青雲−常翔学園

香里ヌヴェールは元は女子高で、京都の聖母学院の系列校だ。聖母学院は京都の高校女子サッカーの低迷期にフェスティバルを主催するなど大きく貢献した。自らは全国経験はないが、こういう高校に支えられて現在の高校女子サッカーがある。その香里ヌヴェールは元JリーガーでG大阪ユース出身の植田龍仁朗さんを監督に招聘し、強化を図った。そして大阪府4部リーグから毎年昇格し、今年は2部リーグでも優勝したが、新型コロナウィルス禍の為、今期は昇格できない。対する天王寺は元日本代表監督で現JFA副会長の岡田武史さんの母校である。




天王寺          ヌヴェール
−−−−−九番−−−−− −−−七番−−十八−−−
−十一−−十番−−七番− −−−−−−−−−−−−
−−−二二−−八番−−− 十番−四番−−十四−九番
十五−−−−−−−−二五 六番−十五−−五番−三番
−−−−−−−−−−−− −−−−−一番−−−−−

香里ヌヴェールはボランチから大きく展開し、サイドチェンジを交えてしつこくサイドを攻略する。ちなみにボランチの一人はプロ入りが後に発表されたが、どちらかは分からない。とにかくはっきり言えるのは体格に優り、稲本潤一タイプのボランチが失わず、大きなパスで支配することだ。天王寺は自陣に張り付くしかなく、遠すぎてセンターバックやゴールキーパーの背番号が分からないほどだった。サイドを攻略したヌヴェールが次々と加点し、前半で0−5としたので、観戦ピッチを移動した。新興勢力としての力量は分かった。



常翔学園は大阪府1部リーグの強豪だ。しかし前半0−1と千里青雲が食らいついている。
ちなみに常翔学園ラグビー部は何度も全国制覇していることで知られる。旧大工大高である。ただし大工大こと大阪工業大は大学ラグビーの強豪ではない。

千里青雲         常翔学園
−−−−−九番−−−−− −−−七番−−十八−−−
二四−五番−−三番−七番 −−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−− 十番−四番−−十四−九番
−−−−−−−−−−−− 六番−十五−−五番−三番
−−−−−−−−−−−− −−−−−一番−−−−−

千里青雲が抜群の走力で前から追いかける。常翔学園もなかなか追加点を奪えない。しかし0−3として、千里青雲が一か八かの猛攻を仕掛けると常翔学園はカウンターを狙う。千里青雲キーパーが至近距離シュートを動物的反応でセーブするシーンもあった。あれは才能とトレーニングとどちらも必要なセーブだった。しかし終盤、常翔学園がロングカウンター2発で止めを刺し、0−5と勝った。ロングカウンターということは千里青雲が良く攻めていたことでもある。


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T.K. [MAIL]