サッカー観戦日記

2020年09月12日(土) 関西リーグ 和歌山−飛鳥

日本サッカーの仕組みについて。フットボールの掟はオープンリーグとオープンなカップ戦である。つまりJ1から各県のリーグまでつながっている。その中で全国リーグの4部リーグは何でもありのリーグ。つまりプロ・社会人の実業団・クラブチーム・大学など、力さえあれば形態はどうであれ所属できる。JFLの下は9地域リーグだが、JFLとは雲泥の差がある。そして9地域からJFLへの昇格方法は割愛するが、狭き門である。
新型コロナウィルス禍の現在は非常事態である。当初関西リーグは昨年最終節まで優勝を争い、JFLへの昇格大会に出場したおこしやす京都とTIAMO枚方の二強と見なされていた。しかしおそらく二強も他のクラブも本調子じゃないのだろう。みごとに混戦になっている。おこしやす京都は旧名をアミティエというが、エイプリルフールの夜遅くに「おこしやす京都」への改名を発表し、少し早いエイプリルフールを思わせたが本気だった。TIAMO枚方はイタリア語だが、私は今少しスペイン語をやっているので、何となく「TI」、つまり君が、または君を、と「AMO」、つまり愛する。つまり君が好きな、とか君を好きだ、と解釈できる。」スペイン語は動詞が格変化するので主語を省略出来、また主語も目的語も同士の前に来る。主語と目的語は微妙に形が違うが、イタリア語をやっていないので「TI」がどっちかは分からない。「AMO」については「アモーレ」から何となくわかるものかと。

でアルテリーヴォ和歌山とポルベニル飛鳥だが、全国リーグクラブのない県は福井と和歌山だけ。そして福井ユナイテッドは必ず全国リーグに昇格するクラブ。問題は和歌山である。関西リーグで優勝したことはあるが、全国でも特にサッカー人気が低く、県の経済力もなく、和歌山市内にサッカー場すらない。以前Twitterで過疎化の進む南海和歌山市付近にスタジアム建設を市議会が検討していると教えていただいたことはあるのだが、続報は聞かない。ポルベニルは明日香村ではなく、飛鳥地方のクラブ。つまり橿原である。今、奈良の高校サッカーは橿原付近が熱い。

関西リーグ
アルテリーヴォ和歌山−ポルベニル飛鳥
9月12日 14時 堺S9 人工芝 晴

和歌山          飛鳥
−−−久保−−中西−−− −−−金藏−−小田−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
山本−松尾−高瀬−千川原 日高−中島−−志水−赤谷
三浦−加納−−白−−�盒供ゝ伴�−吉尊−−野本−塚田
−−−−−臼杵−−−−− −−−−−尾関−−−−−

和歌山
1 GK 臼杵裕太
3 DF 加納錬 (Cap.)
14 DF 三浦修
16 DF 松尾瑛太
22 DF 白明哲
25 DF �盒挟佳�
8 MF 山本大稀
10 MF 高瀬龍舞
27 MF 千川原慎
11 FW 久保裕一
17 FW 中西倫也

21 GK 桑水流拓也
6 DF 石垣徳之
7 MF 大北啓介
13 MF 井ノ内拓也
23 MF 加藤健人
26 MF 堀野翔
20 FW 辻村剛史

監督 北口雄一
コーチ 伊藤 文寿
コーチ 角島 康介
コーチ 高田 一憲
トレーナー 平松 慧之
マネージャー 吉田 郁生



先発
29 GK 尾関良繁
2 DF 塚田圭祐
3 DF 野本泰崇
5 DF 中島圭大
16 DF 吉岡尊志
18 DF 赤谷直紀
6 MF 志水克行 (Cap.)
10 MF 小田健伸
20 MF 金藏和仁
9 FW 日高恕保
23 FW 吉岡樹利也

控え
1 GK 佐藤由維斗
4 DF 清水勇輝
7 DF 石原歩
26 DF 高見力生斗
28 DF 坂本慎治
25 MF 吉田智尚
15 FW 池田智基
チーム役員
監督 内藤就行
主務 南 則行
トレーナー 楠元 史
トレーナー 嶋田 陽太
マネージャー 上田 彩加
マネージャー 木村 遼耶


61分(後半16分)
11 久保 裕一 13 井ノ内 拓也
72分(後半27分)
8 山本 大稀 20 辻村 剛史
80分(後半35分)
16 松尾 瑛太 23 加藤 健人
80分(後半35分)
27 千川原 慎 26 堀野 翔
88分(後半43分)
17 中西 倫也 7 大北 啓介
交代
56分(後半11分)
5 中島 圭大 7 石原 歩
66分(後半21分)
23 吉岡 樹利也 25 吉田 智尚
73分(後半28分)
10 小田 健伸 28 坂本 慎治
87分(後半42分)
18 赤谷 直紀 15 池田 智基



後で知ったのだが、無観客試合扱いだそうだ。そのため公式記録では観客数が0になっているが50人くらい観ている。こういうことは公式サイトに載せるべきだと思うのだが、堺S9は周囲から見えてしまう。そういう関係もあったのだろう。
さて、ゲームは双方イマイチ。通常のシーズンなら優勝争いは無理と断じてしまうところだが、非常時のリーグである。諦めない限り何かある。単純に高さ・パワーで和歌山が上回る上に、身体の使い方でも上回る。たぶん柔道とか体術勝負なら和歌山の圧勝だろう。アヤックスのアカデミーが柔道をやっていることは知られているが、よく自分の専門ジャンルに過度な誇りを持つ人が、「スポーツをするなら最低陸上競技の練習をすべき」「いや体操を」「いや体術を」という。キング・オブ・スポーツといわれるフットボールには最初から全てがあるので参考程度でいいと思うが、とにかく選手のレベルや経験の差からポルベニル飛鳥ははっきり落ちる。セットプレーで和歌山��久保をボランチ�イ�マークするが、センターバックに高さがなく、しかも俊敏なフォワード�韻砲魯拭璽鵑覆漂道案�れ替わられる。和歌山にビルドアップ能力があれば��久保に入れられ放題になったはず。しかし久保の足元に納まらず、たぶんパワーを買われて入ったであろう飛鳥のセンターバック陣が潰すまでもない。飛鳥は左サイドバック㉓がタフなスタミナと正確な左足があるが、和歌山の右サイドハーフもきっちり戻り自由にクロスをあげさせない。右もそうで、高さで劣る飛鳥が正確なクロスを入れられないのでは勝てない。ビルドアップ能力もない。一方の和歌山は久保を活かせないものの、繋いで押し込み、ペナ付近でパスを回すこともしばしば。バックラインは高さではっきり上回るから放り込みやロングボールへは完璧に対処できる。飛鳥に中の崩しはない。28分、㉗千川原のターンで切れ込み�┿核椶�ファーでワントラップシュートが決まり和歌山先制。俊敏性に差がありすぎた。この時は大量点が入るパターンと思ったが、飛鳥は実によく粘る。和歌山はイージーシュートを外すなど決定機を逃し前半終了。粘っている限りフットボールは分からない。ロースコアスポーツにしかない魅力だ。

後半も和歌山の猛攻が続く。そして56分、飛鳥のキーマン�ッ翕腓�膝を痛め負傷交代。攻撃力はないが中盤で守備に効いていてセットプレーでは��久保をマークする高さのある中島は替えの利かない選手である。飛鳥にとってはかなり痛い。この時間帯、飛鳥はサイド攻撃を徹底する。コーナーキックも増える。しかし中で勝てず惜しいシュートはない。66分、㉓吉岡が筋肉系のケガで交代。よく走る左サイドバックで左足セットプレーも担当。やはり代えの利かない選手である。代わって入った選手は右利きの左サイドバックでクロスは必ず右足でしかも不正確だから和歌山は跳ね返し続ける。ロースコアで粘り続けるのは見事だが、時間が過ぎて和歌山が勝利。

まず和歌山について。例年ならこのプレーレベルなら無理だが、今年に限っては分からない。もう少し点を取りたかったが、今は勝つことが重要だ。強力な2トップは活かせなかったが、力はある。飛鳥は粘って何とか1部残留を。

なおこの節にTIAMO枚方は引き分けて、順位は1位から4位まで勝ち点8,8,7,7、の混戦になった。今季はとにかく2位以内に入ること。それが肝要だ。


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T.K. [MAIL]