| 2020年08月08日(土) |
J3 C大阪23−YS横浜 |
わたしの観戦カテゴリーは主に高校生や大学生。しかも何でも観るからプロまではなかなか手が回らない。なるべく毎年J1J2J3を各1試合は観たいと思っているが、なかなか余裕がないというのが現状である。ところが新型コロナウィルス禍で他のカテゴリーが開催不可能だったり、無観客試合だったりで観戦困難である。開催しているのは観客を絞って開催のJリーグなどである。そういうわけでJ3のC大阪U−23に足を運んだ。私はかつてのサテライトリーグを好まなかった。練習試合は好まないし、Jのセカンドチームはチームとして完成度が低い。そして関西は京阪神にしかクラブがなく、J3の小さなクラブが現時点で存在しない。ということはC大阪やG大阪のセカンドチームを観に行くしかない。もっともU−23チームがJ3の参加するのは今期限りだが。
さて、C大阪は長居陸で自由席である。ただし座席にテープを張って「密」にならないよう配慮はしている。
J3発足当初、ずば抜けて落ちるクラブが二つあった。YS横浜と藤枝である。予算も少ないし、プロ契約選手も最低限しかいない。J2発足当初でもここまで弱いクラブはなかった。現在のJ3はかつてのJ2の足跡を追っていて、急速に力をつけているが、力のないところはとことん足りない。
さて横浜の3クラブの歴史に触れておこう。日本リーグの横浜クラブは元は全日空の整備士を主体とした市民クラブだった。やがて全日空がスポンサーにつき、横浜トライスタークラブに改名した。当時大型ジェット機には尾翼にもエンジンのついたエンジン三つのトライスターという機種があったのだ。しかしあくまで市民クラブとスポンサーという関係だった。しかし法務が甘かったらしく、全日空によるクラブ乗っ取り事件が起こった。全日空サッカー部にされてしまったのである。この際、日本リーグのゲームで選手たちが試合直前に出場をキャンセルして試合中止になった事件が起こった。その選手たちはJFAを追放処分になったが、市民クラブの理想を掲げてYSCC(横浜スポーツ&カルチャークラブ)を立ち上げた。この略称がYS横浜である。全日空には悪名が残った。やがて日本リーグがプロ化し、Jリーグになる際、日産自動車は横浜マリノスに、全日空は佐藤工業と組んで横浜フリューゲルスを立ち上げた。ところが不況で佐藤工業が撤退した際、全日空は乗っ取って作ったクラブを身売りするのではなく、消滅させることを画策した。形式上はマリノスとの合併だが、マリノスにはスポンサーとしての参加で、横浜フリューゲルスを潰すのだから、全日空の悪名は頂点に達した。これに納得しないサポーターが横浜FCを作った。そういうわけで、横浜3クラブの横浜F・マリノス、横浜FC、YS横浜には全日空が関わっている。うち2クラブには遺恨を残して。私自身、全日空は二度と使わないつもりだったが、20年経って、ツアーのメキシコ旅行の際、共同便として全日空を使ったので、半ばもういいか、と思っている。勿論全日空へのダーティーイメージは消えないわけだが、Jリーグの理念が広まったという意味では読売新聞の渡辺恒雄オーナーの問題と並んで有益だった、といえなくもない。
J3 セレッソ大阪U−23−YS横浜 8月9日 長居陸 18時 晴 ピッチ良
C大阪23 YS横浜 −−−藤尾−−澤上−−− −−−宮本−−柳−−−− −−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−− 岡澤−喜田−−松本−前田 西山−宮尾−−佐藤−音泉 島村−田平−−西尾−吉馴 植村−宗近−−土館−大泉 −−−−−アン−−−−− −−−−−佐川−−−−−
セレッソ大阪U−23C大23
スターティングメンバー GK 27 アンジュンス DF 29 島村拓弥24' DF 43 西尾隆矢 DF 44 吉馴空矢88' DF 46 田平起也 MF 30 喜田陽 MF 37 前田龍大69' MF 41 松本凪生 MF 53 岡澤昂星 FW 19 澤上竜二 FW 42 藤尾翔太 控えメンバー GK 50 上林豪 DF 52 大橋滉太 MF 38 西本雅崇88' MF 54 近藤蔵波69' FW 24 ウェリングピアス FW 33 タワン FW 48 新保海鈴24'
Y.S.C.C.横浜YS横浜
スターティングメンバー GK 16 佐川亮介 DF 9 大泉和也77' DF 3 宗近慧 DF 26 植村友哉46*' DF 25 西山峻太66' MF 4 土館賢人 MF 7 宮尾孝一 MF 6 佐藤祐太 MF 10 柳雄太郎46*' FW 18 音泉翔眞82' FW 11 宮本拓弥 控えメンバー GK 31 谷俊勲 DF 17 吉野裕太郎 DF 22 尾身俊哉77' MF 19 和田幹大46*' MF 8 吉田明生46*' FW 15 ピーダーセン世穏82' FW 28 オニエオゴチュクウ66'
澤上については思うところがある。学生当時、関学大の呉屋と大体大の澤上は常に得点王を争っていた。毎年得点王で、4年時には関学大の全タイトル獲得に貢献したのが呉屋で、澤上は得点ランキング2位だった。当然将来が期待されたが、呉屋はG大阪、澤上はC大阪と大学生がすぐには出られない大きなクラブに入ってしまった。大学生の有力選手はよく言えば自信満々、悪く言えば己惚れているものである。自分の力ならG大阪やC大阪でもすぐに出られるものだと。しかしはたから見れば力不足は明らかで、実際澤上は未だにJ3、呉屋も大きく遠回りして移籍し、若く貴重な時間を失った。大卒選手には出られるチームに入ってほしいものではあるが、大学生にもなって自分を客観的に評価できない本人の責任でもある。出来れば代理人をつけて第3者から客観的な評価を受けてもらいたいが。 さてゲームは主審が松尾一さん。J3を捌くには余裕がありすぎる力量を持った主審である。しかし新型コロナウィルス禍で再開後審判員も不調だったこともあり、両クラブ主審を欺くプレーや抗議が多すぎる。勿論そんなものに引っかかる松尾氏ではないが、両クラブのこの態度は残念だった。さて、YS横浜は音泉がタッチは荒いもののスピードあふれる仕掛けを見せ、迫力がある。これに対しC大阪23も左サイドバック島村がスピード豊かに対応し、思い切った攻撃も仕掛ける。田平は高校時代は長身で左足ロングフィードもある上にスピードもあると思ったが、プロレベルでは「ちょっとスピードのある長身センターバック」という感じで、現時点でギリギリJ3で通用するが、高校時代の感覚で、飛び込んだら奪えるだろう、という感覚でプレーしていて危なっかしかった。まだプロに慣れていない。現時点でに西尾のほうが上かな?澤上はプレーを観ていて、これは到底トップでは使えないと思った。意地を張らずにJ2下位に移籍すればいいのに、と思ったが、若い時間を無駄にして、行けたかもしれないA代表への道は既に極めて厳しい。YS横浜��柳はプロの10番なのにタッチが荒く、何故10番?かと思った。��宮本は起点になれる。�У榿�は攻守の中心で、ミドルパスも出せて、C大阪23㊶松本といいところを見せた方が勝つと思った。松本は低く鋭いキックがあり、両足で蹴れて判断も早いが、守備力では宮尾のほうが上だと思った。ただ松本はし微力が足りない分を㉚喜田が補っている。㊷藤尾はユース時代はフィジカルもある選手だったが、J3レベルではまだまだで、サイドに逃げすぎる。技術はあるので収まるが、中が薄くなる。前半半ばに島村が負傷交代。テクニックに優るC大阪に対し、パワーとシンプルな繋ぎのYS横浜という構図。YS横浜がこのレベルに達したことには満足した。
0−0で迎えた後半、松尾主審の力量を見抜いてか、審判員を欺くプレーが減った。しかしYS横浜��宗近がいささか煩い。そしてベンチも。特に時計を気にしている。フットボールには有名な言葉がある。「審判員は判定に関して選手と議論するために存在しているのではない」いくら注文をつけても有利な方に利益誘導できるわけもないのに懲りない人たちだ。交代を織り交ぜ、YS横浜が確実な繋ぎとダーティーワーク、C大阪が技巧を尽くすが、全体としては互角なままゲームが進み、結局0−0のスコアレスドローで終わった。
C大阪23としてはボランチの松本と喜田に期待かな?喜田は途中から左サイドバックでもいいプレーを見せたし。YS横浜のレベルアップにも満足だ。現状天皇杯予選で神奈川の大学トップには及ばないが、桐蔭横浜大を逆転できる日も近いだろう。もっとも桐蔭横浜大の成長速度も素晴らしいのだが。でも神大や東海大よりは上かな?とにかく日本のフットボールは大学もJ3も成長スピードが素晴らしいので、未来予測は困難だ。大学も10年前と今とではレベルが全然違う。
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