サッカー観戦日記

2017年08月26日(土) 高専大会準決勝 近大高専−都城高専 宇部高専−鹿児島高専

念のため高専とは高等専門学校。主に工業系の技術者を育成する5年制の学校で、中学卒業後入学する。偏差値が高く学業面での要求水準は高い。一般にはロボットコンテスト大会で知られているかもしれない。現在では高専も3年生以下チームなら高校の大会に出場も可能で、近大高専あたりは三重大会優勝も現実味がある。高専大会は近年、鹿児島高専と近大高専が優勝を分け合っている2強で、この2校については高校の、つまり2歳年下の大会に出れば全国制覇も現実的なレベルにある。初戦で鹿児島高専に敗れた岐阜高専は今年の高校総体岐阜大会でベスト8だった。つまり一般的な注目度はほとんどないが、レベルは決して低くない。世の中には奇妙な人がいて、勉強ができる人はスポーツが出来ない、という勉強ができる人に対する嫉妬が根底にあるバランス論というか、変な平等論みたいな人がいるが、要は切り替えと、集中して物事に取り組めるからだから。

高専大会準決勝
近畿大学工業高等専門学校−都城工業高等専門学校
8月26日 9時 駒沢陸 ピッチ良 晴

近大高専         都城高専
−−−中澤−−尾上−−− −−−山中−−宮脇−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
山中−大川−−福岡−助野 小山−松永−−西園−鹿島
福永−中田−−木村−松井 赤澤−徳留−−吉松−立元
−−−−−荒川−−−−− −−−−−長友−−−−−



近大高専 監督:亀井俊彦
GK 12 荒川悠斗  3年 174 65
DF  2 松井伸太郎 5年 180 65
    8 木村哲太  3年 173 67
   18 中田征伸  3年 174 65
    3 福永聖也  3年 173 62
MF 14 助野太郎  5年 170 62
    7 福岡大芽  5年 171 60
    6 大川晃平  4年 166 58
   10 山中慧   3年 170 58
FW 11 尾上良太  5年 168 60
    5 中澤拓郎  5年 166 60

都城高専
GK  1 長友駆   4年 177 68
DF  2 立元廉   3年 167 55
    4 吉松佳威  5年 165 60
    5 徳留光祐  4年 176 66
    3 赤澤弘喜  5年 169 63
MF 14 鹿島颯人  3年 169 60
    6 西園哲哉  5年 180 63
   10 松永洋夢  3年 172 55
   15 小山昇太  3年 156 46
FW  8 宮脇健瑠  5年 165 54
    7 山中享史  3年 169 56



立ち上がりから近大高専は高速パスワークで振り回す。キックの音が違う。高専だからまさか人工芝グラウンドで練習しているわけでもないだろうが。そして��山中がすぐに別次元の選手であることが分かる。圧倒的な技巧を駆使したドリブルが光る。3年生だし、以前のレギュレーションだったら確実に国体三重選抜に選ばれただろう。というよりもっと上のレベルに見える。�J ̄覆魯織佞淵▲奪廛瀬Ε鵑�ら左クロスを入れてくる。��福岡のキープ力は素晴らしい。パスもミスが少なく、インサイドは安心できる。都城高専では�Щ鈎罎�素晴らしいスピード。��松永も山中を活かすパスと自ら突破するスピードが素晴らしい。高校サッカーカテゴリーでは結果の出てなかった都城高専だけにこれだけのレベルだとは思わなかった。今後高校サッカーでも結果を残していくのではないか?ただ都城高専は明らかにフィジカルが弱い。18分、近大高専、右クロスに�ッ聨憩�から飛び込みヘッドで逸らしファーネットへ。1−0。暑くて給水タイムではなくクーリングブレイクを採用。25分、近大高専��山中タメて��尾上が左へ、�J ̄丙献�ロスに��山中左足ボレー、セーブ。超決定機。31分、都城高専�┻槝討�左突破からクロスに�Щ鈎羣献轡紂璽函△海椶譴鮹�か?シュート。ブロック。決定機。32分、近大高専��山中強引に突っ込みドリブルシュートが決まり2−0。これはスーパーゴールだった。ここで力に優る近大高専ベンチが勝利を確信し決勝に備えたか、右サイドバックを代える。そして堅実なゲーム運びに意識を移す。右ハーフの��助野も使い始め、左右のバランスが良くなり、サイドバックもここぞという場面でいい上がりを見せ、都城高専は苦しい。前半は2−0で終了。

後半開始。キックも鋭い�J ̄覆離侫�ードに��尾上左クロス、交代出場の��吉岡優希(5年)外す。超決定機。54分(後半14分)、都城高専、正面25mFK、��松永が鋭く壁の左を抜き隅に叩き込む。2−1。壁作りのミスだった。63分、近大高専、左スローインからペナ内��山中が4人に囲まれながらスルスルっと突破、右隅に決めて3−1。高校時代の本山雅志を思い出すスーパーゴール。今季ベストゴールだと思う。高専という進路を選んだからにはプロを目指す気などないのだろうが。終了間際にも近大高専が加点し4−1で勝利。決勝に進出した。

まあ終盤は走力の差が出た。しかし都城高専もよく食らいつき、健闘を見せた。私は高校サッカーにおいて「2点差の法則」みたいなものを経験則として持っている。つまり強いチームに2点差以内負けなら負けた方も十二分に鍛えられている。高校サッカーなら70分ゲームのこの時期に80分ゲームで70分までは2点差だった。都城高専がここまで強ければ、今後頭角を現すかもしれない。

近大高専はやはりキックの音が違い、パススピードが別格だった。走力も選手層も差があり、後半は次々に交代していった。1点差に詰められたし、危ないとは思ったが、案外本人たちは余裕があったのかもしれない。「お約束」の決勝進出を決めた。





鹿児島高専は今大会最多優勝校である。3年生以下チームは鹿児島の高校サッカーはレベルが高いから全国に出るにはなかなかハードルが高いだろうが、他の県なら十分可能性がある程度には強いと思う。有名な関係者も輩出している。というか元国際審判員の上川徹氏は鹿児島高専3年修了時退学して大学進学だから、OBとか輩出とかは不正確だろうが。

高専大会準決勝
宇部工業高等専門学校−鹿児島工業高等専門学校
11時10分 駒沢陸 ピッチ良 晴



宇部高専         鹿児島高専
−−−−−大原−−−−− −−−南橋−−牧瀬−−−
−−−−−谷−−−−−− −−−−−−−−−−−−
藤本−福永−−大橋−木村 小倉−大里−浅谷−石ヶ��
山田−越後−−藤井−松井 山本−西久保−外薗−田上
−−−−−河村−−−−− −−−−−小田原−−−−



宇部高専 監督:伊藤耕作
GK  1 河村和哉  5年 172 53
DF  5 松井勇樹  3年 168 58
    3 藤井陸   4年 173 60
    2 越後元貴  5年 183 70
    4 山田稜汰  4年 170 61
MF  6 木村公貴  4年 178 70
    7 大橋慶次郎 4年 173 60
    8 福永圭吾  2年 160 48
    9 藤本涼輔  4年 170 65
FW 10 谷康太朗  4年 171 60
   11 大原圭一郎 4年 175 60

鹿児島高専 監督:北薗裕一
GK 16 小田原理  4年 166 57
DF  3 田上健   5年 170 58
   15 外薗侑樹  4年 166 56
    6 西久保頼孝 5年 175 68
    2 山本恭輔  4年 160 52
MF  8 石ヶ��駿  4年 180 65
   10 浅谷亮介  5年 182 63
   14 小倉大地  4年 165 55
   11 大里雅也  4年 175 64
FW 19 牧瀬諒哉  4年 178 65
    9 南橋千裕  4年 168 60



こちらも立ち上がりからレベル差は歴然としている。やはりパススピード、キックの音が違い、鹿児島高専はバックラインでゆっくり回しているかと思えば、GK�鮎�田原から鋭いロングフィードが飛んでくる。というか166cmでGKということは身体能力とキック力を買われて入っているのだろう。��浅谷は確実な技術で失わずに運べて飛び出してセットプレーのキッカーも務める。��小倉はタフに潰し続けるボランチ。�╂丱���はスピードを活かして右サイドを突破しクロスを入れまくる。��大里は左足を駆使したドリブルで左を破る。宇部高専では��谷が多少技巧とアイディアを見せる程度か?しかもフィジカルが弱くデュエルで負けている。1分、宇部高専��藤本、8分、右クロスに��福永ボレーと形は作る。しかし13分、鹿児島高専�╂丱���がこの試合4回目の右クロスに�核卆イ�合わせて0−1。19分鹿児島高専右スルーパスに二人突っ込んで左寄り��浅谷が決めて0−2。直後にも�╂丱���シュートはブロックされたり、裏に�核卆テ佑湛�んだり形を作り続け、25分、スルーパスに��浅谷が決めて0−3。浅谷は昨年は古典的プレーメーカーだと思ったが、自ら決める意欲にあふれている。以降も猛攻を続け0−3で前半終了。

ハーフタイムで選手交代を交え鹿児島高専は4−1−4−1に変更。��小倉が1ボランチで��浅谷と��外薗がシャドーに。以降も次々交代し、ペースを落とす。18番が遅延で警告を受けるが、鹿児島高専は攻め気を失わない。クーリングブレイクをはさみ宇部高専が攻勢の時間帯を作る。そして右クロスに��福永合わせて1−3。鹿児島高専はコーナーでサインプレーを見せるなど体力を温存しつつも手の内を見せるが決勝に備えて隠した方がいいと思う。そしてペナ内に突っ込みこぼれをペナルティスポット付近から浅谷シュート、決まって1−4。結局1−4で鹿児島高専が決勝進出を決めた。

鹿児島高専は別格だった。浅谷は別次元だった。才能的にはプロを狙えるレベルだが、高専だし、それはないか。近大高専との決勝は10番が輝いた方が勝つだろう。


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T.K. [MAIL]