サッカー観戦日記

2017年07月17日(月) 全中大阪大会 ベスト16リーグ 仰星中−東陽中 賢明学院中−同志社香里中(冒頭15分のみ) 芝谷中−佐野中

全中大阪大会 ベスト16リーグ
東海大仰星中−東陽中
7月17日 12時50分 堺S15 ピッチ良 曇

仰星中          東陽中
−−−十一−−九番−−− −−−−−六五−−−−−
−−−−−−−−−−−− −七五−−六一−−二四−
二番−十四−−六番−七番 −−−五六−−七十−−−
十番−四番−−三番−八番 七八−七四−−十八−十七
−−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−

仰星中は自陣からショートパスを繋ぎ、守備は中盤で奪いに行くスタイル。しかし東陽中は狙いを外し、引いて守り、奪ったら一気にロングボール、このサッカーがはまった。4分仰星中、9番(アタラシ君)がタメて2番シュート、ブロック。決定機。6分、東陽中の右CKに対し仰星中はゾーンで守る。流れでもきれいに4−4−2のブロックを作ってゾーンで守る。知的な守備がキーワードか?しかし再三裏を狙われ、なのにラインを下げず、厳しい守備が続く。東陽中は両サイドの突破力が素晴らしく、24番は再三タテに仕掛け、75番はスピード豊かな一方、中にも切れ込んで決定的なパスを狙う。65番はカウンター時にスピード豊かに単独突破を狙う。61番も思い切ったパスを連発。74番からはいいロングボールが飛んでくる。仰星中は11番(リョウタロウ君)がCBのパスコースをカットに走り、攻撃でも顔を出し受け手として起点を作る。とは言え、中盤が活きてない。13分、仰星中11番ポストから9番裏を取るが、東陽中74番高速カバー。14分、東陽中のロングボールに仰星中10番処理が甘くなったところに17番突っ込むが何とかカット。10番はレフティーという理由だけで左サイドバックに起用されたかのような攻撃的な選手。4番もレフティーでキックがいい。19分、東陽中、24番の突破を仰星中10番止め切れず右CKに。78番のキックがファーに流れ、74番左クロス、中にこぼれ24番蹴り込む。0−1。23分、東陽中、タテ一本65番抜け出し左シュートはセーブ。超決定機。26分、東陽中タテ一本、65番GKを外し、シュートは戻ったDFがブロック。超決定機。結局前半は東陽中が一方的にペースをつかむも止めを刺せず、仰星中としては後半に望みをつないだ展開。

後半仰星中は10番をFWに、4番を左サイドバックに変更。正直この形のほうがしっくりくる。しかし東陽中のタテに速いスタイルは崩れず、ペースは変わらない。38分(後半8分)、東陽中24番右突破、ぺナ内で倒されPK。これを75番が難しい右上に決める。0−2。東陽中は当然土のグラウンドだと思うが、良く右上のコースに正確に蹴る精度を身につけたものだ。42分、仰星中、左60度30mFK、10番の左足に裏に抜けた7番ヘッドは外す。超決定機。45分、東陽中65番抜け出して左シュート、セーブ。決定機。65番は自ら突破もスペースに流れてボールを引き出すのも上手い。74番は相変わらず足がよく出て、仰星中がクサビに入れるボールを封じ、2列目の飛び出しを無効化している。18番は寄せが激しい。引いて守る東陽中の守備の要だ。51分、仰星中、左裏にスルーパス、10番GKと交錯しながら左足シュート、右に外れるが、その前にファウルでPK。7番が左上に決めて1−2。その後仰星中の攻勢が続くが、東陽中も守備は固い。ロスタイム3分、仰星中、右CK、10番の左足に7番ヘッドがかすめるが左に外れ、逸機。結局東陽中が逃げ切った。

東陽中のほうが決定機は多かったし勝敗の帰結は順当だった。タテの攻めの迫力があった。仰星中は中盤で繋げず、バックラインもドリブルに弱く。要するに相性が悪かった。触れてなかったが、東陽中はボランチがよく走り、仰星中が使いたかった中盤のスペースを潰しまくった。初見の仰星中は高校と同じようなクリエイティブな守備を目指していたが、柔軟性で及ばなかった。自らの信念にこだわりすぎたように見えた。







近年私学勢が大阪でも頭角を現す中、大阪も私学がぽつぽつ出てきた。その中でも賢明学院中はすでに全国でも実績を出しており、すでにトップクラスの一校だ。隣のピッチの芝谷中と佐野中も含め、4チームリーグで上位2校がベスト8に進むため、両にらみで力関係を探る。


全中大阪大会 ベスト16リーグ
賢明学院中−同志社香里中
7月17日 14時30分 堺S15 ピッチ良 曇



賢明           同志社香里
−−−十番−−十四−−− −−−七四−−十番−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−七一−−−−−
十八−八番−−六番−十六 −七七−−六三−−五番−
五番−三番−−四番−九番 五七−五五−−六四−四番
−−−−−一番−−−−− −−−−−六七−−−−−

開始早々隣のピッチのS16でいきなり芝谷中が先制した模様である。更に1分後に追加点。不安になってくる。つまり序盤で大差がつけばスタメンを大幅に下げるリスクがあり、レギュラークラスを観られなくなる。賢明学院中は8番がセットプレー担当で、流れの中で正確にボールを捌き、10番がトップ脇ファンタジスタで変化をつけつつ、自らもスピード豊かで突破できる。3番は左足の正確なフィードがあり、4番は激しい潰しが光る。14番は工夫のあるポストプレーでアイディアの豊富さがあり、2トップはいずれも曲者で、変化をつける。16番はクロッサー。これに対し、同志社香里は71番にボールを集め、ゲームを作る。セットプレーも担当。64番は足の伸びるスライディングタックルがある。4番は積極的に飛び出しシュートを狙う。77番はキープ力があり、スピードはそれほどでもないがするするっと上がるサイドのドリブルが脅威。5番は4番を活かしつつ、自らも中盤でカットを狙い続け、左右のサイドの迫力は相当なものだ。74番はエース。足元に納まる。つまり両チームなかなか攻撃的だ。いつ点が入っても不思議じゃない展開。
しかし芝谷中が次々に加点しているようで、4点目が入ったらしいタイミングで給水タイム。ここで移動する。

芝谷中は柳川中と高槻九中を全中に導き、特に高槻九中を全国ベスト4に導いた全国でも屈指の名将である隠岐先生が今年転任してきた。また芝谷中はもと日本代表で磐田で活躍した西や、現代表でG大阪のGK東口がOBにいる。もっとも東口はサッカー部のOBではなく、G大阪ジュニアユース出身だが。

全中大阪大会 ベスト16リーグ
芝谷中−佐野中
7月17日 14時30分 堺S16 ピッチ良 曇

芝谷中          佐野中
−−−八番−−十一−−− −−−−−四番−−−−−
−−−−−−−−−−−− −九番−−八二−−八番−
九番−五番−−十番−七番 −−−誰々−−九九−−−
六番−二番−−三番−四番 五番−九番−−八二−三番
−−−−−一番−−−−− −−−−−誰々−−−−−

給水時点で4−0。芝谷中のハーフタイムマッチが続く。6番は守備がしっかりしていて左足の精度が高い守備に持ち味のある左サイドバックで中心選手。3番は身体が強い。4番はタフにアップダウンを見せる。2番はカバー速い。5番は激しい潰しながらノーファウルで止めて、確実に潰せる中心選手。10番はファンタジスタで両足駆使したテクニックで奪われない。ドリブルの威力やアイディアもいい。たぶん6番、5番、10番の誰かがキャプテンだろうな、と思った。GK1番はキックが伸びる。9番は高速ドリブラー。7番はクロッサー。11番は柔らかいタッチが光る柔のポストプレーヤーで、寄せを一瞬で外す。8番はどんどん飛び出す。28分、芝谷中、左クロスに11番流し込み、5−0。前半は全く隙の無い芝谷中が圧倒して終わった。隣のピッチは賢明学院中が先制したっぽい。正直このグループでは賢明学院中や同志社香里中よりも芝谷中が戦力的には1枚も2枚も上に見える。

後半はちょくちょく芝谷中が選手交代。前半で入った14番も含め、機能し、最終的にはフォーメーションを4−3−3に変更。↓の通り。


芝谷中
二二−−−十一−−−二十 
−−−十四−−十番−−− 
−−−−−五番−−−−− 
六番−二三−−三番−十五 
−−−−−一番−−−−− 

14番は戦うファンタジスタ。高い技術に支えられたアイディア豊富に10番と絡む細かいプレーの一方で奪われたら必死に戻り潰す責任感も。22番は持ちすぎなきらいのあるドリブラー。突破力はチーム1だがパスを出さない。中学なので今はドリブルを磨くことを指導されているのだろう。20番はタテ突破メイン。23番はカバーが速い。3番が前で潰す。15番は20番を上手くフォローしクロスを入れまくる。47分、芝谷中、中で繋ぎ14番から左の22番にスルーパス、角度のない左シュート、バーに当たりイン。難しいシュートだった。6−0。49分、20番の右CKに4番がニアで逸らし7−0。終了間際にも1点加えたみたいで、結局8−0で芝谷中が大勝した。

正直このチームが全中に出場できないなら、いつものフレーズ、「中学生はメンタル的に難しい」という他ない。同じグループの賢明学院中も十分な戦力には見せるが、まだ、足りない。

なおS15は賢明学院中3−2同志社香里中で終わったらしい。


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T.K. [MAIL]