サッカー観戦日記

2017年05月27日(土) 高校総体大阪女子決勝 大阪桐蔭−大商学園

高校総体大阪大会女子決勝
大阪桐蔭高校−大商学園高校
5月27日 12時 堺S15 ピッチ人工芝 晴


大阪桐蔭         大商学園
−−−七番−−九番−−− −−−十一−−七番−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
八番−十四−−二二−六番 六番−八番−−五番−九番
四番−十番−−二番−三番 三番−四番−−十番−二番
−−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−

立ち上がりから大商は個々の能力の高さを見せる。CB4番は両足で鋭いフィードを見せ、キャプテン10番(おそらく林かおる)は激しく高い守備能力と正確な繋ぎを発揮、バックラインを締める。8番(おそらく林みのり)は強く踏み込んだ守備、6番は鋭いドリブル、GK1番は力強いキック、7番はパスセンス、11番は抜群の動き出しを見せる。しかし個々の能力で劣る大阪桐蔭はキャプテン10番を中心に極端なまでにバックラインを押し上げ、激しくプレッシング。極端すぎて大胆とも無謀とも判断付かないが、これくらいやらないと大商には勝てない、と踏んだのだろう。次々にオフサイドを取る。特に大商7番のスルーパスに11番裏狙いを完全に読んでいる。しかし大商は両サイドが突破力に秀でているので、サイドで1対1を作ると危険だ。19分、9番が右カットインからシュートを狙い、最後カット、しかしこぼれを11番シュートは上に外れる。32分、大商、7番のスルーパスに11番抜けてGKと1対1、しかし止める。超決定機。前半は0−0で終了。

前半シュート数0対3、CKなし、GK4対5、オフサイド数0対5、クロス数0対3、ファウル数2対4、いい形のFKなし。オフサイド数からも大阪桐蔭が狙い通りのゲーム運びを見せていたことを示す。

ハーフタイム、大阪桐蔭保護者の方にお茶をいただきました。ありがとうございました。

後半も同じ展開だが、大阪桐蔭の走力が持つとは思えないから、PK戦狙いか、どこかで戦術的変更を行わなければならないだろう。43分(後半8分)、大商、9番→16番。この時間帯、大阪桐蔭が押している。しかしシュートには持ち込めない。11分、左FKを4番が右足で入れ、右CKに。これは3番蹴るが逸機。直後には大商学園7番カットイン、こぼれをシュートはブロック。52分、大商、左CK、ファーで8番ヘッドが決まり0−1。53分、大商2番→14番。58分、大商11番、仕掛けて右フリーの16番へ、流し込むだけかと思われたが右ポストに当てる。超決定機。大阪桐蔭3番→11番。大商、8番から5番に出しループパス、11番ボレーは上に外れる。61分、大商11番→24番。62分、大商グラウンダー右クロスにニアで16番合わせる。0−2。67分、大阪桐蔭スルーパスに9番反応するが、大商CB10番ががっちり身体を入れる。68分、大商5番→20番。70分、大阪桐蔭8番が強烈な左足ミドル右上に外れる。決定機。初シュートか?結局0−2でタイムアップ。大商学園が優勝し、近畿大会に進む。近畿大会では上位2校が全国へ進む。

後半シュート数1対8、CK数0対6、GK数5対0、オフサイドなし、クロス数2対4、ファウル数1対4、FK数1対0。大阪桐蔭は走力が落ち、オフサイドが取れなくなり、どうにも厳しかった。試合後の選手たちの表情も厳しかったが涙はなかった。現時点では力の差があり、勝ち目は薄かったのを感じていたのかもしれない。大商学園は例年守備から入るチームだが、7番を軸に攻撃力も高かった。今年も全国に出れば間違いなく優勝候補だ。サイドバックは自重気味だったが、押し込んだ状態でサイドバックが上がらずともチャンスを作れていた。それだけの突破力をサイドハーフが備えていた。センターバックやボランチは例年通り強力そのもの。選手層が厚ければ全国大会の連戦にも耐えられるだろう。力そのものには何の問題もない。 


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T.K. [MAIL]