サッカー観戦日記

2015年11月23日(月) 地決 決勝リーグ第3節 浦安−青森 福井ー刈谷

この日は厳しい選択だった。J2もJ3も大一番で、しかも結果論から言えば、足を運べばサッカー観戦史上でも記憶に残る激闘に出会えた。しかし私はマニアなのでもっと地味で濃い大会を選んだ。3連休、土日は関西学生リーグの最終節である。したがって(月・祝)しか空いてない。結果的に土日はサッカーに疲れを感じ足を運ばなかったが。
全国地域リーグ決勝大会、通称地決は全国9地域リーグから全国リーグの4部であるJFL昇格を争う大会である。9地域リーグの王者と、敗者復活大会と化した全国社会人選手権(全社)からの3チーム、合計12チームが1次リーグ3連戦、決勝リーグ3連戦でJFLを目指す。今年の場合、上位2チームが自動昇格である。そして3連戦の最終日に行く予定を立てた。チケットも抑えたので、計画を変更することはない。ところが2日目時点で上位2チームが2連勝、下位2チームが2連敗でこの時点でJFL昇格チームが確定してしまい、最終日は消化試合となってしまった。何という巡り合わせの悪さか。

第1試合は昇格を決めたチーム同士の優勝決定戦である。ブリオベッカ浦安はもともと育成年代のクラブである浦安JSCがベースになり、大人のチームも作り、今年は関東リーグを制した。チーム名の由来は「ブリューナク」(ケルト神話に登場する槍)と「べか船」(浦安近くで海苔の採取に使われた1人乗りの船)を組み合わせた造語。将来のJリーグ入りを狙っている。都並はジュニアかな?対するはLINEメール……ではなく、ラインメール青森。ドイツ語の"ライン(Rein)"=「清んだ」および"メール(Meer)"=「海」を組合わせたもの。やはり将来のJリーグ入りを狙っている。JFLのヴァンラーレ八戸への対抗意識で青森のサッカーが盛り上がればいいのだが。

全国地域リーグ決勝大会 決勝リーグ第3節
ブリオベッカ浦安−ラインメール青森
10時45分 春野陸 小雨 ピッチ良 

−−−田中−−村上−−− −−−−−アラン−−−−
−−−−−−−−−−−− −菊池−−−−−−奥山−
坂谷−矢部−−宮林−富塚 −−−三田−−中村−−−
山崎−高井−−笠松−秋葉 金井日高−種市−ソン岸田
−−−−−本吉−−−−− −−−−−伊藤−−−−−



浦安 監督:齋藤芳行 テクニカルディレクター:都並敏史
GK 16 本吉勇貴  92/09/22 181/77 上武大学
DF  3 笠松亮太  89/06/24 177/71 主将 FC琉球
    6 山崎紘吉  90/03/04 173/64 駒澤大学
    7 秋葉勇志  85/10/31 163/62 東京ヴェルディ
   25 高井青   94/10/26 175/70 日本工学院F・マリノス
MF  4 宮林拓矢  91/03/29 176/71 大東文化大学
    5 矢部雅明  89/04/11 175/70 横河武蔵野FC
   17 富塚隼   92/07/31 174/72 浦安ジュニアSC
   18 坂谷武春  92/01/21 170/63 国士舘大学
FW  9 田中俊哉  89/10/14 181/70 国士舘大学
   22 村上翔   90/05/05 174/65 ジェフリザーブス

リザーブ
GK 30 永井文也  87/07/11 185/78 アミティエSC京都
DF  2 西郡巧   87/10/18 177/71 ジェフリザーブス
MF  8 村田翔   87/04/02 178/70 水戸ホーリーホック
   13 都並智也  89/03/17 179/75 浦安ジュニアSC
   27 小田寛貴  96/03/29 163/55 國學院大學久我山高校
FW 11 竹中公基  92/09/08 182/80 東京ヴェルディ
   15 相馬将夏  92/07/10 176/68 法政大学

青森 監督:蔦野昌宏
GK 41 伊藤拓真  86/08/11 183/78 主将 ゲイラン・ユナイテッド(シンガポール)
DF 21 日高拓哉  90/09/26 175/70 AS.ラランジャ京都
DF 22 種市真太  88/12/01 180/73 八幡平トーレゾール
MF  6 三田尚希  92/08/16 165/57 法政大学
    7 金井洵樹  90/10/22 173/63 横河武蔵野FC
   10 奥山泰裕  85/11/21 170/62 ガイナーレ鳥取
   15 岸田茂樹  79/06/10 175/63 MIOびわこ滋賀
   18 中村太一  93/01/05 172/69 新潟経営大学
   19 ソン・ビョンヨン 91/03/03 180/76 安養プロサッカー団(韓国)
FW 17 菊地史晃  91/01/01 175/63 アンソメット岩手八幡平
   29 サントス・アラン 83/04/16 174/70 デッツォーラ島根

リザーブ
GK 31 松下泰士  89/10/29 182/74 グルージャ盛岡
DF  3 河端和哉  81/10/22 174/70 V・ファーレン長崎
   23 阿達亮介  85/06/29 184/77 アンソメット岩手八幡平
MF 14 村瀬勇太  89/10/28 175/68 松本山雅FC
FW  4 エフライン・リンタロウ 91/07/23 186/75 ヴィアティン桑名
    8 西村光司  91/06/29 175/65 仙台大学
    9 柳村翔太  90/07/17 175/69 仙台大学



青森はすっかり引いて守りを固め、カウンターでデータ以上に身体のガッチリしたアランに預けて中盤が押し上げるサッカー。アランは激しく身体をぶつけ、ファウルも多いが、なかなかのキープ力で反転して追い越した味方を狙うスルーパスもなかなか。すぐにサッカーでよく言う格言である「チーム力が互角の場合、一番いい選手がいるチームが勝つ」という言葉を思い出した。しかしどうやらチーム力は互角ではなく、浦安が一枚上で、支配力が高い。��田中に当てて展開し�栄拂佑寮騎里扮β�や�穏簔�の突破など武器が多い。一方でCB陣は高さで劣勢、決してパワーのない選手ではないが、㉙アランには苦戦と、リスクを冒したサッカーに見える。11分、浦安、左70度40mFK、�栄敖佑�入れて中にこぼれシュートはブロック。青森は寄せが鋭く、5バックにありがちな「他人が見ていてくれるだろう」ではなく、「人数がいるから思い切って寄せる」守備が出来ている。サポーターは「らっせーら」とねぶたのコールで、福岡の「オイサー」を浮かばせる、地元らしいいい掛け声だと思う。17分、サイドチェンジから浦安��田中左からシュート、ワンタッチあり左CKへ。18分、右フィードから�栄敖佑�裏を取り右足シュート、左に外れる。決定機。22分青森、�加翅爾�飛び出し左から、決定的クロス、㉙アランに届かず。27分、㉙アランが引いてスルーパス�欝特咾貌呂�ず。28分、浦安、右CK�栄敖佑留β�は中でファウル。29分、青森��奥山、ラフで警告。33分、右CK、浦安�栄敖佑留β�はカットされこぼれ�栄敖猶Ε�ロスは㉕高井に合うが右に外れる。結局前半は0−0で終了。

シュート数2対2、CK数4対0、GK数3対6、オフサイド数1対0、クロス数5対3、ファウル数3対10、浦安に支配に青森が次々にファウルをするという展開だった。特にアランのファウルが多いが、懸命に前線から守備をし、浦安が突っかけたら青森が踏み込んで潰すという展開で、青森ペースと言っていいだろう。

後半開始。46分(後半1分)、浦安の横パスをカット、青森�欝特唳限�ミドル、右に外れる。51分浦安�栄拂猶Ε�ロス��田中ヘッドは右に外れる。決定機。冨塚の右クロスはなかなかのレベル。54分、青森右CK、�加翅爾留β�は�欝特咼縫△念錣蕕垢�左の外れる。左に外れる。決定機。60分、青森㉙アランが左でポスト、�加翅爾�追い越し、潰され、ペナ左フリーキック。ここで青森��岸田→��柳村。�Ф皸罎虜限�キックが㉒種市の高いヘッドに合い0−1。青森先制!浦安㉒村上→��竹中。判りやすい力強いCFタイプ。69分、浦安�さ槊哂���村田。70分、青森、左CK�加翅爾留β�、グラウンダーの恐らくサインプレーだが、浦安も集中していてカット。72分には浦安、��村田の左CKをニアで触るが青森GK㊶伊藤が好反応。79分、浦安�栄敖輸�㉗小田、青森�欝特哂��╂沼次�82分、浦安��村田のスルーパスに㉗小田が右を抜けてクロス、��竹中シュートは外れる。決定機。多分浦安が狙いたい形。85分、攻撃圧力の増した浦安が左サイドバック��山崎のクロスをこぼれ�Ы�葉が落ちてくるのを待ちきれずボレー、上に浮く。決定機だが余裕がなかった。青森㉙アラン→�ぅ┘侫薀ぅ鵝�青森�灰愁鵑�足を攣る。91分浦安右CK、キーパーが上がり、キックが正面のキーパー本吉にドンピシャで合うが正面。超決定機。95分には、左70度35mFKで再びキーパー本吉が上がるが合わずタイムアップ、青森が0−1で逃げ切り全社枠から一気に優勝でのJFL昇格を決めた(正式決定は後日)。浦安も2位でJFL昇格。

後半シュート数は3(1)対5(3)、CK数2対2、GK数2対5、オフサイド数2対2、クロス数11対5、ファウル数4対5、FK数1対1。力自体は浦安に分があったのに、必ずしも浦安ペースではなかった。少ない決定機を青森が活かしたといった内容ではなかった。やはりアランが決定的な仕事をするため、青森が互角の勝負に持ち込めた。とはこのままではJFLで苦戦するだろう。八戸といいライバル関係になって青森のサッカーを盛り上げるためには強化が必要だ。浦安はまずまず戦えそう。


公式記録





FC刈谷の前身は日本電装で、このチームは地決を勝ち抜きJFLへ昇格したときに観ている。メシアスという素晴らしい選手がいた。刈谷伝統の白地に赤タスキのユニフォームである。福井は昨年の全社で観た。地獄の北信越と言われた北信越リーグから次々にJFL、そしてJに昇格していき、残るは福井だけである。私は全国にくまなく全国リーグ参加チームがほしいと思っているので、当然福井も応援していたが最終日前に敗退が決まったのは残念だ。全国のチームがない県は福井・三重・和歌山・島根・高知の五県。今大会では松江の一番期待していたのだが。青森も八戸への対抗意識があるので悪くはないが……。


全国地域リーグ決勝大会 決勝リーグ第3節
サウルコス福井−FC刈谷
13時30分 春野陸 小雨 ピッチ良 

福井           刈谷
−−−−−−−畦地−−− −−−−−中野−−−−−
−−−西村−−−−−−− −−−−−稲葉−−−−−
今井−田川−−岩崎−宮下 飯塚−藤本−−大野−安藤
亀井−梅井−朝日−長谷川 冨ケ原−藤井−古澤−長野
−−−−−笠原−−−−− −−−−−山下−−−−−


福井 監督:佐野達
GK 31 笠原淳   89/07/21 188/80 FC琉球
DF  2 亀井拓哉  90/04/23 174/68 阪南大クラブ
   23 朝日一成  90/10/07 180/74 MIOびわこ滋賀
   28 長谷川務  86/07/01 175/68 FC岐阜SECOND
MF  3 梅井大輝  89/10/05 194/88 ツエーゲン金沢
    8 今井昌太  84/07/16 170/64 ブラウブリッツ秋田
   20 田川弘毅  92/03/27 174/70 アイン食品
   29 岩崎大輔  88/10/25 168/60 ヴァンラーレ八戸
FW  9 宮下周歩  94/10/26 172/65 松本山雅FC
   11 畦地健太  91/05/26 178/78 駒澤大学
   13 西村勇人  93/03/07 178/68 福井工業大学
リザーブ
GK 19 戸谷飛鳥  92/12/11 185/71 FC鈴鹿ランポーレ
DF 18 鶴野太貴  90/09/04 172/65 ヴァンラーレ八戸
   24 永井鷹也  91/11/09 180/82 FC刈谷
MF 30 松田康佑  91/04/23 170/66 京都産業大学
   32 松田悠佑  91/04/23 170/68 FC琉球
FW 10 坂井優介  85/09/14 165/60 カマタマーレ讃岐
   17 山田雄太  92/10/29 178/70 日本経済大学

FC刈谷 監督:石田学
GK 29 山下渉   92/09/04 182/70 愛知学院大学
DF  3 長野祐太  93/02/08 165/59 神奈川大学
   17 古澤慶太  92/07/01 180/70 レノファ山口FC
   22 藤井竜   88/10/15 183/70 鹿児島ユナイテッドFC
MF  8 飯塚亮   87/02/10 162/56 レノファ山口FC
   10 大野誠   93/02/06 178/65 桐蔭横浜大学
   11 富ヶ原良  91/08/31 175/65 東京農業大学
   14 藤本陽平  91/02/11 171/63 ヴェルスパ大分
FW  7 中野裕太  89/08/30 181/72 FCガンジュ岩手
    9 稲葉圭吾  91/09/01 175/69 専修大学
   23 安藤大介  90/11/22 164/60 アスルクラロ沼津
リザーブ
GK  1 平田俊英  90/10/11 174/66 Y.S.C.C.
DF  5 櫻岡徹也  92/05/23 176/70 東京農業大学
    6 萩原直斗  88/07/11 175/68 グルージャ盛岡
MF 13 伏木一紘  92/06/01 170/66 神奈川大学  
   18 浜田康寿  92/06/06 177/67 常葉大学
FW 24 �盒玉聖漫 �91/05/25 163/62 東京国際大学
   19 坂本樹是  93/03/18 171/63 京都産業大学



立ち上がりからショートパスを繋ぐ刈谷と引いて守ってロングボールを狙う福井という対照的な内容になる。1分、放り込みから福井��畦地にこぼれるも当てそこない。7分、福井、前線でカットから�甘沈酘佑湛�みロングシュートもGKセーブ。決定機。左CKは逸機。更に右ロングスローは逸機。10分、刈谷、右CK、��藤本の右足はファーで跳ね返されるも��藤本はミドルもバー。決定機。この時間帯、刈谷が徹底的に繋ぎ、福井が徹底的に引いて決定機を作らせない。浦安は足元へのショートパス主体のボール回しでサイドに出てから詰まって戻すスピードが遅いので、福井に守備のリズムが出来てきている。22分、刈谷��
飯塚が㉓朝日をかわし週央に切れ込み左足ミドル、右に外れる。28分、福井、右FK㉙岩崎の左足はGKキャッチ。33分、刈谷��稲葉カットイン、右足シュートは右上に外れる。決定機。35分、福井��宮下カットインから��畦地シュート、右上に外れる。弱い。決定機。36分、福井㉙岩崎の左足が��宮下に合うが正面。43分、刈谷��飯塚がミドルはブロック。右CKへ、これを��大野が左足で蹴り㉒藤井ヘッドは外れる。前半終了。

前半シュート数6(4)対8(3)、CK数1対2、GK数4対2、オフサイド数0対2、クロス数5対4、ファウル数3対9、FK数2対0。福井は丸岡高校時代有名だった本来ボランチの長身梅井が正確な左足フィードを繰り出し、㉙岩崎が確実に捌き、��宮下と�┫箘罎�アップダウンを繰り出し、��西村が引いて引き出し��畦地が飛び出してタテに速いサッカーを展開する。対する刈谷は圧倒的な支配力で中盤を制圧するが、フィニッシュはクロスで勝てないので、ドリブルからシュートを狙うが、引いて守る福井を崩せない。

後半開始。51分、刈谷が左CK、��藤本のキックも㉛GK笠原がナイスパンチ。刈谷がハイボールを上げられないのは笠原の高さもある。55分、福井��西村→�瓜嚇帖�56分、福井��畦地がタメて�┷0罎良發�球パスを�瓜嚇弔�ダイレクトで押し込む。1−0。58分、刈谷の左クロスを��稲葉ヘッドも右に外れる。60分、福井、クロスに��亀井、ボレーも上に外れる。62分、福井、右CK㉙岩崎の右CKに�G澎罎旅發ぅ悒奪鼻⊂紊乏阿譴襦4�谷��稲葉→�該篷棔�66分、福井��宮下→㉚松田康。ボランチに入り�甘沈遒�右ハーフに。70分、福井㉙岩崎に警告。反スポーツ。72分、㉚松田康のスルーパスが��畦地から�瓜嚇張轡紂璽箸漏阿譴襦7萃蟲 �78分、刈谷�瓜嚇弔�左で1対1、仕掛けてシュートは左に外れる。決定機。80分、刈谷㉓安藤→��伏木。81分、刈谷、左クロスを�該篷椒瀬ぅ咼鵐哀悒奪匹皀屮蹈奪�。81分、刈谷、��伏木が右シュートはワンタッチサイドネット。右CK��藤本の右足はファーでヘッド、外れる。決定機。�D耕遒�ら��藤本シュート、決定機。86分、刈谷��飯塚のシュートはブロック。決定機。ロスタイム、福井㉚松田康の警告。遅延。結局福井は1−0で逃げ切り3位になった。

後半シュート数4(3)対6(1)、CK数2対3、GK数6対3、オフサイド数2対2、クロス数1対12、ファウル数4対3。後半も刈谷が一方的に中盤を支配したがクロスは跳ね返され続けた。実力的には刈谷が一枚上だったと思うが、福井と違い大きな展開がなく、サッカーが小さくなってしまった。双方若い選手ではJ2でやれる選手は見当たらず。プロサッカー選手として十分な収入を得られる見込みは感じられず、趣味の一環としてサッカーを楽しんでくれれば、と思った。福井は毎年あと一歩でJFL昇格を逃しているわけだが、2位と3位の力の差は大きいと思った。地方の強いクラブがかなり全国に上がり、あと手ごわいチームは松江と和歌山くらいのものだと思うのだが。

公式記録


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