高校生のリーグ戦は全国最強の20チームを東西10チームずつに分けたトップリーグがプレミアリーグ、その下に9地域リーグがプリンスリーグとなる。プレミアからは東西それぞれ下位2チームが降格し、プリンスから16チームが参加する参入戦のトーナメントの上位4チームがプレミアに参入する。各地域の参入枠は各地域の各種大会の成績ポイントで決まる。今年の関東は3枠、関西は2枠である。その関東2位、高校総体全国制覇経験があり、今年度もベスト4、高校選手権も出場を決めていてJリーガーを大量に出している名門・前橋育英に対し、新興の履正社は昨年が大阪1部リーグで今年プリンス関西に昇格即優勝した。高校選手権も昨年度初出場でベスト8、今年度も出場を決めている。
プレミア参入決定戦
前橋育英−履正社
広島ビッグアーチ 11時 ピッチ良 晴れ
前橋育英 履正社
−−−関戸−−青柳−−− 牧野−−−菅原−−−林−
−−−−−−−−−−−− −−−田中−−川畑−−−
渡邊−鈴木−−吉永−坂元 −−−−−多田−−−−−
渡辺−宮本−−上原−岩− 小川−安田−−長尾−大迫
−−−−−吉田−−−−− −−−−−安川−−−−−
前橋育英
GK 1 吉田舜
DF 3 岩浩平
4 宮本鉄平
6 渡辺星夢
16 上原大雅
MF 10 渡邊凌磨
13 吉永大志
14 鈴木徳真
FW 9 青柳燎汰
11 坂元達裕
15 関戸裕希
履正社 監督:平野直樹
GK 1 安川魁 179/78 3年 藤井寺中
DF 2 小川明 170/60 3年 FC.B2
3 長尾悠斗 184/78 3年 FC PASENO ITAMI
5 安田拡斗 175/74 2年 ガンバ大阪ジュニアユース
18 大迫暁 2年 ヴィッセル神戸ジュニアユース
MF 8 多田将希 173/63 3年 FC PASENO ITAMI
14 川畑隼人
15 田中駿汰 2年 ガンバ大阪ジュニアユース
FW 16 林大地 171/60 2年 ガンバ大阪ジュニアユース
10 牧野寛太 167/59 2年 ガンバ大阪ジュニアユース
13 菅原大空
立ち上がり、パワーに優る前橋育英が激しい当たりを見せ、対する履正社が得意とするパスワークを封じる。前橋育英・中心選手の��鈴木は確実な散らしとクレバーなポジショニングで支配にかかる。�ε亙佞魯譽侫謄�ーで上がるタイミングも良く、��渡邉もタメを作れて、渡辺に出したり、自ら仕掛けたりと攻撃の中心となる。対する履正社は��多田が激しい守備と左足での散らしで鈴木にも引けを取らない存在感を見せ、�D紅�の確実な守備と高さ、そして3トップの両ウイング、��牧野のカットイン、�偉咾凌佑肇織ぅ潺鵐阿琉磴Ε僖構个掘∋迭櫃韻覆鼻�武器の多さを見せる。7分、前橋育英��渡邉が左スペースを抜け、クロスは中で履正社がカット。更に直後、��青柳が裏に飛び出すがオフサイド。��坂元が仕掛けるがシュートは履正社�偉咾�戻ってブロック。前橋育英は中盤の高さでも勝ち、大きな展開が光る。対する履正社はカウンター主体の攻撃となる。13分、前橋育英�ε亙佞���鈴木に預けダッシュ、左スペースでリターンを受けて左クロス、��吉永がボレーも上に外れる。直後に履正社も��菅原がポストに入り、��川畑から�偉咾�シュートも右に外れる。14分には履正社がスルーパスに��牧野仕掛けるも逸機。牧野がどんどん仕掛け、前橋育英の右サイドバック�4笋紡个畦グ未卜�つ。�偉咾倭斡彊蕷僂陵�名選手�ε亙佞噺潦僂謀呂蟾腓辰討い襦�というか、渡辺の攻撃参加を封じるべく前に張り、渡辺も絶えず上がろうと狙っており、どちらが攻撃面で優位に立つか狙っている。15分、履正社��牧野が左で1対1を仕掛け、左クロスは合わず。16分、前橋育英、右45度40mFK、繋いで��鈴木が右クロスもカット。20分、履正社��牧野が中で仕掛け、右の林が空いて右クロス、ファーに走りこんだ��菅原がファーでヘッド、決まって0−1。高かった。このあたりから履正社のパスが回り始めていた。25分、履正社��川畑が前橋育英GK�ゝ氾弔�前に出ているのを見て40mロングは上に外れる。26分、前橋育英��渡邉がタメて�ε亙佞�左クロスも大きく右に流れる。前橋育英��吉永は非常にパワフルで鈴木といいコンビで中盤の守備力が高い。パワーに劣る履正社は無理な体勢でぶつかりに行き、ファウルが増える。33分、履正社��牧野、左突破からシュートはブロックされる。そのカウンター、前橋育英��渡邉が左CKゲットも逸機。両サイドとも渡邉が右足で蹴る。ちなみに履正社が右CKを��多田が左足で蹴る。38分、前橋育英、右クロスを受けた��渡邉がロング、右上を襲うがGKセーブ。その左CKを渡邉が蹴るが生かせず。42分、履正社��田中から��菅原が右クロス、��牧野がドフリーで合わせる。決まって0−2。結局前半は0−2で履正社リードで終わる。
シュート数2(1)対4(2)、CK数2対2、GK数5対5、オフサイド数1対0、クロス数5対6、ファウル数3対6、FK数2対0。支配は時間帯によって流れが違うが、若干前橋育英が支配、しかしペースは履正社が握っている展開。前橋育英としては両サイドが引き気味で攻めが薄くカウンターを浴びている。インサイドは押し気味でもアウトサイドが効いてなくて、力攻めの感が強い。
後半開始。47分、前橋育英�4笋�フリーで右クロスもゴールライン割る。岩が初めて深い位置までは入れた。48分、履正社��多田から��田中に出し、田中が右に展開、��川畑が右クロスもカット。49分、前橋育英��渡邉の左CK、クリアを自ら拾い左クロス、履正社が左CKに逃げてアゲイン。これをファーに入れて競り勝つも履正社何とかクリア。前橋育英初の決定機。51分、前橋育英��関戸持ち込みシュートはバーを叩く。決定機。53分、履正社カウンター、�偉咾�らペナ右スペースに走る��牧野に入れて落とし��川畑がシュートもブロック。53分、�偉咾坊拗陝�ラフ。12分、履正社�佳臟�から��菅原に預けリターンを�佳臟�が入れて��菅原ボレーも外れる。58分、前橋育英カウンター��坂元がシュートもブロックに入り、右CKに。履正社�⊂�川が守備力が高くロングスローもあり、完成度の高い左サイドバック。64分、前橋育英�4笋留Ε�ロスに��渡邉がシュートもバー。超決定機。前橋育英が支配を高め、履正社も割り切ったサッカーをしている。66分、前橋育英��関戸→㉔野口竜彦。履正社�偉哂��С冖邯�志朗。68分、履正社��菅原→��瀧本高志。本来のエースで体格・身体能力。テクニックと高いレベルで兼ね揃えた選手。以降履正社はほぼ瀧本目がけてロングボールを蹴るサッカーに徹する。71分、右FK、��牧野(右足)と��多田(左足)が構え、多田がニアに入れて��瀧本が合わせるも右に外れる。決定機。77分、履正社��瀧本に預け��川畑が左で受けて��瀧本、右シュートも上に外れる。決定機。78分、前橋育英��青柳→㉓横澤航平。この時間帯になると履正社はロングボールオンリー。前橋育英は放り込みを始めるが、バックラインが高さには強い履正社が跳ね返し続ける。86分、前橋育英、左CK��渡邉の右足に履正社GK安川出るも触れず、DFクリア。アゲインはファーでヘッドも安川がキャッチ。決定機。93分、履正社カウンターから��瀧本が左でキープ、上がった��牧野がシュートも右ポストを叩く。超決定機。結局0−2で試合終了。履正社のプレミア昇格が確定した。
後半シュート数6対7、CK数5対0、GK数6対5、オフサイド数0対2、クロス数5対1、ファウル数10対4、FK数0対1。後半は前橋育英ペースも決定機ベースだと互角に近い。
履正社は連勝を続けるチームの自信と試合運びの上手さが際立っていた。共に高校選手権出場校の中でもトップクラスの力があると思うが、この勢いなら履正社が久しぶりに大阪勢の高校サッカーでの全国制覇の可能性が高いのではないか?特に3トップが全国でも屈指だと思う。瀧本がスタメンじゃないのは気になるが、牧野も林も強力なウイングで変化もつけられるし、中盤の支配力も高い。守備も固いし、かなり期待できそう。
前橋育英はFW陣が目立たなかった。中盤は強力で鈴木や渡邉といった大駒もある。履正社以外が相手なら、支配力を持って押せばいつかは点が入るだろう、というサッカーだが、全国制覇のためにはラッキーボーイというか、勢いに乗った選手が得点を重ねる必要があるかもしれない。
公式記録
プレミア参入戦
大宮アルディージャ−ベガルタ仙台
広島ビッグアーチ 13時30分 ピッチ良 晴れ
大宮 仙台
−黒川−−川田−−藤村− −−佐々木−−吉田−−−
−−−菅原−−小野−−− −小林−−−−−−小山−
−−−−−小島−−−−− −−−茂木−−縄−−−−
笹野−�盪魁檗蘖詐紂歙郷紂〜蠍供欖篋蝓檗歉�島−高橋
−−−−−後藤−−−−− −−−−−遠藤−−−−−
大宮 監督:伊藤彰
GK 1 後藤大輝
DF 3 浦上仁騎
5 �盪穫多�
6 清水玲央
12 笹野晃史
MF 4 小島幹敏
7 小野雅史
8 菅原朋也
10 黒川淳史
FW 11 川田拳登
13 藤沼拓夢
仙台 監督:越後和男
GK 1 遠藤風貴
DF 4 高橋健太
6 岩崎湧治
15 小島雅也
29 相原旭
MF 8 茂木駿佑
10 小林拓真
17 縄靖也
26 佐々木匠
FW 11 小山亮樹
19 吉田伊吹
大宮は白地のユニにうすい背番号で判別しづらい。ユニフォーム規定には背番号ははっきり判別できるように、と書いているはずだが、こういうチームは選手の判別が困難だから感情移入しづらく、自ずと判別の容易い仙台目線となる。
立ち上がり、専大が猛烈なプレスを掛ける。全体に小柄で当たり負けする感は否めないのだが、運動量豊富でFWからしつこく追いかける。対する大宮は1ボランチレフティーの�ぞ�島を中心に後方で大きく回す。そして一気にサイドバックが上がり攻撃のスイッチが入る。しかし戻さざるを得ない展開が続く。仙台は中盤のプレスが激しく、特にトップ昇格の決まった��茂木(もてぎ)の運動量とボール奪取能力が光る。低重心で寄せるので、体格のいい大宮からも奪える。また寄せ方が細かいステップでスッと寄せるので、一瞬で寄せるかのような気の抜けない危険性がある。攻撃面でも能力が高く、上がってからの大胆なプレーも光る。仙台ユースは昇格基準が厳し目なので、間違いなく能力の高い選手だ。��小林は変化をつけられるテクニカルな選手。キープ力があり攻撃の中心。レフティーの左サイドバック㉙相原の上がりを活かせて、また相原を囮に自らも仕掛ける。㉖佐々木はシュートに持ち込む迫力がある。大宮はまあ小島が中心のチームだが、ここにプレッシャーがかかるのでサイド、特に左サイドバック��笹野がガンガン上がり、仕掛けようとする。しかしフリーになれない。��川田はなかなか早い。GK後藤は後方から声でコントロール、ビルドアップに活躍し、バックラインの組み立てに声で参加。ボール支配としては大宮だが、後方でのキープという感がぬぐえない。5分、仙台㉖佐々木、左フリーから仕掛けてシュートはカット。8分、仙台スルーパスに��茂木が飛び出し左足ミドル、左上に外れる。いい飛び出し。12分、大宮��藤沼が角度のないシュート、左に外れる。19分、仙台、中央で㉖佐々木が受け、左45度ペナやや入ったところ、いわゆるデル・ピエロゾーンで��小林が右上隅に巻くビューティフルシュート、決まって0−1。25分、仙台左サイドバック㉙相原がカットしたところを倒されFK。左70度30mFKを��茂木狙うが左に外れる。なかなかにキック精度がいい。30分、仙台�概氾弔�いいターンから抜け出しかけるがカット。仙台はいつの間にか守備時には��小林が下がって5バック気味になっている。大宮としてはサイドを使いたいところだが、スペースがなく、無理に放り込んでも中が足りない。Jリーグのトレンドが5バックなのに、高校生だと極端なまでに4バックのチームが多くて、正直どうかと思っているので、これは勝つ為にいい選択肢だと思った。あるいは小林の自主的な判断か?37分、仙台、右60度30mFK。これを��茂木が左足で狙うがGK正面。両足でFKを狙えるのか?凄いキック精度だ。41分、仙台㉖佐々木の左CKをクリア。今度は��茂木の左CK。大宮はゾーンで守り崩せず。44分、大宮正面40mFK、右で競り勝ち落ち込むが、競り勝ったシーンが仙台の選手ののしかかったためファウルでゴール取り消し。結局前半は0−1で終了。
シュート数2対6(3)CK数2対1、GK数4対2、オフサイド数2対1、クロス数2対0、ファウル数7対5、FK数2対2。明らかに仙台ペースだった。
後半開始。仙台は4バックに戻っている。正直極めて疑問。上手くいっているサッカーを変えるとロクなことにならない。48分、大宮�ぞ�島→��松崎快。左FKで���盪海�入れるが仙台GK� ̄麁�が高いキャッチ。遠藤はハイボールに強いGKでキャッチが安定している。技術の高い典型的なJユースのGKだ。仙台も右に現れた��小林が柔らかい右クロスに㉖佐々木がペナ内で倒れるがPKならず。正しい判定だ。51分には大宮右クロスに��川田がいいトラップも囲まれて潰される。52分、大宮��藤沼が左スペースを突くが左クロスはヘッドでカット。仙台が何を考えて4バックに戻したのか、それとも��小林のスタミナを計算したのか、普段5バック練習をしていないのか、いずれにせよ不可解な戦術変更が裏目に出ている。56分、仙台がファウル。大宮クイックリスタートで攻め込む。60分、大宮、左クロス、ファーでカット。後半の大宮はクロスの山。仙台相手のインサイドで崩せるチームじゃないから当然だが、全く仙台の策は不可解である。��笹野→�⊃¬變実澄�63分、大宮�⊃¬擇虜献�ロス中にこぼれクリア、右クロスは何とかカット。決定機。66分、仙台㉖佐々木から�影譟�右クロスに�概氾張悒奪鼻�高いが上に外れる。決定機。67分、仙台、右70度25mFK、��茂木右足は左上に外れる。69分、大宮、仙台のビルドアップのパスミスをカット、��川田へ預け��松材から中の��藤沼がファーでワンタッチで決める。1−1。仙台としては軽率なミスだった。70分、仙台�す盒兇坊拗陝H織好檗璽帖�73分、大宮��笹野が1対1になりかけもGKクリア。植木が伸び伸びと上がれるようになってきた。仙台は選手交代が必要だろうが、ここでも後手に回る。76分、大宮、��川田を起点に��清水右クロス、中にこぼれ、�Ь�野がねばって左足シュート、決まって2−1。ここで一気にゲームは落ち着く。77分、仙台��小山→㉓錦織司。右サイドの運動量アップが狙いだろうが、遅い。大宮はゲームをクローズにかかってきており、後方での無難なパス回しに戻る。86分、仙台、��小林→��茂木→��小林のリズミカルなパス交換から右クロスはカット。86分、大宮��黒川→㉗山田陸。87分、大宮フィードから一気に��川田へシュートは上に外れる。決定機。川田は実に速かった。91分、仙台、左CKもクリアされる。91分、仙台㉓錦織に警告。スローインに判定に対する意義。92分、大宮�1詐紊坊拗陝C抉筺B腟椨�川田→��里見直樹。大宮左クロスのドフリーシュート、外す。超決定機。93分、仙台�す盒侠���飯野稜平。結局2−1でタイムアップ。大宮が来季のプレミア参入を確定させた。
後半のシュート数は4(3)対2、CK数1対1、GK数3対4、オフサイド数1対1、クロス数11対3、ファウル数5対6、FK数5対6。
仙台のゴールはそう滅多に決まらないビューティフルゴール、大宮の2ゴールはきっちり崩してのゴールだったことを考えると、2−0くらいの力の差はあったと考えるべきだろう。あと事情が分からない外部の人間が書くのはためらわれるが、仙台ユース・越後監督の采配にはいろいろ疑問が残った。1点リードしていて機能している5バックを変更した挙句サイドを攻略され、運動量の落ちたサイドも交代させず、交代枠を余らせるなど。勝てるゲームを自滅で落とした感じがある。仙台ユースをここまで力をつけさせるなど、育成手腕はあるのだろうが、実戦での采配はイマイチな印象を受けた。一方で大宮は一本調子だったが、サイドを攻略し、いつかは点が入る感じがプンプン漂っていた。特に秘策はなかったが、チーム全体に自信が漂ってた。
公式記録