| 2014年07月27日(日) |
クラセン グループリーグ最終日 鳥取−京都 東京V−仙台(メモ) |
今年もクラブユース選手権(U−18)が灼熱の群馬で開催される。今年から出場クラブが24→32に拡大されるが、決勝トーナメントは16クラブと変わりないので日程は変わらない。しかし試合数は増えるし、1会場2試合、なるべく暑い会場を避ける意図だろうが、9時キックオフで一番暑い時間帯を避けるなど、一定の配慮は感じられる。とはいえ、晴れれば40度近い気温になり、ピッチの温度は当然40度を超える群馬しか会場を確保できない日本サッカー環境の貧しさを感じずにはいられない。前橋付近だけでこれだけの天然芝のグラウンドを確保できるのは凄いが。
さて足を運んだグループリーグ最終日の会場は石関公園。前橋駅から1キロ離れた上毛電鉄中央前橋駅に徒歩で移動する。しかし正直前橋駅から電車の発車時刻に合わせて出るシャトルバス(100円)の方がはるかにマシだった。たとえ1キロでも結構堪える。普段なら1キロをバス利用などあり得ないが、群馬は8時過ぎでも暑い。
上毛電鉄で7分、230円、上泉駅で降り、徒歩15分、川を渡って右折すると公園が見えてくる。バック側にテントが張られている。観客には優しい配慮だ。まともに太陽光線を浴び続けていては熱中症で倒れる人も出て大会の運営に支障をきたすだろう。熱中症で倒れた経験のない私でも群馬は万全に対策をして、なおリスクを感じていたから。このあたり、サッカー界の対応の早さを感じるな。会場はクローバーの緑も鮮やかな(笑)普通の公園。
鳥取は中国1位で突破。中国2枠の2位が岡山なので、中国最強の広島は創設以来初の予選敗退である。鳥取はプリンス2部にいたが1部には参入できなかった。短期決戦ゆえに広島の上を行ったのかと思ったが、実はかなりのタレント集団だった。203cmが話題の畑中のワンマンチームなどでは決してない。
観戦記をきっちり書く余裕はないので簡単にメモを。状況は京都は引き分けでOK、鳥取は勝ちが望ましいが引き分けでも可能性がある。
クラブユース選手権(U−18)大会D組 最終日 ガイナーレ鳥取−京都サンガ 石関公園 ピッチ並 晴れ
鳥取 京都 −−−石輪−−畑中−−− −−−−−松下−−−−− −−−−−−−−−−−− 奥川−宅野−−永島−大西 影山−礒江−−曽我−三浦 −−−−−萩野−−−−− 香河−三浦−−津森−恩部 太田−麻田−−平山−酒井 −−−−−宇山−−−−− −−−−−遠近−−−−−
【ガイナーレ鳥取U-18】 GK 1 宇山 卓見 DF 3 曽我 大地 DF 4 津森 大生 DF 5 三浦 敬太郎 DF 17 香河 優太 DF 25 恩部 雅樹 MF 9 磯江 太勢 MF 10 高橋 哲也 MF 11 影山 真大 MF 14 石輪 聖人(C) FW 12 畑中 槙人 <交代選手> GK 21 三浦 智史 DF 6 坂井 秀 DF 24 原 皇平 MF 16 遠藤 大蔵 FW 15 中津 孝亮 FW 19 門脇 彪夏 FW 20 門脇 颯大 <監督> 吉澤 英生
【京都サンガF.C. U-18】 GK 21 遠近 眞明 DF 3 太田 京輔 DF 4 平山 悠大 DF 7 酒井 崇一 DF 19 荻野 広大 DF 24 麻田 将吾 MF 5 大西 勇輝(C) MF 8 永島 悠史 MF 9 奥川 雅也 MF 17 宅野 海里 FW 10 松下 英右 <交代選手> GK 16 外山 佳大 DF 2 石岡 巧丞 DF 6 西村 勇哉 MF 12 沼 大希 MF 13 武市 穣太 MF 15 廣川 裕太 MF 25 田中 康介 <監督> 川勝 博康
【マッチオフィシャル】 競技責任者:石田 達之 主 審:清水 崇之 副審1:穴井 千雅 副審2:宇治原 拓也 第4の審判員:地主 尚和
公式記録だと気温35.2℃。朝9時ですよ。
鳥取は引いて守る。津森はマークのしっかりしたDF。恩部は腰が低くてしつこい守備で攻撃時はタフに上がり、タッチの細かいテクニックを見せていた。京都の奥川は相当イライラし、一度低い体勢で突っ込んで倒れた守備を見せた恩部の頭をヒールで故意に軽く蹴っていた。審判が見ていたら最低でも警告ですよ。礒江はこぼれ球の予測が鋭く、拾いまくり、左足で正確なミドルパスやスルーパスを出してゲームメイクしていた。石輪は足元で受けてタメを作り変化をつけたりドリブル突破したりとトップ脇に仕事をこなす一方でファイターでもある。そして畑中はパワー不足で競り勝てないが、高さはさすがで、ヘッドの技術も高かった。礒江が拾えるのも石輪が受けられるのも畑中の上手さによる。足元もまずまず。
京都はボールを持たされると力を発揮できないタイプ。全体のレベルは京都が一枚上だが、前線で詰まっていた。畑中に抵抗できる麻田は凄かったが。40分、鳥取・曽我に警告。突破を故意に倒す。前半は0−0。手元集計はシュート数5対6。
40分ハーフの後半開始。45分、京都・奥川の右クロスを鳥取DFがニアでオウンゴール。 しかし47分、鳥取・影山が混戦から決める。1−1。60分、京都のFKの流れから右CK。奥川が左足で入れて、正面で酒井がヘッド。1−2。62分、鳥取・右CKのこぼれを礒江が左足で右クロスに津森頭で合わせる。2−2。71分、京都・酒井が右から突っ込みシュートもサイドネット。ワンタッチあったようで右CK。奥川の左足に宅野の頭をかすめたかに見えたが、記録は直接ゴールで2−3。京都が競り勝ち、グループを首位通過。鳥取はグループリーグ敗退。
鳥取の予選突破はフロックではないことがよく分かった。後半は京都が圧倒していたが、よく抵抗。シュート数4対9。奥川も無双ではなかったし、永島もよく封じていた。平山の渡り合った石輪もなかなか。
公式記録
クラブユース選手権(U−18)大会H組 最終日 東京ヴェルディ−ベガルタ仙台 石関公園 ピッチ並 晴れ 11時30分
第2試合の状況は仙台は引き分けでOK。ヴェルディは必勝。天候は晴れと表記したが、実はとんでもないことが起こる。井上「星矢」という名前を聞くと、ああ、私の年代が高校生の親世代なんだな、と実感する(笑)。佐々木はトップ帯同の話もあったがユースに出場。
東京V 仙台 −−−室町−−神谷−−− 井上−−−本吉−−−飯野 −冨樫−−−−−−田代− −−佐々木−−小林−−− −−−井上−−中野−−− −−−−−茂木−−−−− 渡辺−深澤−−品田−安在 相原−岩崎−−小島−佐藤 −−−−−山下−−−−− −−−−−遠藤−−−−−
【東京ヴェルディユース】 GK 1 山下 貴矢 DF 2 渡辺 太貴 DF 22 品田 竜之介 DF 27 深澤 大輝 MF 8 安在 達弥 MF 10 中野 雅臣(C) MF 11 田代 蓮太 MF 14 井上 潮音 MF 17 冨樫 凌央 FW 9 室町 仁紀 FW 15 神谷 優太 <交代選手> GK 21 児玉 潤 DF 20 東山 亮 MF 6 谷口 友星 MF 7 太田 伶 MF 13 横山 暁之 MF 16 林 昇吾 MF 32 渡辺 皓太 <監督> 冨樫 剛一
【ベガルタ仙台ユース】 GK 1 遠藤 風貴 DF 14 佐藤 瑛亮 DF 15 小島 雅也 DF 29 相原 旭 MF 6 岩崎 湧治(C) MF 8 茂木 駿佑 MF 10 小林 拓真 MF 26 佐々木 匠 FW 7 飯野 稜平 FW 9 井上 星矢 FW 18 本吉 佑多 <交代選手> GK 22 阿部 輝 DF 4 高橋 健太 DF 27 郷家 章人 MF 5 川上 大貴 MF 17 縄 靖也 FW 11 小山 亮樹 FW 19 吉田 伊吹 <監督> 越後 和男
【マッチオフィシャル】 競技責任者:小山武蔵 主 審:和角 敏之 副審1:三上 正一郎 副審2:地主 尚和 第4の審判員:宇治原 拓也
さて試合は東京Vが回し、仙台が引いて守る。しかし東京Vはかつての悪さ、アイディアがイマイチで普通に上手いチームで、ドリブルやワンツーがあまりなく、意表を突くプレーも少ない。仙台は厳しいようだが佐々木がトップ帯同するほど凄い選手には見えない。むしろ小林が飛び出したり引いて受けたりと、佐々木を囮に自由に動いている。本吉は身体が強いがイマイチ不器用。14分に東京V・室町が裏を取って超決定機を外した以外はトピックが少なかった。 32分、東京V・冨樫がダイビングで警告。この警告は東京Vらしい狡さを感じた。ちなみに断わっておくと、私はずるいチームは嫌いじゃないですよ。
さて前半終了間際の話をしよう。突然雲行きが怪しくなり不気味な風が吹き始め、テントが不安定になる。ふっとぼされる気配プンプンである。手で必死に抑え、そのうち、布を張ったままではまずいと判断して外す。さらに鉄骨も折りたたみ、前半終了と同時に退避。知人の車に入れさせてもらい、激しい雨を避ける。当然試合は中断。たたきつける雨が脅威に感じる。しかし13時30分後半キックオフが発表され、やがて雨がやみ、晴れが出てくる。観客席に戻り、テントを直そうと動くが、本部からそのままに、という指示があり、立ち見観戦。
47分、仙台・小林が茂木の左CKを誰かがニアで逸らし押し込む。0−1。この時点で東京Vは極めて厳しくなった。前半から攻め手がなかったからだ。シュートも全く撃てない。66分、仙台。飯野にラフで警告。東京Vは選手交代で中野をFWに入れる。中野はファンタジスタ・タイプのレフティー。しかし東京Vで印象に残ったのは中野くらい。持ち味を仙台に殺され、手元集計で後半シュート0で完敗。仙台がグループ首位で突破。東京Vはグループ敗退した。
まあ仙台の方が普通に上でしたね。常時決勝トーナメントを狙えるステージにまで来たのかな?佐々木が目立たなかったのは、佐々木の不調?チームメイトのレベルが高かった?岩崎のクレバーな守備や交代出場の吉田の上手さも光った。スタメンの本吉よりも目立った。
公式記録
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