高校選手権奈良大会は5年位前から有料化している。当初JFA後援会の会員証で入ろうとしたが、ダメらしい。確認もしてもらったので間違いない。基本的にJFA管轄の大会はもちろん、その予選も観られるはずだが、こういうことに慣れてない地方ではこういうこともある。ただ最近大阪も使えるようになったので油断していた。メールの一つも入れておけば対応も変わったかも。関西では京都も使用可能。滋賀は無料開催である。
高校サッカーは準決勝が一番面白いと思う。決勝なら胴上げも見られるが1試合だけだ。それなら死に物狂いの1戦を2試合観られて、しかも高校グラウンドではなく観やすいスタジアム。だから予選は準決勝を最優先に選ぶ。今年は日程上困難な和歌山以外観戦可能だ。
第1試合のカードは奈良育英−香芝。昨年と同じカードで、その時は香芝が守り倒しPK戦で奈良育英を倒している。そして全国大会に進んだ。今年の夏前までの評価として、奈良育英は強い。全国ベスト8の力は十分にあるし、あわよくば全国制覇も……というくらい強いと思う。だから初観戦の香芝の守備力がどの程度通用するのか観たかった。
高校選手権奈良大会準決勝
奈良育英高校−香芝高校
11時 橿原陸 ピッチ並 雨
奈良育英 香芝
−−−黄山−−木田−−− −−板島−高塚�◆歐広 �
−−−−−−−−−−−− −−−田中�◆歟歟�−−−
三國−田中�∋嚇朕拭歉湘帖ゝ彿檗鬱繁椨◆殃‥牒∂隻�
山本−山田凌�⊆�野−山野 −−−−−藤岡�◆檗檗檗�
−−−−−坂本−−−−− −−−−−青山−−−−−
奈良育英 監督:上間政彦
GK 1 坂本亮輔 3年 178/79 名張WEST
DF 2 山田凌介 2年 181/68 岩田FC
3 山野廉一郎 3年 174/62 名張WEST
4 鹿野裕大 3年 184/70 EXE90FC
13 山本晃暉 3年 174/65 ディアブロッサ高田FC
MF 6 山田真史 3年 173/63 宇治FC
9 松田比呂哉 3年 168/66 伊賀町SC
14 三國純 3年 170/55 奈良国中SC
19 田中佑樹 2年 167/50 アスペガスフットボールクラブ
FW 7 木田直樹 3年 174/58 SOLESTRELLA NARA 2002
10 黄山晃宏 3年 170/64 生駒スポーツクラブ
香芝 監督:米原勝
GK 1 青山晋也 2年 176/70 王寺サッカークラブジュニアユース
DF 11 濱武亮太 3年 172/56 三郷中
3 藤岡雅基 2年 181/74 王寺サッカークラブジュニアユース
4 福田恭平 2年 170/65 法隆寺フットボールクラブU−15
5 久保壮篤 3年 170/58 香芝東中
MF 6 吉本慎弥 2年 171/66 ディアブロッサ高田FCU−15
7 竹谷淳 3年 174/62 法隆寺フットボールクラブジュニアユース
17 森健太 1年 170/55 高田西中
9 田中知良 2年 174/60 平群中
23 板島瑞季 3年 173/60 三郷中
FW 2 高塚泰弘 2年 176/65 法隆寺フットボールクラブジュニアユース
香芝は明確なスイーパーを置いた5バックの堅陣。2ボランチに2シャドー、1トップ。1トップが2番をつけているのは、頑丈な選手を起用して体を張って起点になって欲しい、という意図か?この布陣だとカバー専門の選手がいる分ストッパーはしっかり踏み込んで守ることが重要になる。しかし立ち上がりから奈良育英の選手に圧倒されたか、腰が引けていた。1分、奈良育英カウンター、引いて受けた��黄山に対し、香芝の�な‥弔隆鵑擦�甘く、正確に真横に落とされ、��三國が左を破り、突っ込むところを香芝GK�\鳥海�ペナ内で倒しPK、警告。これを��黄山が左足で右隅に決める。1−0。2分、奈良育英、��三國への横パス、香芝�な‥弔�カットに行くが届かずサイドを破られ、左クロスに��木田が押し込むだけ。2−0。8分、奈良育英��三國左クロス、中で��木田ターンからシュート、決まって3−0。香芝はずっと動揺を引きずっている感じ。奈良育英��三國に対し��濱武が大苦戦。スピード差で突破されている。FWへのクサビが確実に入るからサイドで1対1が出来やすいのだ。2シャドーが下がってWBをフォローするわけでなし、奈良育英はSBが余りあがってないので、香芝はWBが何とか止めて欲しいのだが。いずれにせよ冷静にならなければ、まだまだ点が入る状況である。12分、奈良育英��三國の左クロス、今度はディフェンスがカット。13分にも��三國が左クロス、��木田へ届かず。22分、奈良育英��黄山に入り、左の三國へスルーパスが��木田へ、1対1を冷静に決めて4−0。29分、奈良育英、初の右CK。初の、というのはクロスが全部いい形で入っていて、香芝DFはコーナーにも逃げられなかったからだ。��黄山が左足で入れるが逸機。30分、香芝23板島→21??(プログラムに記載なし)。右シャドーに入り、�運垢�左シャドーへ。35分、奈良育英�嚇鎮罎坊拗陝C戮譴織織奪�ル。36分、奈良育英、自陣FKから左の裏を取った��三国へ、�9畆妊好ぁ璽僉柴2�がカバーに行こうとして間に合わないと判断、戻ろうとするが、その間にストッパー陣が奈良育英��黄山を見失い、パスを受けて落ち着いて決める。5−0。38分、香芝レフティー�運垢留Γ達砲鬟�ットした奈良育英カウンター、��三國左クロスを��木田スルー、��黄山が流し込み6−0。結局前半は6−0で終わった。
ハーフタイムで香芝は動揺を抑えなければ試合にもならない。前半のファウル数は6対9。香芝は懸命に守っていたが、何度も奈良育英FWに楽な体勢でポストを決められてサイドを破られていた。��濱武は背番号の通りアタッカー出身のようで、三國の強烈な突破力を止め切れなかった。スイーパーを置いていて、DFラインにギャップを生じるのだが、奈良育英は活用せず、全てFWが引いて受ける動きで圧倒。香芝の寄せの甘さを研究していたのかもしれない。奈良育英としてはもはや勝ちは固い。となると後半も守備を緩めないこと、警告をもらわないこと、怪我人を出さないこと、消耗しないことがタスクだ。
ハーフタイムで奈良育英�嚇鎮罌���片山公太郎(3年、178/65 ディアブロッサ高田FC U−15)、��黄山→�欝叛醉�太(3年、164/52 生駒スポーツクラブ)。黄山は攻撃の中心選手。左サイドハーフが得意で得点力の高いアタッカーだが、三國の成長でFW起用になったのだろう。以前だったら左SBにコンバートされていたかもしれないが。いずれにせよ、大学でも通用する選手。交代出場の片山も中心選手。こちらはケガしていたのか?ポジションはいずれもそのまま。2分、奈良育英、�ぜ�野の右クロスを�欝叛邱腓錣擦襪�右に外れる。決定機。香芝は��竹谷が左CKを蹴る。3分、香芝�運喉��缶�智幸(3年 194/78 フルジェンテ桜井。デカイ。香芝��竹谷の右FK、わずかに合わず。決定機。9分、香芝左クロスをGKの裏に走りこんだ��高塚へ、上に外れる。決定機。香芝はこのあたりから柳目がけたロングボールが増える。前半も��高塚へのロングボール頼みだったが、低いボールはカットされていた。12分、奈良育英��三國、香芝��濱武2度外し左クロスを��片山ミドル、上に外す。決定機。香芝�Φ繁椶坊拗陝�ラフ。奈良育英はさらに右スペースを突いた��松田がフリーでシュートもGKセーブ。決定機。28分、奈良育英�欝叛遐���光明寺真人(3年 177/65 奈良YMCAサッカークラブジュニアユース)32分、香芝��濱武→��吉岡勇人(3年 183/68 平群中)、��田中→�╋粍耆菊鵝複廓� 163/50 河合第二中)。↓の布陣。
−吉岡−−柳−−−誰々−
−−竹谷−−−−玉井−−
−−−−−吉本−−−−−
久保−福田−−藤岡−高塚
−−−−−青山−−−−−
完全なパワープレー狙いである。35分、奈良育英��木田→24平良勇介(1年 165/55 ガンバ大阪ジュニアユース)。香芝はタテに早い攻めを仕掛けるがチャンスならずタイムアップ。奈良育英の完勝だった。
奈良育英は後半も隙を見せず、危なげく、気の緩みも感じない、良いゲームだった。香芝の守備がよくなった分追加点を奪えなかったが、後半の出来にも高い点をつけられると思う。上間先生は機嫌が悪かったらしいが……。全国制覇を見据えた上での不機嫌か?
香芝は昨年は後半のようなサッカーで耐えたのだろうな、と思った。試合の入り方一つで大敗してしまう。サッカーはメンタルコントロールが重要なスポーツだ。今は自陣を固めて守って、タテに早い攻めで全国を目指すチームを作る段階ということだ。志が高いサッカーとは言えないが、勝つことにこだわる中から見えてくるものもある。昔は奈良育英も一条も守り一辺倒だった。このまま力をつければ、良い選手も入るようになり、別のサッカーにもシフトしていくだろう。今は2強をいかに脅かすか、だと思う。それが奈良の高校サッカーのレベルを押し上げる。
第2試合の頃にはだいぶ手元がぬれて、しかも油性ペンではなく、水性ペンだったので、文字がにじんで観戦ノートが読めないところもあり、重要トピックもはしょっています。しかも前半は決定機そのものが少なかったということもあります。ただ、これは第2試合が第1試合と比べて面白くなかったとかではありません。というより、ゲームとしての魅力はこちらのほうが上でした。
高校選手権奈良大会準決勝
高取国際高校−一条高校
13時 橿原陸 ピッチ並 雨
高取国際 一条
田上−−−上田−−−吉村 −−−草野�◆歸肋讚◆檗�
−−−−−井上−−−−− −−−−−−−−−−−−
−−−垣本−−徳久−−− 廣田��田川�◆欖簇�−高岡
吹田−秋井−−植田−谷口 家田�∩位遶◆歉昭次殃寝�
−−−−−高崎�◆檗檗檗檗 檗檗檗檗歉床��◆檗檗檗�
高取国際 監督:榎田幸二郎
GK 21 高崎勇太 2年 182/75 高取中
DF 2 谷口陽平 3年 177/67 ディアブロッサ高田FC U−15
3 植田真也 3年 183/70 高取中
4 秋井悠輝 3年 173/65 白鳳中
5 吹田章 3年 180/67 五条フットボールクラブ
MF 6 垣本翔夢 3年 172/65 大淀中
7 徳久大輔 3年 175/65 天理フットボールクラブ
8 田上翔也 3年 167/63 ディアブロッサ高田FC大和U−15
FW 9 吉村雄介 3年 165/63 ディアブロッサ高田FC大和U−15
10 井上和哉 3年 167/60 高田西中
11 上田朋也 3年 175/65 ディアブロッサ高田FC大和U−15
一条 監督:前田久
GK 1 松岡保典 2年 175/65 天理フットボールクラブ
DF 3 平岡海地 3年 181/68 富雄南中
8 松室迅紀 3年 183/68 ディアブロッサ高田FC U−15
6 前野貴亮 2年 171/65 SOLESTRELLA NARA 2002
4 家田圭悟 2年 178/67 奈良YMCAサッカークラブジュニアユース
MF 2 高岡達矢 3年 170/60 平群中
7 岩尾直人 3年 178/68 スクデットフットボールクラブ
15 田川雅史 2年 170/65 SOLESTRELLA NARA 2002
13 廣田拓真 2年 176/67 スクデットフットボールクラブ
FW 11 渡場一成 2年 170/56 SOLESTRELLA NARA 2002
10 草野修平 2年 177/72 新庄中
一条がやや押し気味に試合を進める。ボールを奪ってから素早く攻める意識が高く、個々の能力でも上回る。対する高取国際はトップ下の井上の能力が高く、他にも中体連出身選手が上手く機能していた。ただ3トップの突破力が足りず、一条DF陣に抑えられていた。27分、一条?の左クロスを��草野触る。惜しい。28分、高取国際��谷口から��上田の足元へ。しかしトラップ出来ず。直後に高取国際��吉村が右からカットインもDF2人目で防ぐ。直後に一条カウンターから高取国際�Τ惜椶�倒し、主審が注意に行く。(時間不明)高取国際�そ�井パスミスを一条が素早く裏へ、��上田が足先で触るがGK抑える。前半スコアレス。チャンス自体少なかった。両者守備が効いていた。
シュート数3対3、CK数0対7、GK数4対3、クロス数5対5、ファウル数4対6。
ハーフタイム、高取国際��田上→��辻本颯吾(2年 172/58 ディアブロッサ高田FC大和U−15)
3分、一条、左CKから�┥昭爾�競り勝ち、GK届かないが、右に外れる。決定機。7分、一条�Т簇�のフリー右クロス、��草野の前でDFカット。さらに左クロスを��渡場がニアで触るがGK正面。決定機。高取国際も右からの攻めから��井上ロング、左上に外れる。惜しい。一条も左クロスを跳ね返されたところを�Т簇�ダイレクトボレー、ドライブ回転がかかり、上に外れる。決定機。10分、高取国際��井上ロングにワンタッチで方向が変わり、わずかに外れる。決定機。一条も廣田の左クロスがバー上をかすめ、GKが抑える。17分、一条��渡場がクロスをファーへ、��高岡に届かず。18分、��高岡に警告。フォアチェックがラフに入った。押しながら点を決めきれない苛立ちか。一条��田川→�ァ9蘯莵餾檻韮�21高崎は空中姿勢が安定していて、運動神経のよさを感じる。無理目のボールに出て、きっちりパンチしている。27分、一条��高岡の右クロスを��草野、中でヘッド、左上に外れる。決定機。一条�Т簇�ロング、上に外れる。惜しい。33分、カウンターから高取国際、��上田が中から右へ、��辻本が切れ込み左足シュート、枠を捉えGKの脇を抜けたところライン上でDFブロックに行くが、触ったボールはネット上に突き刺さる。1−0。場内発表はオウンゴールだが、完全に高取国際のゴールだと思う。高取国際、バックスタンドの控え部員・応援団のところに駆け寄る。そしてキックオフから一条が直線的に攻め込み、左スペースを突き、クロスにFWと高取国際GK21高崎が激突。しかしイーブンなボールだったため、ノーファウル。倒れている間も一条は攻め、��廣田のシュートがカバーに入るDF触るものの、ゴールに突き刺さる。こちらも場内発表はオウンゴール。しかし普通に廣田のゴールだったと思う。37分、高取国際��井上の左CKに��徳久がファーでヘッドも枠を外れる。決定機。42分、一条、右クロスをファーポスト際で��草野が蹴りこみ1−2。結局、残り時間もほとんどなくタイムアップ、一条が決勝に進んだ。
後半のシュート数は4対9と完全に一条ペース。高取国際は攻め気はあったが、力の差から押されてしまい、カウンターに活路を求め、先制したが、その喜びで集中が一瞬途切れ、痛恨の同点を許したことが惜しまれる。
一条は攻守の切り替えの早いチーム。この日は2年生がスタメンに7人並ぶなど若いチームで、今年成熟を迎えた感のある奈良育英相手に苦戦は免れないだろうが、伝統の堅守で耐えれば勝機は出てくる。奈良育英はサイド攻撃が強力なので、一条のフラットな守りが崩される恐れがある。それを防ぐ意味でも香芝のような寄せの甘さは通用しない。全国レベルの強いチームというのは、局面で激しく戦えるチームだ。全国常連の一条にはそのあたりを期待したい。