サッカー観戦日記

2010年11月07日(日) 高校選手権大阪準決勝 関大一−大阪朝高 阪南大高−金光(観戦記アップ)

例年大阪大会は準決勝に足を運んでいる。第1試合は昨年も準決勝でぶつかったカードだ。関大一高・梅鉢貴秀は鹿島入りが決まっている。両足でのミドルパスやキック精度が魅力の選手だ。如是中だから高槻出身だな。両校ともコンスタントに大阪上位に入る。豊富な運動量に支えられたフォアチェックから攻めきる特長同士だ。昨年は蹴り合いになった。



高校選手権大阪大会準決勝
関西大学第一高校−大阪朝鮮高級学校
11時 高槻総合スポーツセンター陸 晴れ ピッチ良

関大一          大阪朝高
−−−井村−−濱野−−− −−−−−康竜�◆檗檗檗�
−−−−−梅鉢−−−−− −−−−−鄭−−−−−−
−小畑−−天野� 殤妥牒◆)兔┃∨冤�−−金泰−康貴
眞部�/綸帖檗欹0罩�撫養 −梁−−夫−−李相�⇒�豊
−−−−−樫根−−−−− −−−−−李在�◆檗檗檗�


関大一 監督:佐野友章
GK  1 樫根啓人  3年 SS SAKURA
DF  6 撫養和也  3年 住之江キッズFC
    2 今井亮介  2年
    4 水田優輝  3年 塩瀬中
   18 眞部朋裕  1年
MF  3 天野慎   1年
    9 梅鉢貴秀  3年 如是中
    8 和田紳平  2年
   11 小畑善孝  3年 セレッソ大阪
FW 10 井村一貴  3年 関大一中
    5 濱野友旗  3年 京都醍醐FC
リザーブ
GK 17 小林誠司  2年
DF 15 山田智大  3年 柏田SC
   14 川崎耕汰  2年
   19 村田慎也  1年
   20 前田和樹  2年
MF 16 岡田和也  1年
    7 浅井哲平  3年
FW 13 徳永雄大  1年
   22 小田健吾  1年

大阪朝高
GK 12 李在根   2年
DF  2 梁真士   3年 東大阪朝鮮中
    4 李豊海   3年 北大阪朝鮮中
    5 李相煕   2年 東大阪朝鮮中
   10 夫慶秀   3年・主将 東大阪朝鮮中
MF  7 朴利基   3年 東大阪朝鮮中
    8 鄭宋輝   3年 東大阪朝鮮中
    9 康貴裕   3年 東大阪朝鮮中
   11 朴秀祥   2年 北大阪朝鮮中
    3 金泰基   3年 東大阪朝鮮中
FW 21 康竜輔   2年 東大阪朝鮮中

リザーブ
GK  1 朴昇利   3年 北大阪朝鮮中
DF 24 沈周泰   2年 東大阪朝鮮中
MF 13 白貴�掘  。廓� 東大阪朝鮮中
   14 金諒    3年 東大阪朝鮮中
   19 金秀勇   2年 東大阪朝鮮中
    6 金光佑   3年 東大阪朝鮮中
   23 金忠黙   3年 東大阪朝鮮中
FW 15 尹聖    3年 東大阪朝鮮中
   17 康翔貴   1年

立ち上がりからロングボールが多い展開である。関大一は井村、朝高は康竜輔の高さを生かしたハイボールを入れてくる。また朝高はハーフ付近も含め全てのFKを梁真士がゴール前に上げてくる。13分、関大一・天野の左シュート、右に外れる。関大一はCB水田(すいた、と読む)が高さ自慢で、康竜輔と空中戦を繰り広げる。19分、関大一・井村が中から右の和田へ、クロスはクリア。しかしここで身体能力が高い井村がロングスロー。関大一は敵陣深くのスローインはほとんど井村が入れてくる。20分、朝高、左FK、梁真士が良い位置に上げるが、GK樫根が良いタイミングで飛び出しパンチ。樫根は出る判断が素晴らしい。22分、関大一、ロングボール、朝高・梁真士が処理を誤り、中に落としてしまう。これを濱野がダイレクトで狙うが、左に外れる。決定機。31分、関大一、右CKを小畑が左足で入れて跳ね返したところを再び小畑が切れ込みファウルゲット。これを梅鉢が味方に合わそうとするがならず。34分、朝高が裏へのボールに朴秀祥突っ込むが水田が好カバー。左CKに逃げる。これを金泰基が蹴り、李豊海ヘッド、バーを叩く。35分、朝高・梁真士がハーフ手前の左FKをゴール前にいれ、樫根がパンチするも、朴秀祥ボレー、左に外れる。38分、関大一バックパス、樫根がトラップに手間取り、朴利基突っ込む。1対1も樫根はじく。決定機。39分、朝高・梁真士がシュート、可能性はなかったがゴール手前で金泰基が突っ込むところ、撫養が好カバー、しかし金泰基がそのままぶつかり警告。ロス2分、朝高、左70度30mFK、梁真士が入れて中にこぼれるも関大一クリア。結局前半は0−0。

前半はシュート数3対4、CK数1対1、GK数4対4、クロス数2対1、ファウル数8対12。トピックを書き出すと、朝高が押しているように見えるが、実感としてはほぼ互角。ゴール前のボールの処理ひとつで勝敗が分かれる展開だ。「チーム力が互角なら、両チームあわせて一番上手い選手がいるチームが勝つ」という格言を思い出した。しかしこの試合で梅鉢はあまり目立っていない。クラスの違いを見せられていないのだ。そういうわけで展開はまったく読めない。

後半3分、朝高、左クロスをファーで折り返し、朴利基が反転シュート、GK樫根キャッチ。決定機。朝高ベンチ、日本語で指示「(相手)11番が高い位置に出ている」ちなみに東大阪朝鮮中は朝鮮語で指示を出している。ということで後半の関大一の布陣↓

小畑−−−井村−−−濱野 
−−梅鉢−−−−和田�◆檗�
−−−−−天野� 檗檗檗檗�
眞部�/綸帖檗欹0罩�撫養 
−−−−−樫根−−−−− 

5分、朝高、ロング、GK樫根はじく。更にロングボールに康竜輔を走らせるが、水田が先に触る。どうやら康竜輔はスタミナ配分を考えていない。飛ばして行けるところまで行く。バテるまでハイボール・ロングボールを競らせる狙いらしい。関大一・天野は忠実に守備の局面に顔を出す。こういうところが1年生で起用される理由だろう。14分、関大一・小畑→浅井。なかなかスキルフルな突破をいきなり見せる。19分、関大一カウンター、井村が左サイドから次々突破、ペナ内に進入し、李相煕をかわしたところで倒され、PK。李相煕には警告が出る。このPKを梅鉢がGKの逆を突き左に決める。1−0。19分、朝高・康竜輔→康翔貴。23分、関大一、左60度35mFK、梅鉢が正確なキックを見せて水田に合わせるが、左に外れる。この時間帯、両者シャツを引っ張り合うファウルが多い。レフェリーが見逃すことが多いことを見抜いて、甘く見ている。28分、朝高、右70度28mFK、梁真士が蹴り、ゴール前で競り合い、GK樫根痛む。32分、朝高・朴利基の突破を梅鉢が引っ張りFK。梁真士がファーの夫慶秀に合わせヘッド、上に外れる。33分、朝高・康貴裕→尹聖。36分、朝高・夫慶秀がロング。スペースあったし良い判断。この時間帯、夫慶秀をボランチに上げてスクランブル。40分、朝高・李豊海に警告。オフェンスで相手GK樫根に激突した。ロスタイム3分も経過し、関大一が1−0で逃げ切った。

両者放り込み合い。朝高が当たりで勝り、しかしファウルもかさんだ。終盤は全部ゴール前に放り込んだが、関大一もCB水田やGK樫根を中心に守りきった。後半のシュート数は集計では2対4だが、試合のテンションに引き込まれ、記録作業には自信がない。ファウル数は8対7。関大一は梅鉢が守備に回ることが多く、持ち味を発揮できなかった。井村は得点の祭の突破の他、競り合いでも強さを発揮した。関大一が梅鉢だけでない、総合力の高さを示した。昨年のチームと同等レベルの力はあると思う。

朝高では左SBの梁真士のキックが光った。先輩の朴帝宣(阪南大)を思わせるキック精度だ。朝高はタレントこそ関大一に一歩譲るが、フィジカルが良く鍛えられた好チームだ。力は五分だった。




第2試合は新人戦1回戦と同じカード。むろん期待していたから足を運んだのだ。
観戦記
その時は引き分け、PK戦で金光が次戦進出を決めている。まったく互角の内容だった。それから10ヶ月経ち、どちらがより力をつけたか、再び両雄があいまみれた。


高校選手権大阪大会準決勝
阪南大学高校−金光大阪高校
13時15分 高槻総合スポーツセンター陸 晴れ ピッチ良


阪南大高         金光
−−−−−河田−−−−− −−−吉田−−樽谷−−−
川口−正木�◆欸�谷−阪上� 檗檗檗檗檗檗檗檗檗檗檗�
−−−−−池田� 檗檗檗檗/屡���遠藤−−片岡−細野
蓑岡�ヽ畭次檗歔�田−松岡 大橋−福森−−江口−早田
−−−−−大西�◆檗檗檗檗 檗檗檗檗歔匐供檗檗檗檗�

阪南大高
GK 12 大西将   2年 上野芝中
DF 14 松岡賢良  3年 高田FC
   17 梶村知秀  3年 ガンバ大阪堺
    3 増田勇貴  3年 ショウエイ羽曳野
    4 蓑岡公祐  1年 セレッソ大阪
MF  7 熊谷洸希  3年 川上FC
    6 正木勇輔  2年 川上FC
    8 池田力   1年 セレッソ大阪
   18 阪上理樹  1年 セレッソ大阪
FW 10 河田篤秀  3年 セレッソ大阪
    9 川口純平  3年 金剛中
リザーブ
GK  1 高木翼   2年 セレッソ大阪
DF  5 菊池竜輝  2年 東淀川FC
    2 吉藤夏弥  1年 セレッソ大阪
MF 20 古橋亮裕  2年 川上FC
   15 青木佑輔  1年 ディアブロッサ高田
   16 木村竜馬  1年 セレッソ大阪
   13 平松瞬   1年 セレッソ大阪
FW 11 平井直人  1年 千里丘FC
   19 森島渉   1年 ディアブロッサ高田

金光大阪 監督:岩松哲也
GK  1 倉橋勝也  3年 ガンバ門真
DF  2 早田詩伊生 3年 セレッソ大阪
    3 江口駿哉  3年 吹田JFC千里丘
    4 福森直也  3年 セレッソ大阪
    5 大橋尚哉  3年 岩田FC
MF  6 細野元揮  3年 セレッソ大阪西
    7 片岡嵩志  3年 FC秦野
    8 遠藤孝浩  3年 高槻MYD
    9 深尾将玄  2年 京都サンガFC
FW 10 樽谷誠司  3年 セレッソ大阪西
   11 吉田健太郎 3年 島本2中
リザーブ
MF 12 木下寛仁  3年 セレッソ大阪
   13 下村晃大  3年 吹田JFC千里丘
   14 永井大生  
   15 横井翔太  2年 高槻MYD
   16 佐野達人  3年 高槻MYD
GK 17 尾藤優希  3年 枚方フジタSC
DF 18 山本直樹
FW 19 石原知喜  
DF 20 ?江冬?  1年


1分、金光・深尾の右FKもニアで跳ね返す。6分、金光、右FKから福森シュートもブロック。阪南大高はアンカーの池田が長身で当たりにも強く、なかなかの逸材。13分、阪南大高、右80度30mFK、河田狙うが上に外れる。15分にも阪南大高・河田がこぼれをノーステップシュート、ミドルも左に外れる。17分、金光・樽谷から吉田へ、反転して左足シュート、GKキャッチ。直後に金光・吉田が左から切れ込みシュートもGKキャッチ。18分、阪南大高・河田が起点にあり、福森が潰しきれず、阪上から裏に出し、河田がGKと1対1、外して決める。1−0。河田はここまで、金光の福森・江口のCBコンビに空中戦でしばし競り勝ち、地上戦でも優位に立っていた。この試合のポイントであり、もちろんここで勝った方が優位に立つわけで、常に阪南大の攻めには危険な香りがしていた。直後にも阪南大高のロングボールに焦った福森と江口が空中戦でぶつかり、こぼれるが、なんとかブロック。24分、今度は金光・福森と大橋が味方同士で空中戦の際ぶつかり、大橋が痛む。28分、金光・遠藤に警告。阪南大高・河田の突破を倒した。30分、阪南大高カウンター、松岡が突破し阪上が右クロス、正木がヘッド、左に外れる。決定機。33分、阪南大高・阪上→木村。そのまま右ハーフ。38分、金光のCKが続くがシュートにはいけず。38分、阪南大高・川口→菊池。そのまま左ハーフ。金光はGK倉橋がハイボールに安定したキャッチングを見せ、ゴール前を締めている。結局前半は1−0で終了。

前半のシュート数は5対3、CK数は0対4、GK数3対5、クロス数1対4、ファウル数5対6。クロスの少なさが阪南大高ベンチには不満だったのだろう。両サイドハーフが代えられた。ただ直線的な攻めでも河田が競り勝てていたし、悪くはなかった。

後半0分、深尾左シュート、強烈だが上に外れる。前半のシュートの少なさをハーフタイムで指摘されたのだろう。思い切ったシュートだった。3分、金光・福森が得意の左足フィード、樽谷が右で起点になり、CKゲット。それ以上のチャンスにはならなかったが、金光らしい形。13分、金光・深尾の右CKにファーで福森が高いヘッド、バーに当たり下に落ちゴールイン、阪南大高必死のクリアもゴールと判定。13分、金光・遠藤の左クロスに片岡飛び込むも届かず。ここまで金光は右クロス2、左クロス5と入れまくっている。13分、金光・深尾の右CKがまたもファーを襲うが、GK大西が読んでいてパンチ。23分、阪南大高、裏へのボールに河田と福森が競り合いGKが抑えるが、福森痛む。試合がストップしている間、阪南大高の選手が集まって何か話をしている。24分、またしても河田と福森の競り合いからボールを受けた正木が前に出し河田が突破に行くところを倒されFK。ペナの1.5m外。右70度。これを河田が伸びるシュートも壁。27分、阪南大高・蓑岡→森島。FWに入り、フォーメーションを大きく変更。ポジションは↓の布陣。

−−−河田−−森島−−−
−−−−−−−−−−−−
正木��池田� 欸�谷−木村� �
菊池��梶村−−増田−松岡 
−−−−−大西�◆檗檗檗檗�

34分、金光・細野→横井。右CKで阪南大高・河田が福森の競り勝つがヘッドは弱い。金光カウンター、阪南大高・梶村が倒し警告。39分、阪南大高ロングフィードを森島がハンドでコントロールしゴールに流し込むが、もちろん警告。結局1−1で終了。延長へ。

後半のシュート数は1対5、CK数1対4、GK数4対2、クロス数2対8、ファウル数6対2。金光が押していた。

延長前半のトピックは3分に金光・深尾が右FKを狙い、上に外れたくらい。

延長後半前に金光・大橋、吉田→木下、下村。何度か双方チャンスがあったが決めきれず、決勝進出はPK戦へゆだねられた。



金光・樽谷がGKの逆を突いて左に決める。
阪南・梶村がGKの逆を突いて右に決める。
金光・片岡が左に決める。
阪南・熊谷がGKの逆を突いて左に決める。
金光・早田が右に決める。
阪南・河田が左に決める。
金光・江口が右に外してしまう。助走が短く、不安感があった。
阪南・菊池が右上に決める。
金光・福森が左に決める。
阪南・松岡が右を狙うがセーブされる。

金光・木下が右に外す。
阪南・木村が逆を突いて右に決める。

4−5で阪南がPK勝ち。決勝進出を決めた。

PK戦の流れが、いかにも阪南大高が勝ちそうな空気が流れていた。金光は一人一人が固かった。だから結果は「ああ、やっぱり」という感じだった。

阪南大高と金光はやはり互角だったと言う印象。
河田と福森のぶつかり合いは凄かった。この日は河田に軍配があがったが、ともに好選手。もし大学サッカーに進むのであれば、ともに即Aチーム入りを狙える逸材だ。
関大一と互角のレベルにある、ということは決勝の前に書くべきだった。結局関大一が優勝し、大阪代表になっている。大阪がいきなり静岡や広島レベルになれるわけではないし、このレベルで切磋琢磨すれば、もっと全体のレベルが強くなる。昨年の関大一は突出した力はなかったが、それでも国立の準決勝に行った。同じことは今年も起こりうる。高校サッカーは何が起きるか分からない。全国を楽しみにしていようと思う。


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T.K. [MAIL]