| 2007年08月04日(土) |
高校総体 準決勝 神村−市船 |
高校総体 準決勝 神村学園−市立船橋 16時 鳥栖スタジアム 晴れ ピッチ良
神村 市船 −−−木村−−鮫島−−− −−−中村−−富田−−− −永畑−−−−−−石畑− −−−−−−−−−−−− −−−仮屋−−里−−−− 渡部−加藤−−山田−若狭 柿原−丸野−西別府−肥田 濱田−鈴木−−橋本−假谷 −−−−−寺師−−−−− −−−−−上福元−−−−
神村は中盤がボックス型の4−4−2。鹿実同様運動量豊富なチームだ。
市船では加藤弘堅と渡部雄史がU−18代表候補。加藤は大型の潰し屋ボランチ。渡部は左利きの小柄なテクニシャンである。中盤フラットな4−4−2。
序盤からやや市船ペース。両者ともある程度ボールをつなぐ意識はあるが、疲れのためか繋げない。そのうち市船はシンプルに最終ラインがロングボールを蹴り始める。神村は例年の鹿実と比べると体幹が弱く、当たり方も上手ではないためフィジカルコンタクトで劣勢に立ち、中盤を制圧される。最近のチームとしての勝敗では鹿実と同等の立場に立ったが、似た方向性を志向しているサッカーの基本レベルではまだ鹿実の域には達していないようだ。その点突出した個性を持ち、しかも基本技術の追求が徹底されている市船はディテールで優った。渡部のFKがバーを直撃するなど惜しいシーンもある。そして20分、ヘッドを神村DFがかぶり、左の加藤へ、強シュートが左隅を破り市船先制。その後も市船ペースが続き、前半終了。
ハーフタイムで神村・石畑→五領。市船・富田→渋澤。後半サイドを押し上げ神村が攻勢に出る。しかし市船は得意のカウンター狙いがはっきりし、一段とペースを掴む。5分、神村、カウンターから木村シュート、アウトにかかって外れる。8分、神村・鮫島→。14分、神村FK。里のキックは中でクリア。18分、市船のロングボールに競り勝ち、こぼれをシュート、ブロックもCKへ。ここで市船・渡部→船橋。チャンスも生かせず。29分、市船カウンターから中村が右をスピード豊かに抜けてシュート、GKが一度は防ぐが、中村が拾い、渋澤へ。正面で無人のゴールへ難なく決めて2−0。これで勝負あった。
市船が終始ペースを掴み続けた完勝だった。しかし関東プリンス優勝チームとしては物足りない点も多かった。まずつなぐ技術が全体的に足りない。ロングボール以外に攻め手が不足していた。クラセン上位チームと比べてレベルに差があった。高校総体とのレベル差は開く一方だ。こういった状況が続けば、日本全体の育成にも悪影響が出るかもしれない。
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