サッカー観戦日記

2006年11月05日(日) 高校選手権大阪大会 準決勝 大阪桐蔭−履正社 大阪朝鮮−金光大阪

高校選手権大阪大会 準決勝
大阪桐蔭−履正社
11時 高槻総合スポーツセンター陸 ピッチ並


桐蔭           履正社
−−−十番−−十一−−− −−−−−八番−−−−−
−−−−−−−−−−−− 十三−−−−−−−−七番
八番−七番−−八七−十七 −−五番−三番−十番−−
二四−四番−−三番−二十 六番−二四−−四番−二番
−−−−−三一−−−−− −−−−−十二−−−−−

桐蔭
31番:荒木広大 20:日高大地 3:門大貴 4:永瀬雄大 24:平川慶基 17:船本雅也 87:清水? 7:西林将也 8:阿部浩之 10:満生充 11:森脇啓介

履正社
12:山下? 2:野口? 4:北村透 24:岡村? 6:阿部 ? 10:堺雅弘? 3:岡崎? 5:新村純平? 7:原? 13:? 8:森?

プログラムが無茶苦茶の上に表示板もないので耳で聞いた名前には?をつけている。
大阪桐蔭は背中にOSUとあるが何の略かは分からない。

第一試合はともに自陣からつなぐチーム同士の対戦。履正社がJユースを思わせる、バックラインからサイドを伺い、だめなら戻すパス回しを志向するのに対し桐蔭はもう少し細かく攻撃意識の高いパスを回す。11分、桐蔭、右CKのこぼれを清水が狙うがブロック。21分、履正社、味方が一人倒れる隙にラストパスを通し、森がシュートもGK荒木セーブ。24分桐蔭・船本→フク?ケガによる交代ではなさそう。直後履正社RB・野口の右クロスを原が正面でヘッド、GK正面。決定機。33分桐蔭・阿部が右サイドを崩し切り返してシュート、GKキャッチ。決定機。終了間際に履正社は13番に代えて奥井を投入。国体大阪選抜の10番であり、なぜリザーブなのか不思議な選手。4−4−2システム変更。

前半は履正社が押し気味。桐蔭の攻めはカウンターが多かった。

後半も履正社がややペースを握る。個々の能力で苦しい桐蔭も自らのサッカーは変えず粘り強く守る展開に。特にボランチ清水が粘り強くボールを拾い履正社の2次・3次攻撃を許さない。9分、履正社の右CKで北村にドンピシャヘッド、GKセーブ。決定機。11分、履正社・野口→白井。桐蔭はGKから細かくつなぐが最後は蹴るようになってきた。21分、桐蔭・フク?→タカヤゲンキ?交代選手をさらに交代させた。29分履正社・岡村に警告。31分、桐蔭がタテに蹴ったボールが履正社のバックラインの裏を取り森脇に渡る。GKとの1対1を落ち着いて決めて桐蔭先制。34分、履正社・堺→高橋。履正社はパワープレーに切り替えるが決定機をつかめない。逆に40分桐蔭が右からのロングパスを満生が好トラップ、1対1となりGKもかわすがシュートはサイドネット。超決定機を外した。ロスタイム履正社・新村の弾丸ミドルはクロスバーを叩き決まらず。結局桐蔭が1−0で逃げ切った。

履正社ペースのゲームだったが桐蔭の粘りが勝利を呼んだ内容。新人戦の段階では履正社が大阪ナンバーワンだと思ったが、結局全国には行けないまま今年が終わってしまった。プロに行く新村は高槻FC時代から知っている好選手だったが、イマイチ窮屈そうにプレーしていた。




高校選手権大阪大会 準決勝
大阪朝高−金光大阪
13時 高槻総合スポーツセンター陸 ピッチ並

大阪朝高         金光
−−−二四−−十一−−− −−−十一−−九番−−−
−−−−−六番−−−−− −−−−−−−−−−−−
−七番−−三番−−八番− 七番−十六−−十番−六番
二番−十番−−五番−十五 五番−三番−−四番−二番
−−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−

大阪朝高
1:パクカンミョン 15:カンソンチョル 5:キムチュンファ 10:ペクシンホ 2:パクチェソン 8:チョウサンヒ 3;リヨンサ 7:ハンチャンゴル 6:キムテホン
11:アンテユン 24:チョウヨンジ

金光大阪
1:北村和哉 2:吉田尚人?4:綾川友崇 3:井原宏祐 5:藤井一生 6;渡辺?
10:中藤彬宏 16:森本弘樹 7:中村太亮 9:金沢亮 11:藤原純輝?

ともに蹴って走るサッカーが身上の両チームの対戦。体力には自信があるチームだけに激しい潰し合いが展開された。6分、朝高・キムテホンが決定的シュート、外す。11分、ロングボールにチョウヨンジが抜け出し、GKとの1対1を決めて朝高が先制。金光は中藤を中心に技術で上回るが、あたりの強さでは劣り、中盤で劣勢になる。14分・17分にも朝高が決定機をつかむ。金光は中村のいる左サイドを封じられ、エース金沢の馬力も活きない。それでも27分には正面25mFKを得るが、中村と中藤がかまえ、中村の左足は壁に止められる。33分、朝高、右クロスにアンテユンがボレーで合わせるがGK正面。35分、金光がペナ内で細かくつなぎ、最後は倒されPK。しかし金沢のキックはセーブされる。

前半は金光のいいところがほとんど出ず、朝高のタフさが上回った。タレント的には金光が上回る印象だが、中藤・中村・金沢といったタレントが分断され、ロングボール攻撃が活きなかった。

後半序盤は膠着状態。これを打開すべく、17分、金光・藤原→今枝投入。21分、ケガにより金沢→森本。金光はハイクロスが多いが、ほとんど競り勝てない。33分、朝高・アンテユン→コウソンフン。34分朝高カウンターからチョウヨンジが浮き球をドライブシュート、ゴールに突き刺さり2−0。直後に金光は藤井→大石。39分、右CKからニアのハンチャンゴルがヘッドでそらしファーサイドネットへ。3−0となりそのまま勝利した。

朝高の完勝。昨年のチームは大阪大会レベルではある程度ボールを繋げるなど、技術的もしっかりしており、全国ベスト8に輝いた。今年のチームは昨年ほどのポテンシャルはないが、その分タテに素早く蹴るサッカーを徹底しており、選手たちに迷いがない。また中級学校時代から一緒にプレーしてきた選手が多いせいか連携もよく、昨年並みの結果を残す可能性もある。

決勝は細かくつなぐ桐蔭とタテにはやい朝高という対照的なチームの対戦となった。総合力で朝高が上回ると思うが、一発勝負だけにどちらに幸運が微笑むかは全く分からない。決勝は同日開催の滋賀大会準決勝観戦のために見に行けないが、とても楽しみだ。


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T.K. [MAIL]