| 2003年04月27日(日) |
プリンスリーグ関西 第4節 G大阪ユース−海南高校 金光大阪−平安 |
この日は鶴見緑地に足を運ぶ。鶴見緑地に行く手段はいくつかある。車で来てサッカー場脇の駐車場に置くというのが一番手軽だが、この日はゲーム後大阪市内に寄る予定があるので除外。公共交通では梅田から御堂筋線・心斎橋乗換えで長堀鶴見緑地線というのが確実な方法だが、この日はバスを使った。東諸口下車左手すぐ。もっとも割安で時間的にも地下鉄と同等、乗り換えも無く歩く距離も短くて済むが、道路事情によってはえらく時間がかかるのでGWなんかには使い物にならない。
ユース年代における地域リーグの必要性を求める意見の高まりから、今年度より全国9地域にU−18リーグ実施が義務付けられて誕生したプリンスリーグ。関西の場合は既に前年度からリーグが存在しているが、グラウンド事情の悪さから、人工芝やクレーコートでのゲーム、サッカー的には関西扱いされない三重での開催もあった。今年度は全て関西のローンコートで行われる。スタンドは意外にも入りが良かった。JFLや関西学生リーグよりは確実に入っている。300人は確実。ゲーム前にプログラムを購入する。300円。背番号は予想通り当てにならないが、それでも小学生時代の登録チームの記載があるなど内容は充実している。
プリンスリーグ関西 Bブロック 第4節 ガンバ大阪ユース−海南 4月27日(日)鶴見緑地 11時 ピッチ並 晴 弱風
G大阪 海南 −−−江口−−三木−−− −−−柴崎−−奥野−−− −−−−−寺田−−−−− −−−−−西本−−−−− −家長−−與−−−松岡− −西山−−橋爪−−山鷲− 森山−野村−−丹羽−河内 川端−東芝−上野山−西本 −−−−−佐野−−−−− −−−−−山本−−−−−
海南高校は近年急速に力をつけてきたチーム。和歌山でサッカーが盛んな地域といえば新宮で、他には初芝橋本の活躍によって橋本近辺のサッカー人気も上昇中だが和歌山市・海南市など県中心部はパッとしなかった。中学生年代では県内トップクラスの地元クラブ・ミラグロッソ出身者が4人いる。
フォーメーションはともにダイアモンド型だが、実力差が歴然としているのであまり機能性について語っても意味はなさそうだ。
G大阪が序盤から一方的にボールを支配する。DFからゆっくりパスをつなぎ、機をみてFWに楔を入れ、そのまま反転したり、サポートからウラを狙ったり、サイドへ展開したり、とやりたい放題。 G大阪は長身2トップが足元も確かで、ボールを受ける前の動きもしっかりしており、面白いようにボールが納まる。ウラを狙う姿勢も欠かさず、海南DFはどうすることもできない。味方のサポートも早く、2ポストが機能し、海南を完全に自陣に押し込む。寺田はミスのない捌き、確実なサポート、相手をドリブルで引き寄せてははたき、すぐにポジション移動し、次のプレーに移るといったクレバーな動きで、相手の密林のような守備を無力化する。家長は相手のウラを取る動きは苦手だが前を向けば確実に突破できる技術を披露する。松岡は積極的に裏を狙う動きをみせる。佐野や丹羽はよく声を出し、集中力散漫になりかねない守備陣を引き締める。與は髪がさっぱりしていて誰なのかすぐには分からなかった(笑)。長短のパスの判断は正確。
海南は守備の予測が甘く、相手のちょっとしたフェイクにかかり、人数かけて守っている割にスペースを次々に作られてしまう。キックも不正確でパスはつながらず、クリアも簡単に拾われてしまう。ある程度のミドルパスが出せるのはFK担当の川端ぐらいか。
3分、裏をとった松岡がマイナスのグラウンダークロス、寺田右60度のシュート外す。 5分、寺田→家長スルーパスにDF反応しているのにGK山本飛び出す。DFなんとかクリア。 8分、三木のポストから松岡へ、クロスをニアをとった三木ヘッドはDFクリア。 9分、三木ポストに入りそのまま反転シュート、わずかに外れる。 14分、左に流れた江口のクロス、三木の手前で東芝クリア。 ここまでは海南もぎりぎりの粘りで耐えていたが、大量失点はみえていた。
24分、寺田→家長→與とシンプルなパス回しから與、中央30mのロングで少し前に出ていたGKの上を抜きG大阪先制。
25分、家長、クロスにみせかけアウトにかけたシュート、GKセーブ。 26分、家長、西本を鋭いドリブルでかわし20mシュートは上野山に当たる。 27分、左サイドに流れた松岡、中央にドリブルし相手をひきつけて三木にパス、正面からのミドルが決まる。 30分、松岡のクロス、ゴール前に飛び込んだ與のボレーはミートせず。流れたボールを受けた森山が左サイドで二人かわし中央へパス、寺田のミドルはGK山本キャッチ。 31分、海南右MF山鷲�唖�藪下�┐妨鯊紂�西本が家長に再三突破されるので守備を固めるためか。 34分、中央寺田がドリブルしつつタイミングを測る、右の三木に海南DFの意識がいったところで、左に流れた江口にスルーパス、落ち着いて決め、3−0。 35分、海南のロングボールで藪下がラインの裏をとる。GK佐野が素早く飛び出し体を入れる。 36分、海南、左FK、川端ファーにいいボール、奥野が折り返し詰めていた川端ダイレクトボレーはDFブロック。 37分、G大阪のロングボールを東芝ヘッドもかぶり、GK山本の飛び出しを見て三木フリーでループ、外す。
このように前半はG大阪の決定機の山となった。3点はむしろ決定力不足気味。
後半の得点経過 2分、江口→三木、飛び出したGKの上を抜く。 22分、交代出場の岡本が右を突破、中に流して三木が決める。 23分、寺田のスルーパスで江口がGKと1対1、アウトで浮かして決める。 33分、家長中央から右よりの寺田へスルーパス、中へ戻し交代出場の出口が決める。 44分、交代で右に入った安田のクロスを渡部のヘッド。
結局8−0で終了。記録を見るとシュート数32対6という凄まじい猛攻だった。G大阪は終盤には寺田を下げて家長を中で使い、安田を右に入れたが、安田はボールのもらい方がまずく、裏もとれない。ただ1対1なら確実に高い技術で相手をかわすところは家長と似ている。
海南はラインディフェンスを採用しているが、ラインを保ち上下動することばかりに意識があり、裏をとられてばかりでオフサイドは取れず、かといって前での激しい守備もなく、選手達が目の前のプレーに集中できないまま戦術面にばかり神経を使っている印象を受けた。この時期は止むを得ないだろう。GK山本の飛び出しの良さ、東芝の打点の高いヘッド、川端のキックは良かった。
公式記録 プリンスリーグ関西 Aブロック 第4節 金光大阪−平安 4月27日(日)鶴見緑地 13時15分 ピッチ並 晴のち雨 弱風
金光 平安 −−−大田−−小林−−− −−−中村−−宮原−−− −−−−−大谷−−−−− −−−−−川端−−−−− −坂部−−竹林−−今井− −安原−−高本−−村井度 近藤−佐藤−−俊−−今村 高屋−谷口−山下−村井太 −−−−−黒田−−−−− −−−−−今西−−−−−
Aブロックはここまで京都サンガ、C大阪、金光、奈良育英が上位を争い、御影工、草津東が残留狙い、平安と和歌山北は連戦連敗と言う状況になっている。
このゲームは勝てる、と踏んだか金光は両SBの能戸・馬場はベンチからも外れている。ベンチには昨年フジタ枚方U−15の主将として迫力溢れるプレーをみせた1年生FW前川もいる。GK黒田は小柄。大柄な佐藤が主将を務める。ゾーンで守る4バック、昨年のCBから今年はボランチの竹林は最終ラインの前のスペースを徹底的に埋める。FKも武器。大谷のポジションは高めだが、これは対戦相手を考慮したものだろう。両SHとFWはとにかくよく走る。今年も金光スタイルは健在だ。
負けが込んでいる平安は3バックから4バックに変更。ここまでは一方的に押し込まれ、シュートもほとんど打てない完敗が続いている。小柄な谷口がスイーパー。LB高屋、LH安原はレフティー。主将の高本は最終ラインに下がることが多い。FKも担当する。
第一試合ほどではないが序盤から金光ペース。マンマークを基本とする平安陣内に生じたスペースをSH・FWがどんどん狙う。竹林のキックも正確で、味方にきっちりつながるあたりは例年以上。あとはシンプルに突破からクロス・シュートを繰り返すという、リスクを極力抑えた攻めを繰り返す。9分、左CK竹林→ファーの佐藤が打点の高いヘッド、これは平安がライン上でクリア。平安はカウンター狙いで俊足・宮原を活かしたい。がレフティー二人のキックが不正確で、技術のある高本も球離れが遅い上に難しいパスばかり狙い、シンプルな捌きがないためにカウンターの形を作れず、リズムが出ない。26分金光、坂部がサイドを駆け抜けてクロス、惜しくもFWにあわず。41分には金光・小林がゴール前にドリブルで突っ込む。平安DF二人が突っかけないのを見てシュート、右に外れる。谷口が声をかけて高屋にアタックさせるべきだった。結局スコアレスで前半終了。
開始前には晴れ間も見えた鶴見緑地だが前半途中から雨がざんざか降ってくる。一応芝の上だし水が浮くほどでもないし、基本的にパスをつながない両チームには大きな影響はなさそう。
後半もいきなり金光ペース。 1分、近藤の左クロスに大田ヘッド、高さ足りずゴール上へ。 3分、大谷FWが潰れフリーで打つも外す。 5分、ヘッドでそらしたボールを坂部、右からシュート、外す。 6分、大田→正面フリーの小林、思い切り狙うが上に外す。 4つの決定機でシュートは枠に飛ばず。金光のサッカーはFWやSHに負担が掛かりすぎるためか、例年決定力不足の傾向がある。返して言えば走らないが決定力のあるFWは見たことが無い。 8分、近藤、中央にドリブルし、DFの裏へスルーパスを狙う。大田も走りこむがGKが先にさわりDFクリア。 平安のコーチングはあまりに精神的なものばかりとなる。SHも深く下がり、金光SHにスペースを与えず、粘り強く守る狙いだ。これに対し金光は中での崩しはイマイチだが、大谷がミドルを積極的に狙う。34分には大谷の弾丸ミドルがゴール上隅を襲うが、GK今西も好反応で防ぐ。しかし直後の35分、CK竹林のキックがファーの佐藤の頭にピタリあってついに金光が先制。よく粘った平安の選手はがっくりうなだれる。しかし平安は集中が途切れず、守り続ける。なんとか1失点に押さえ終了。
シュート数20対5、金光は後半だけで14本も放っていた。ただシュートが枠に飛ばないことと攻めが単調で、平安のようにひたすら粘り強いタイプ相手には今後とも苦労しそうだ。今年は全国レベルでは厳しそう。ただし新人戦の頃と比べると格段に進歩している。今後の日程だが上位陣では京都サンガとの対戦を残している。佐藤のヘッドと強いキック、竹林のミドルパスとFK、大谷のミドルシュートなどが印象的で、坂部のクロスもまずまずの精度だったが、クロス以外の選択肢があればもっと良くなると思うのだが・・・・・・。
平安は粘りのチームとしか言いようが無い。今年は厳しいかもしれない。才能を感じる主将高本がもっとボールを捌ければ、また味方の動き出しが早ければカウンターを繰り出せるようになるはず。散々消耗した終盤に失点して、それでも粘る姿勢はサッカーにもっとも必要な気構えであり、カウンターサッカーに不可欠のメンタリティーだ。あとは具体的な形がほしい。
公式記録
|