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2002年12月22日(日) 完璧な聞き役/悲しい憎悪

最近になって、意識しないでも聞き役に回れるようになった。

だいぶうまくなったつもりだったけど、
自分と相容れない意見があったりすると
どうしても一言言ってしまいたくなっていた。
でも、そんなことは無意味なのだ。
相手は自分の正当性を主張したいだけで、
私と議論したいわけじゃないのだから。
そんなことはわかっているけど、
つい「そりゃあないでしょ」と思うと一言言って
しまいたくなった。

でも、いやな話ほど適当に聞き流して
時々相槌をうって早く終わらせるに限る。
思想犯で逮捕されるわけではないのだから、
その意見に反対だからといって
それをその場で否定する必要はどこにもない。
相手は自分の意見を私の耳から押し込んで
「聞いてもらった」という確認ができれば満足なのだ。
私が口をはさまないことで相手は自分の話を
聞いてもらって満足し、
私は早く話を終わって満足してみんな幸せになれるのだから、
余計な口ははさまないほうがいいのだ。

私の知人のある人は、とにかく外見のことしか話さない。
きれいになったとかいうのならまだいいが、
シワが増えたとか老けたとかいう悪口系の評価を
とてもうれしそうに語る。
私は彼女のそのうれしそうな悪口が大嫌いだ。
でも、それを私に「聞いてもらいたい」だけで
議論したいわけではないのだ。

以前は時々反論していたが、
私は今日はとうとう一言も口をはさまずに
最後まで笑顔と相槌で通し、
彼女に笑顔で帰ってもらうことに成功した。

正直言って不毛だが、
彼女の人を見る目にはそれしかないのだから、
反論しても時間の無駄なのだ。
これでみんな幸せになれるのなら、
私の意見なんかどうでもいい。
人を幸せな気分にするのは素敵なことですね。はは。







どこかの日記ページで、相手に対する嫌悪の感情を
直接本人に言わないでWeb上に書くのは
よくない、ということが書いてあった。
気持ちはわからなくはないけれど、
ちょっと受け入れづらいなと思った。

みんながそうとは限らないけど、
書いてる人も、直接嫌いだって言ってかかわりを絶てたら
本当は気が楽なんだろうと思う。
でもおそらく、書いてる人は嫌いな気持ちを抱えながらも
示すわけにはいかない立場にたっているんじゃないだろうか。
同じクラスの人、職場の上司や同僚、
ちょっとしたきっかけで仲たがいしてしまった友達、
少し不満を感じているけど嫌いになれない恋人。
嫌いだからと言ってなくすには大きすぎる存在。
普段はきっと、笑顔で接している相手。

好きになれたら、正直になれたらどんなにいいだろう。
でも、あの人はかわらないし自分も悪者にはなれない。
きっと、どちらも悪くはない。
だけど、この憎悪を抑えられない。
だからはけ口として日記ページに書いてしまうのではないか。
偶然見られてしまう危険を承知で……。
偶然本人が見てしまっても、知らないふりをしながら
自分の不満をうけいれ、そこを反省してなおした上で
いつもどおりに自分と接してくれないかという
エゴイスティックな気持ちもないわけではないと思う。
無理な話ではあるけれど。

私は以前も別の場所で日記を書いていた。
ある時そこである人に対する不満を書いたのだけど、
その人のことを言ったわけではないのに
同僚から翌日あれは私のことですか、と聞かれた。
そんなことはないし、不満があったら直接いうよ、と
言ったものの誤解が解けたとは思えなかった。
きっと彼女は私が不満を持つような心当たりがあったから
気になってしまったのだと思う。不幸な偶然だった。
Web上で知っている人にあまり見られたくない日記を書くなら、
自分がホームページを作っていること自体
人には言わないほうがいいなとは思った。
それでも絶対見られないわけではないけどね。

好きになれないからといって
かかわらないわけにもいかない。
相手を許せない自分の心の狭さも許せない。
だから、インターネット上で第三者のふりをして
「どこかの誰か」のことを書くのでもなければ
おさまりがつかない人もいるのではないだろうか。
それを非難するのは少しかわいそうだなと思えた。

この作者さんが想定している日記ページが
実はうちのことだったらこわいなー。(苦笑)
まあ、その時はそのときってことで。

みんながみんな、お互いを心の底から
理解して許しあえればいいのにね。


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