雑感
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2008年08月30日(土) 好意の泡

20年以上も前に同じドイツ語講座に通っていたAさんの近況を
偶然知ることとなった。
アマゾンで検索していたら偶然、聞いたことのある名前に気がついて
ググッってみたら今はとある大学で教職と研究活動に専念されて
いるという。

ドイツに留学して半年ほど経った頃、寮の自室の扉の下に一枚の
メモが挟まっている。誰かなと思ったらAさんから。
Aさんも留学生として別の街の大学で学ぶために渡欧して、ついでに
私の住んでいる街に寄ってくれたらしい。

その日のうちに何とか滞在先の宿に連絡を取って、2年ぶりくらいだ
ろうか再会を喜び合った。
私はその後、大学入学資格を取り、半年ほどして、別の
大学へ。Aさんは1年ほど研究活動に専念して元の大学に戻られた。
それ以降、音信不通になってしまった。

現在教鞭をとっている大学のサイトにメルアドが掲載されていた
ので一昨日送ってみた。
たぶん覚えていないだろうなと思いつつも、ご無沙汰しています
と書いて。
数時間後、Aさんから返信。なんと私のことを覚えていてくれた。
講座のあと、皆でサーティワンのアイスを食べたこととか、
ドイツでの夕食に食べた料理のこととか映像のように覚えておられた。
写真記憶ならぬ動画記憶をお持ちのようだ。

私も少しづつ当時の記憶が蘇ってくる。小さな川が流れている
こじんまりとしたレストランの風景が浮かんだ。
わざわざ私の住んでいるところに寄ってくれたことを考えると
決して私のことを嫌がってはいなかったのだろう。

Aさんのことは、一緒に勉強していたときから何となく好意を持って
いたように思う。Aさんの卒論や院生の入試が目前に迫っていたのと
私も将来の留学計画をしていて、講座が終わってからは年賀状を
やりとりするだけだった。

20年も過ぎた今は好意の泡がぶくぶくと増えることはないけれど、
あの時分の自分の気持ちを思い出したことが単に嬉しい。

たぶん、もう再会することもないと思うが、いつかおいしいワイン
を飲みに行きましょうと返信した。


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