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 ひじつき
電車に乗っていた。
3人がけの席の右に。

真ん中に座ってるおじさんはうつらうつら。
そして…ひじをついて眠る態勢に入った。

しかしおじさんは真ん中。ひじをつくようなところは
無い。結果、おじさんがひじをついたのは・・・
僕のひざの上(のリュックの上)だった。

まあしょうがないか。最初はそう思った。

が。

それでも安定しないのか、何回のひじをつき直すおじさん。
そして1回ごとに深くなってくる。
最後には僕の体の半分以上にまで進出してきた。

わざとなのか、ねぼけているのか。わざとなら、かなりすごい。

さりげなくつついて起こそうとも思ったが、復讐に
出ることにした。

名づけて、「眠りを妨げないことで寝過ごさせよう作戦」。

それからはしずーかに、しずーかにおじさんの寝る環境を
整えてあげた。リュックも少しずらし、おじさんのひじが
安定するところにセット。おじさんのひじは動かなくなった。

それからしばらくして。

ある駅に着いたとき、おじさんが突然目覚めた。そして
特に寝過ごした様子も無く普通に降りていった。

なぜなんだ。なぜそこでちゃんと目覚めるんだ。
やっぱりわざとだったのか。

繰り返すが、わざとだったらかなりすごいと思う。
2002年03月15日(金)


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