夏は毎年麦茶を飲んでいた。 しかし、昨年の夏は鈴木家に突然全く違うお茶がやってきた。
母が裏の家の人からもらってきたのだそうだ。 麦茶より赤っぽい茶色。最初はちょっと変な味、と思ったが そのうちはまってしまった。すごいおいしい。
冬が来て、そのお茶ともおさらばかと思ったら、茶葉が まだ余っているらしく、そのお茶が熱くなって再登場。 これがまたおいしい。すっかり大好きになってしまった。
母は名前を知らないらしいので、裏のおばさんに聞いておいて もらうよう依頼。そして母の報告を待った。
そんなある日・・・
母:「聞いてきた!今日名前聞いたよ!」 「何っていう名前だったの?」 母:「えーとね、えーとね、…なんとか茶。」
母の記憶力おそるべし。そこで1回は諦めたが…
それから2ヶ月、茶葉が残り少なくなってきた。早く名前を突き止めないと 悲しいことになってしまう。そこで母に言ってみた。
「このお茶おいしいよねー。名前がわかれば、ねえ。」 母:「あ、この前また聞いといたよ。」 「おお。で、何って言う名前だったの?」 母:「えー(台所に行きメモを見る)、『ルイゴスキー茶』」
る、るいごすきー?聞いたことも無い。 ネットで検索してもリンク切れが1件あるだけ。もはや 母が聞き間違えたとしか思えない。しかし聞き間違いの バリエーションなんていくらでもありそう。
ああ、このまま茶葉はなくなってしまうのか。
今自分に残された情報とは、「ルイゴスキー」という名前(?)と、 一風堂のお茶がすごく味が似てるという手がかりだけ。 |