「だるまさんがころんだ」という遊びがある。 鬼が振り返ったときに動いてたらアウト、なんてゲーム。
ただ、家の周りでは違う掛け声も存在した。
「ぼうさんにけがはえた」 →どこから伝わったのか?とりあえず同じ10文字なので 全く同じようにして使える。逆に存在する意義は無い。
「いんどじんのくろんぼ」 →現在では差別的だからきっとタブーだろうが、当時は そんなことは知らなかった。これも同じ10文字。 だが、「だるま」「ぼうさん」と決定的に違う点が…。
それは、「黒」というほかの言葉に簡単に変えられる 言葉が入っていると言うことである。 子供たちの想像力はふくらんで、いろんなルールが生まれた。
「インド人の青んぼ」 →鬼が振り返ったとき、寒そうな格好をしなければならない。
「インド人のあかんぼ」 →泣きまねをしなければならない(「赤ん坊」とかけている)。
「インド人の黄色んぼ」 →残念。ルールを忘れた。
そして生まれた究極のルール。
「インド人のれいんぼう」 →レインボーなだけに、何かポーズをとらなければ ならないのだ。やるほうにとって難しい課題だが、 また同時に「それはOKなのか?」という判断が難しかった。 ただ、そんなインド人いないだろうなー。
あと、確か片足で立たないといけないのとかあったような。 それが黄色?しかし関連がわからない。
なんにせよ、自分らにとって「インド人→くろんぼ」という 差別の概念は全くなかったことだけは今も明らかだ。 |