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 レインボー
「だるまさんがころんだ」という遊びがある。
鬼が振り返ったときに動いてたらアウト、なんてゲーム。

ただ、家の周りでは違う掛け声も存在した。

「ぼうさんにけがはえた」
→どこから伝わったのか?とりあえず同じ10文字なので
全く同じようにして使える。逆に存在する意義は無い。

「いんどじんのくろんぼ」
→現在では差別的だからきっとタブーだろうが、当時は
そんなことは知らなかった。これも同じ10文字。
だが、「だるま」「ぼうさん」と決定的に違う点が…。

それは、「黒」というほかの言葉に簡単に変えられる
言葉が入っていると言うことである。
子供たちの想像力はふくらんで、いろんなルールが生まれた。

「インド人の青んぼ」
→鬼が振り返ったとき、寒そうな格好をしなければならない。

「インド人のあかんぼ」
→泣きまねをしなければならない(「赤ん坊」とかけている)。

「インド人の黄色んぼ」
→残念。ルールを忘れた。

そして生まれた究極のルール。

「インド人のれいんぼう」
→レインボーなだけに、何かポーズをとらなければ
ならないのだ。やるほうにとって難しい課題だが、
また同時に「それはOKなのか?」という判断が難しかった。
ただ、そんなインド人いないだろうなー。

あと、確か片足で立たないといけないのとかあったような。
それが黄色?しかし関連がわからない。

なんにせよ、自分らにとって「インド人→くろんぼ」という
差別の概念は全くなかったことだけは今も明らかだ。
2002年01月03日(木)


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