誕生日の前日で、ようやくバイトが決まって、実家から荷物が届いて。親と電話で話していたら、なぜだかぽろりと「今年はイケる気がするんだよ」そんな言葉が口をついた。クール便の荷物の底には桜餅と苺大福。これからまだ雪の降る故郷で、しっかりやんなさいよと笑った母。 勢いだって良いんだ。その場のノリで充分だ。 「今年はイケる気がするんだよ」 根拠なんかない、不意の一言を信じてもいいだろ? 突き抜けてやろうじゃないか。空元気も強がりも全部本当に変えてやれ。唐突に強気になって、そうだ「きっと大丈夫」。 今さら酸っぱいミカンが好きだと気がついた冬は、春まであともう少し。
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