バイトはさぼった。いい事があった。いい事が、あったんだ。
君の幸せは素直に喜べるんだ。いつだって僕は喋り過ぎてしまって、結局僕ばかり喋って、君には愚痴ばかり聞かせてしまったけど、本当に僕はとてもとても嬉しかったんだ。どうしようもない僕のハナシを、黙って聞いてくれる君があの頃と少しも変わってなくて、黙りこくって過ぎる時間も、そんな事がすごく僕の救いになったんだ。 君は「夢への二歩目だ」そう言った。僕は信じてるから、君は次の一歩を迷わない人だって。 ─― 僕はもう、君には追いつけないかも知れないけど。
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