皇帝の日記
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2010年04月26日(月) ダビンチ

レオナルド・ダ・ビンチは、「ビンチ村のレオナルド」という意味であると言うのは、広く知られているだろう。
イタリア語は全くわからないけど、「ダ」の所が接続助詞かなんかなんだろうか。
だとしたら、「ダビンチ・コード」は「ビンチ村の暗号」だ。
レオナルドより村がフィーチャーされている。

さて、市民の憩いの場として、しょっちゅう日記に登場している、入場料無料の太っ腹なゲッティ・センターだが、今ダビンチのスケッチ画を中心とした展示会が開催されているのだ。
やっぱり無料。

ゲッティは、毎年決まった額を美術館が「消費しなければならない」という遺言を作ったので、キュレーター達はもうどうやって今年はお金使おう!って悩んでいるのね。
最近彼らはでっかいピカピカのフォードを何台か買って、送迎サービスの計画も立ててます。
お金が余るのも困り物ですな。
そんな事言ってみたいわ。
ぶつぶつ。

そーんな事を言っている(?)小市民達は、庄屋様がダビンチというのを見せてくれるだそうな。
ほんなら行ってみるかいなあ。
とばかりに、日曜日と言う事も有って大渋滞、駐車場も混み混み。
上野の人気のある展示会に比べたら、普通に絵を見れる程度の混み具合ではあるものの、普段ロスっ子がこんなに密着する事は無いなあ、というくらいの人口密度に。
(アメリカ人が上野の展示会に行ったら、観る前に立ち去ると思う)

イサムさんをストローラーに乗せて、ウロウロ。
レオナルドさんたら、ものすごい小さな紙面に、ちっちゃなちっちゃな絵を、細かく描くもんだから、各スケッチには虫眼鏡が置かれ、皆で覗き込むようにじと〜っと観る。

日本人だったら虫眼鏡を借りたくて、長蛇の列ができちゃうところだが。
すぐに虫眼鏡が手元に回って来ないと、すっと別の絵に行って、すいた頃に戻ってくるアメリカ人。
虫眼鏡を持っている人も、さ〜っと一通り観たら、「次の人?」って声をかけてから、適当な人に渡す。
この「適当な人」というのは、適当に近くて、適当に意欲のある人であって、けして並んでた次の人ではない。
というか、誰も並ばない。
列が無いので、適当な人なのだ。
それで誰も文句を言わないのが、西洋文明なのだろうか。
でも、小さな子でも譲り合って観ているので、そういう教育で立ち行くのだな。
日本人には性に合わないだろうから、素晴らしいけれど真似しない方が良い。

ところが、この虫眼鏡を、我が物として持って行ってしまう輩が居ったのだ。
もう言うのも面倒くさいが、中国人のおじさんだった。
彼が虫眼鏡を手にした途端、次の行動が予想できただけに、やっぱりなというか、どっと疲れた。

それを遠くから観ていた美術館の人。
どうするのかな?注意するのかな?と思って見てたら、ポケットから新しい虫眼鏡を出して、絵の前の人に渡した。
まあね、彼が来た時には、おじさんは既に素早く立ち去っていたからね。
しかし、もやっとする出来事であった。

おじさんはものすごい老眼で困っているけど、同居の鬼嫁が虫眼鏡を買ってくれないから、明日の新聞を読むために持ち去った。
と、思っておこう。


皇帝