皇帝の日記
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そんなこんなで、結局近所の植木屋さんまで散歩がてら歩いてきた。
近所にあるのに行った事が無いこの植木屋さんは、なんとハイウエイの出口、のぼり車線と下り車線の間にあるのだ。
・・・どこが入り口だろうか。 と、通りかかる度に疑問に思っていたのだが、ジャバ夫さんが言うには、日に何度か柵が除けられている時があり、その瞬間に入れば?ということだそうな。 RPGのよう。
閉まっていたら向かいのマクドナルドでお茶でもして帰って来ようと、テケテケ歩いて行くと、運良く開いていた。 するりと入ると、中は普通の園芸屋さん風。 ベランダに何か、観葉植物でも置かんかな、と物色してみる。
皇帝のアパートには、かなり立派なベランダが有るのだが、椅子と机以外なんも置いていないのだ。 丁度街路樹の頭がベランダの半ばまでせり出していて、緑は十分足りているし、そもそも皇帝には絶望的な程、園芸の能力が無いときている。 しかし、勇者もアパートのベランダで好きな花を育てて愛でているというし、地球は温暖化しているし、ここは一つラブリーな鉢植えでも置いてみるか、という気になったのだ。 年をとると観葉植物を枯らさなくなるという統計も有る事だし。
ふんふふん、と見ていると、店の奥からじいさんが出てきて曰く、 じじい:どこに置くつもりの木を探しているのじゃ。 客:ベランダの小さなスペースに置く鉢植えを探しています。 するとじいさんは首を横に振りました。 じじい:ここに出ている奴らは、室内用じゃ。 屋外に置く奴らは裏にあるのじゃ。 時にお若いの、そのベランダは直射日光が当たるかね。 客:ええ、東側なので朝の2、3時間は影ができません。 じじい:では立ち去れ。こやつらは日光が直接当たる環境を好まぬ。 客:ええ!?
売ってもらえませんでした。 なんといういたわりと友愛。 じいさんは、商売よりも植物を愛しているのです。
だったら、もっと植物が喜びそうな環境に店開こうぜ? ハイウエイの真ん中だよ?
あんまり儲かってなさそうな植木屋さんでした。 日陰のできるベランダを持ったら、また来ます。
皇帝

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