皇帝の日記
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日本でベビーカーを押していると、アメリカとはだいぶバリアフリー事情が違うな、と思う。
まあ、だいたいバリアフリーのためのエレベーターとかの設備が、隅っこに追いやられているので、ぐるっと遠回りしなければならないというのが、おかしい。 日本に住んでいる時は、おかしいとは思わなかったが、いざ使ってみると、いろいろおかしい。
近所のスーパーに行ったら、エレベーターがなく。 店員さんに聞いたら、業務用のエレベーターに案内された。 なるほど。 日本のお母さんが、重い子供をわざわざ背負って歩いているわけだ。
とにかく、ベビーカーの機動力が悪い。
それは設備だけの問題ではなく、人々が全くベビーカーに厳しいのが大問題だ。
まず誰も注意を払わない。 段差などの困難にあっているお母さんを無視。 避けない。 それどころか立ちふさがる。 時折ぶつかってくる。
なぜ、こんなにも人心が荒れているのか。 寒いからか。 悲しいので、寒いからということにしておこう。
そして、お母さんたちも、「家を一歩出れば、冷たい赤の他人ばかり。自分の身と赤子は、自分で守らねばならない」という緊張感からか、実に厳しい顔をして歩いているのだ。 赤ちゃんが微笑みかけても、お母さんの表情は、無。 他の赤子連れのお母さんとすれ違う時も、無。
いや、これも寒いからということにしておこう。
ロスでは、ベビーカーを押していると、誰彼かまわず微笑みかけてくれたのに。 そして、こちらも微笑み返すのが礼儀であったのに。
日本到着後、あちこちですれ違うベビーカーに、にこにこ微笑みかけていたのだが、お母さんが無表情なので、怖かったっす。 もしかしたら、微笑みの不審者だと思われていたかもしれないので、慎みます。 はい。
皇帝

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