皇帝の日記
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2009年10月11日(日) ウォレットモンスター

バスに乗ろうと思ったところから、もう悲劇は始まっていたのかもしれない。

そう、イサムさんを連れて、バスに乗ってみようと思ったのだ。
サンタモニカまでブルーバスで一本。
バリアフリーのアメリカだもの。
ベビーカー押してバスに乗るなんてお茶の子さいさいでしょ。

と、何も考えずにバス停まで歩いて行ってしまったのだ。
バス代の75セントを、あらかじめ手に握りしめて。

時刻表が有って無きがごとしのロス。
バスが来るまで、運悪くけっこうかかった。
すでにイサムさんがちょっと飽きてきている。

ようやくバスが到着すると、やはり乗り込み口に段差が出ないように作られている。
歩道の縁石と同じ高さの入り口に、難無く入り込む事が出来た。

問題はここから。
運転手さんが「次の駅から混むから、ベビーカー畳んで」
えー。
自立お座りの出来ないイサムさんを抱えたまま、ベビーカーを畳むのは不可能。
とりあえず、イサムさんをベビーカーから抱え上げてみる。
すると、親切なお兄さん達が、よってたかってベビーカーを畳んでくれて、ひょいと荷台(運転席後ろの、広めの荷台)に乗せてくれた。

さすがアメリカや。
子連れに優しい。
別のシチュエーションでも、誰かがいっつもドア開けてくれるし、エレベーターも呼んでくれるし。
日本に帰ったら、きっと子連れオオカミの移動など、皆知らんぷりして足早に通り過ぎるだろう。
これを当たり前の事と思わず、常に感謝の気持ちを忘れずに。

とはいえ、別にどうしても出かけなければならない理由があったわけでもなく。
なんとなーくぷら〜っと出て来ただけなのに、人様のお手を煩わせてしまったので、なにやらもうしわけない気がして、そわそわしてしまう。

そわそわしていると、目的地、プロムナードに到着し、また親切な学生3人組がわーっとベビーカーを降ろしてくれて、バスの外で組み立ててくれて、去って行った。
すいませんねえ。

バスの中で抱えていたイサムさんは、そのまま眠ってしまっていたので、そっとベビーカーに降ろして出発。
慣れない旅で疲れた事よのう、と思い、コーヒーショップに入って、ぎょっとした。

財布がねえ!
忘れて来た。

ぎゃー。
バスに乗って帰れない!
いやいや、たぶんバス停に並んでいる人に声をかければ、75セントくらいくれるだろうけど、すでに知らない人々に親切にされまくって、親切され疲れ。
はあ・・・。

ジャバ夫さんに電話してみると、どうやらたまたま近所でお仕事をしているようなので、帰りに寄ってもらって、イサムさんとともに助けてもらう事に。
それまで約4時間。
うろちょろして、最後本屋で立ち読みをはじめると、それまでご機嫌で皆に愛想を振りまいていたイサムさんが、何やら力んで、不穏な声で「ん〜ん〜ん〜ん〜・・・にゃあ!」と叫んでいる。
ま、まさか。

ぶりっと音とともに、漂う芳醇な香り。
なんと。

替えのオムツはある。
ああしかし、サンタモニカプロムナードは、薬中が注射を打つので、公共トイレが無いんですよ。
有るのは一件だけ、マックの二階で、しかも有料、しかも狭くてベビーカーが入れない。
あー。

ど、どうしよう。
はわわわ。

非常事態だったので、本屋の奥、誰も来ないところで、イサムさんの下半身にタオルをかけて、出窓でさささっと替えてしまった。
汚れオムツはジップロックへ。
ああ。
誰も見てないとは思うが、防犯カメラには写ったかもしれない。

ようやくジャバ夫さんと家に帰ると、19:00。
イサムさんはそろそろおネムの時間。
ずっと見知らぬ人に微笑み続け、腕をぶん回し続け、かわいいと言われ続けたイサムさんは疲れ果て、床に置いたとたんにぐ〜っと眠ってしまった。

お母さんも疲れ果てました。
ぐ〜。

朝は7:30まで寝てました。
グレートイサム。

週末はサンタバーバラの家の換気に行って来ます。


皇帝