皇帝の日記
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2009年10月06日(火) 神話

母乳神話に悩まされる母達の心理を考えてみた。

母乳育児を推進するために、世間が母乳の良いところばかりを強調し過ぎているのではないか。

母子の絆が強まる。
子の免疫力が高まる/病気にならない。
産後の母体が痩せる。
母が良く眠れる(?)。
経済的。
空気を飲まない。

すごいのは、口の筋肉をよく使うので、笑顔がかわいくなる、とまで書かれた本があった。

これを、母のみならず、家族中が聞かされるので(もしくは何らかの形で読まされるので)母乳で育てなあかん!となってしまう。
さらに、母乳を与えないと、逆の事が起りそうな気にさせられる。

つまり、実際そんなことは無いのに、ミルクで育てると。

母子の絆が強まらず、虐待などの問題が起る。
子の免疫力が弱まり、病気になる。
体型が戻らない。
母が不眠症になる。
ミルクを買うのは無駄遣い。
空気を飲んでしまう(ゲップさせればいい事)。
ボトルでミルクを飲んでいると、無表情な赤ちゃんになる。

なんて事が起ってしまうんでないかと思い込んでしまうのではないか。

そこで、実際子供が病気になったら、母乳育児じゃなかったせいだ、などと、いわれの無い事を言う輩が出てくるのではないか。
もしくは、母親自身がそう思ってしまう。

そんなわけで、母乳神話に皆悩んでしまうのでは。

実際、母乳育児はメリットも有るがデメリットも多いし、ミルクにもメリットはあるので、母親が幸せに感じる方法で育てたらええと思うのですが。
母が幸せなら、子も幸せの筈。

一応、あんまりフォーカスされない完全母乳のデメリットも書いておく。

母からしか栄養がもらえないので、常に母から離れられない。
母体が病気になっても、薬が飲めない。
母から病気がうつりやすい。
母の誰もが、成長に十分な程母乳を作れるわけではないので、栄養が足りなくなる事もある。
一回の授乳で、どれだけ飲んでいるのか、わかりにくい。
消化が早いので、夜頻繁に子の目が覚める。
歯が生えてから、おっぱい噛まれると、死ぬ程痛い(ぎゃー!!)。
傷口が膿んだら、母乳も汚染される。
家族が育児に参加しにくい。
常にぽろりとしているので、時々気まずい。

ね、別に良い事ばっかりでもないでしょ?
悪い事ばっかりでもなし。

だから、どっちでもええやん、と言うのが結論。

周りの人は、母が好きなようにさせてあげるのが良いでしょう。
本当のところ、母もどっちが良いのかわかっていないので、ついつい周囲に相談するけど、迷った時は「楽な方」。

楽な方が良いに決まっておる。
日本人は伝統的にイバラの道を歩みがちだけれど、楽な方が楽だよ。
だって育児は楽じゃないんだからさ。

そういえば、母乳だけで、赤ちゃんの必要な栄養は足りてる筈!というのは、嘘だと思う。
そりゃあ足りてる子もいるでしょう。
でも、足りてない子もいる筈。

自然にしてたら、人間だって動物、母乳で足りないなんてあり得ない、と思っているのは、ちょっと違うんじゃないか。
自然に暮らしている動物の、乳幼児死亡率(栄養失調、病死だけ)を考えてみる。
粉ミルクが発明されて、命が助かった子供が、どんだけいるかわからない。

母親の努力如何に関わらず、母乳が足りないってことがあり得るということだ。
ミルクを買うのは、無駄遣いではない。


皇帝