皇帝の日記
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髪質に合わないシャンプーを、やっと使いきった。
白人の髪の毛とアジア人の髪の毛は、根本的に別物である。
奴らのあの金髪は、割と脂に弱く(?)シャンプーで徹底的に油分を洗い流す事によって、さらりとした金色になるのである。 しかも毛が細くて毛量が少ないので(一つの毛根からは、一本〜二本程度しか生えていない)、ぺったりとしていると、本当にかわいそうなくらいぺったりしてしまう。 洗ってふんわりとさせつつ、適当に流しておくと、勝手に様になってくれる。
一方我々は、毛の量がそもそも多いので、別に油分でぺったりしても、カサはさほど減らない。 元々毛が重いので、洗ったところでふんわりとしない。 洗ったまま適当に流しておくと、黒くて目立つので、好き勝手に飛び出た毛がみっともなく見えてしまう。
だから、奴らの毛は、徹底的にからりと仕上げるのがコツで、我々の頭髪は、水分などを多く含ませつつ、しっとりと仕上げるのがよろしいのであります。
まあ、そんなわけで色々と毛質が違うので、夫婦と言えど違うシャンプーを使っているのだが。
ある日、ジャバ夫さんの頭皮が、シャンプーで荒れてしまった。 「もうこのシャンプー使わない」と、1リットルボトルにみっちり入ったシャンプーを捨てようとしていた。 ああ、もったいない。 ほんなら、私が使いましょう。 と、言ったものの、やはり奴ら用のシャンプーは、やけにからりと仕上がってしまうのである。 使い続ける事によって、日に日にカサカサになっていく皇帝の髪の毛。 カールをしているので、かさかさカールが、あたかも西部劇の舞台で転がっているワラのように、もっさもっさと漂っていた。
ひどい有様だ。
でもシャンプーを使いきるまでは、と我慢して使っていた。
それで先日めでたく使いきり、アジア人用の、たっぷり保湿のシャンプーにしたら、髪の毛がつやつやに。
ああ、やっぱりシャンプー捨てれば良かった。
だって、シャンプーは髪の毛を美しくするために使っているのだ。 なのに、髪の毛がちっとも美しくならないシャンプーなんて・・・無駄・・・。
これはまるで、皇帝の母が生前、まずいお茶(たまたま、買って来たお茶が好みの味で無かった)を飲み切るまで頑張っていたのに似ている。 嗜好品なのに、嗜好してない物を使っているのだ。 もったいなさはわかるが、我慢している時間と、どっちがもったいないだろうか。
そんな考察をまとめ、ジャバ夫さんに語ったら 「いつ気がつくかと思っていた」 と言われた。 そして、I am proud of you!とまで言ってくれた。
実は、かさかさわさわさしている妻の髪の毛をみながら、ずっと「捨てれば良いのに」と思っていたけれど、怒られそうだから言わなかったんだそうだ。
・・・そー・・・。
でも、使いきる前には、この考えに至れないかもしれなかった。 やっぱり「もったいない」が大脳の大部分を占めてしまうから。 捨てるべきだったんだろうか。 でもやっぱりもったいない気もする。 ああ、わからない。
ちなみに、今はジャバ夫さんは、イサムさんと同じベビーシャンプーを使用中。 頭皮が荒れなくなった。
ところでインフルエンザのワクチン。 打ったところが痛くて痛くて。 二日たったのに、まだ腫れている。 イサムさんも痛かったのかなあ。 可哀想に。 お母さんも耐えるけ。
皇帝

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