皇帝の日記
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お節句を寿いで、総領事館にイサムさんの出生届を出しに行った。 皇帝の戸籍に、イサムさんの名前を入れるのだ。 (ちなみに、ジャバ夫さんの名は、皇帝の戸籍の但し書きみたいな所にちょろっと入っているだけ)。
色んな書類を出さなければならないのだが、その中の一つに、出産の時担当した医師の直筆による出生証明書があった。 アメリカの出生証明書は、赤ちゃんの産まれた病院が発行してくれる、正式なのが有る。 のだが、それとは別に、領事館でもらった書類に、お医者さんに書いてもらわないといけない。
サンタバーバラにいるうちに、担当医に書いてもらったのだが、彼は日本の役所による、戸籍登録の重要性をいまいち理解していないので、片手間に適当に書いてくれてしまった。 シャラシャラシャラっと。 アメリカ人がシャランラと書いた字の汚さ。 全く読めません。
しかも、二枚書かなきゃいけないのに、一枚目だけ書いて、二枚目はサインだけ入っている。 同じ内容を、自分で書けと言うのか。 そうか。 一枚目を下敷きにして、汚い字をできるだけ忠実に写し取った。
更に、その和訳を、自分で書かなければならない。
でも読めない。 あーもー。
なんとか推理しながら読んで、和訳してみたが、字だけでなく内容も、相当いい加減に書かれていた。 イサムさんは10:30頃産まれたのに、「1000」と書いてある。 千・・・。 「午前10:00」と訳しますよ。
ついでに、出生地を書く所には、病院の住所を書かねばならないのだが、せんせーは「プエブロ通りがバス通りにぶつかる所@サンタバーバラ」とか書いてある。
京都!?
これには窓口の役人も苦笑。 しかも、バス(bath)のスペルを間違えている。 battになっている。 そーっと、そーっと「t」に線を足して、「h」にする。
ついでに、皇帝はミドルネームに旧姓を残しているのだが、これはイサムさんが将来万が一日本の学校に入ったら、日本名が使えるように、という配慮からだ。 だのに、せんせーはミドルネームなんかしゃらくせえ!とばかりに、
書いてない。
ノー!!!!!!
これも、そーっと付け足す。
ドキドキしながら書類をチェックしてもらっていると、なんと役人、虫眼鏡(特大)を取り出すではないか。
ドッキー!!!
で、チェックされたのは「勇」の字。
「マ田力ですよね?」 とか聞かれた。 「田」と「力」の真ん中の線が、繋がっているか離れているか。 それがお役所に取っては一大事らしいのだ。
お姉さん、そんな事より、色々おかしい所が満載ですよ、その書類。
結局、マと田と力を離したバージョンで、もう一度書き直して、訂正印を押した。
田と力が繋がってると、なんか悪い事でもあるんですか? 「画数が違います」
へえ・・・。
超どうでもいい・・・。
母方の曾祖母が「クマ」さんなのに、戸籍係の人が間違えて「クム」さんになっていたので、それを直したという話を聞いた事が有る。
クマさんがクムさんになってしまっては一大事だが、「イサム」さんは別に「マタヂカラ」さんにならなければ、どっちでも良いです。 田と力がくっついてても。
役所って不思議な所だ。
皇帝

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