皇帝の日記
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よく母の夢を見る。
だいたいいつも同じ感じで、家か病院かで、そろそろ食事の時間で、何を食べたいか、母に聞いているところから、作って食べる所までの夢が大半。 病気で段々食べる量が減ってきて、味覚障害で食べられる物も減ってきていたから、何を食べるのかが、毎回苦労のしどころだったからじゃないかと思う。 その時は「食べたい」と思っても、実際にでき上がると、食べれなかったりするので、本人も悩みどころだったのではないだろうか。
日本を行ったり来たりしている時、ジャバ夫さんが、どんなに看病しても、最後に必ず「あの時ああしてあげたかった」とか思うから、できるだけの事をしてあげて、できない事はしなくていい、と一度だけ助言っぽい事を言っていた。
ジャバ夫さんは、かなり大人になってから同居の祖父を亡くしているが、闘病中の事は一度しか話した事がない。 義父は半年間毎日病院に通っていたそうだが、ジャバ夫さんは、自分ももっと頻繁に病院に行けば良かった、と時々思うらしい。
家族が病気になると、後悔はつき物ということ。 今は治療の幅が広がった分、選択肢に迷いが多いということも有るかもしれない。
母にもっとおいしい物を食べさせてあげたかったが、腕にもレパートリーにも限界があって、なかなか難しかった。 と、考えているので、食べてる夢ばかり見るんじゃないかと思う。
ちなみに、夢の中では皇帝は鉄人並みの腕前で、水餃子や堅焼きそばのあんかけなんかも、生地を練るところから、手際よくできてしまうのだ。 母の出すお題も「幕の内弁当」とか、無茶な物ばかり。 (実際には娘思いなので、「チャーハン」とか簡単な物しか言わなかったが) そのうち自分が納得したら、食べ物以外の夢も見るんじゃないかと思う。
それにしても、食べるという行為は、本当に大事な事。 人生の大半は食べる事だな、と時々思う。
皇帝

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