皇帝の日記
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気がつけば、3月も半ばに入り、こちらに来てから一月半もたってしまった。 そしてどうやら、お互いに一緒に住むのに、人違いではないようだ、と確認したので、指輪を買いましょうということになった。
サプライズな感じで、突然指輪をプレゼントされて、「オーマイ神!」とかいってはしゃぐのもありでしょう。 しかし、やはり長らく使うものなので、大まかなデザインの希望などは、把握していないと困る。 四角いのとか、あんまり好みでない。 爪が高いと、洋服に引っかかって困る。 好きじゃないデザインの指輪を渡されたとき、リアクションがなかなか難しいではないか。
ちっともロマンチックではないお年頃の皇帝。
そのようなわけで、お店めぐりに出かけてみた。 今回は、敵情視察なので、思いっきり高いお店に行って、ついでに色々聞いてみよう。 ブランドのお店だったら、きっと詳しく説明してくれるに違いない。 と言うわけで、ビバリーヒルズ、ロデオドライブに行ってみる。
なんだか日本人が多い、と思ったが、そういえば春休みだろうか? 母娘連れとか、友達連れとかで、思い思いに買い物をしている学生さんたちに混じってみる。 お店がずら〜っと一杯。 皇帝はブランド物を特に選んで買うことがないので、一体どのブランドが自分の好みなのか、何をしたいのか、よくわからない。 とりあえず、ブランド音痴な皇帝も、ここなら確実だろう、というところを選ってみる。
(良いことばかり書くのではないので、ブランドイメージを慮って、伏字を使ってみる。あと、勝手にジャバさんの表情を読み取ってみる。)
まずはティファ2−。 老舗ですね。 クラシックなあれは、とりあえず店員さんは、勧めなければならない、と言った感じ。 まあ、私も、あれは一度見てみたいと思っておりました。 漫画、NANAでもはめていたやつ。 やはり爪が高い。 うーん。 そして、店員のおじいさんが、とても親切でした。 おじいさんの名刺に、今回気に入って、何度か試しにつけたダイヤの品質とお値段を書いてくれて、最後まで丁寧に送り出してくれた。 さすが、貧乏な若者に大量に婚約指輪を売ってきただけのことはあり、速やかでいやみのない接客だった。 ありがとう、帝ファニー。 ジャバさんの反応:ふ〜む。
これで、ブランドに対するわけのない恐怖心が薄れたので、次に、近所に有ったので、痩せたブルドッグに入ってみる。 ブル借リさんは、日本人の利用客が多いためか、店員さんにも日本人を配している。 デザインがものすごい少ない。 3〜4種類の中から、さあブル仮だ!選べ!的な。 そして、サービス?だから仕方がないが、「日本では××円で、倍しますね」と、免税店みたいな価格アピールをするのだ。 婚約指輪を選んでいるはずなのに、ロマンチックな気持ちにならない。 質屋に行くことを考えて、みたいな雰囲気になってくる。 結局、不流ガリの売りは、ブル狩であることと、日本で買うよりお得、と言うことだった。 「これは一目で武留ガリだってわかるデザインですよね」 そのデザインが好きな人は、それ目掛けて来るから、接客のポイントとしては、どうかな、と思った。 ここの店員さんも親切で、ダイヤのクオリティとか、見分けかたとか教えてくれた。 ジャバさんの反応:!石の見かたがわかったぞ!レベルがあるらしい!
次に、ヴァン栗ーフに流されるように入ってみる。 さあ、まったく違う価格帯へようこそ。 それは、今までだって十分高価格帯だったのだが、ここはオーバー・ザ・レインボー。 もうカンザスじゃないみたいね、トト。 というわけで、冷やかしに2カラットの最高品質ダイヤを試着。 インクルージョンゼロ、カラーもDという、ほぼ完璧な石だそうな。 ピカピカ。 そして、二人で「ダイヤが食えるか!バカヤロコノヤロめ!」「指輪に住めるかバカヤロコノヤロめ!」と店を出る。 ジャバさんの反応:んあ?
ここで休憩。 ジャバさんは、ブル借りで、どうやらダイヤには品質が色々有って、しかもそれによって値段に天と地ほどの開きがあるということが、わかったのだ。 どこのお店も、名刺に気に入ったダイヤの品質と価格を書いてくれていたので、コーヒーを飲みながら、じっくり読むジャバさん。 武留ガリでもらった、品質チャート入りのパンフレットと、見比べてみる。 どうやら、納得したらしく、受身の姿勢から、アグレッシブな態度になって、コーヒー屋を後にする。
そして、刈るティエに潜入。 なんと、ちょうど日本人観光客の集中砲火と重なってしまい、店員が誰もあいていない状況に。 ジャバさんは、無視されるのが嫌いです。 皇帝は、勝手に見て回れるのが良いんだけど。 さすが王者、デザインも豊富で、しかも一々格好良い。 しばしぶらぶらしていると、店員さんがようやくついて、試着できる。 でも、すでにジャバさんの機嫌がいまいち。 勝手に見ていた時、めぼしをすばやくつけていたので、すばやく試着する。 店員も、あちこちにいるカモが気になって仕方がなく、そぞろ。 結局、やっぱり日本の質屋で目撃するNo.1のあれとかを見たら、急にロマンがなくなったので、ん〜となる。 婚約指輪はいまいちそんなわけで、ん〜でしたが、結婚指輪の男物が格好良く、それは収穫だった。 ジャバさんの反応:紳士物にもデザインがあるらしいぞ
次に、ダイヤといえば、の出日アスへ。 期待以上だった。 日本では、なんとなく年配のイメージが強いデビ明日ですが、シンプルながらデザイン数と、品質の幅と、常備の在庫数は、今日見た中でずば抜けていた。 ダイヤで勝負、な気迫を感じる。 そして、店員の親切ながら、シビアな詳しい解説が良かった。 価格と品質のバランスが、だいぶわかる。 在庫があるから、同じカラットで別のカラーレベルとか、同じデザインでカラットが違うとか、同じカラーで品質が違うとか、とにかく沢山見せてくれる。 正直、素人には差が良くわからないのだが、ルーペを渡してくれて、納得がいくまで、面倒くさがらずに、沢山並べてくれる。 さて、ルーペを渡されて、拡大映像とか見せてもらって、一度落ちたジャバさんのテンションが、一気に上昇。 顕微鏡を買ってもらって、初めて昆虫の目玉を見た小学生男児くらいのはしゃぎぶり。 さっき知ったばかりだというのに、3Cや4Cを積極的に聞き、覚えたての専門用語を使ってみる。 やはり、名刺をいただいて、店を後にする。 ジャバさんの反応:うひゃ!今度誰かに薀蓄をたれよう!(迷惑です)
最後に、なんとなくディ尾ールに入る。 3軒続きの店で、メンズの入り口から入ってしまったので、ずるずる店内を移動して、3軒目のアクセサリー売り場に入る。 しかし、メンズ売り場からついてきた店員さんがアクセサリーのよくわからない人だったらしく、何も言ってくれない。 試着した指輪の近くにあるパンフレットを、店員さんが手にしたので、「あ!何か言うぞ!勧めるぞ!」と二人で身構えたが、そのままページをぱらぱらして、戻した。 その一連の空気が面白かったので、それだけで満足して店を後にした。 ジャバさんの反応:え?
そんなわけで、普段行かない店で遊べて、楽しかった。 あと、あんなに店員さんとお話をしたのも、初めてだった。 しかし、うっかり使ってたら、ドロボーに指を切られて持っていかれそうな値段だった。 自分の周りの治安だけ、悪くなるかもしれない、呪いのアイテムだった。
皇帝

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