皇帝の日記
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2006年08月27日(日) 服飾雑貨というジャンル

ファッションのマーケティングというのは、四六時中、できるものだ。
店を覗くことももちろんだが、その辺を歩いている人々の観察をするだけでもいい。

ハンドバッグを見てみよう。
人の持っているバッグの形、大きさ、果ては何を荷物として持っていて、それを運ぶためには、何が必要なのか。
最近では、はやり始めたi-PODのために、各ブランドがこぞってケースを発売したりした。

おじさんのバッグは、特別である。
そもそもおじさんは、あまりバッグにこだわらない。
スーツに合うとか合わないとか、あんまり考えた風がない。
同じカバンを、数十年も使い続けることもある。
それもそれで、男らしくていいだろう。
時に、何ももたずに、スポーツ新聞片手に、お尻のポケットに財布を入れてるだけ、ということもある。
それでも別に、運びたいものが運びきれるなら、問題はないのである。
アパレルメーカーとしては、ポケットに入るサイズの財布を売ればいいのである。

そんなわけで、その日も皇帝は電車の中で、人の荷物を観察していた。
一人のスーツのおじさんが、何も持たずに座って、眠っていた。
そして最寄り駅に着くと、立ち上がり、背に手を回した。
お尻のポケットに、定期券が入っているに違いない、そう思った。
だがおじさんは、スーツに隠すように、ズボンのベルトに挟みこんで、A4のファイルを背中に持っていたのだ。

人の物の運び方は、進化している。


皇帝