皇帝の日記
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皇帝にも後輩社員というのができた。 後輩だ。 皇帝は体育会系の活動に参加したことがなく、中学も高校も、比較的新しい学校だったので、そもそも上の人というのがなく。 大学はマンモス校で、上下どころか、人を構ってられない状態。 しかも大学三年で休学して留学してしまったので、先輩とか後輩とか、我が人生にはそんな文字はなかったのだ。
社会人一年目は、仕事よりも、人と役職の上下関係に慣れるのに時間がかかったほど。 基本的にはお酌などしない人ですし。
それが、後輩持ちに。
自主自立を愛する文科系だからこそ、この二ヶ月後輩はほったらかしにしておいたのだが。 いわゆる「先輩」とやらに、怒られてしまった。 たまには食事に連れて行って、悩みなど聞いてやらないといけないというのだ。
そういえば、この先輩に、一年の時にやたら食事に誘われた。 そして大変迷惑だった。 悩んでいるのは当の先輩とそりが合わない(というか、一緒にいるのが苦痛)だったのに、「なんか悩みない?」「私に相談して」 と言われるのは、なんかの罰ゲームのようだった。
その苦痛を、次の世代にも強いろと言うのか。
申し訳ないように食事に誘い、「最近どうよ?」とかおずおず聞くと、むこうも「慣れてきました」とか「頑張ります」とか、どうでもよさそうなお返事。
後輩社員なんか、わざわざストレスを与えなくとも、勝手に育っていくのではないだろうか。 腕白でもいい。たくましく育って欲しい。
そんな思いを込めて、明日からまた放っておこう。
皇帝

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