皇帝の日記
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「永遠のマリアカラス」を見た。 もっとスキャンダラスな映画かと思ったら、芸術家としてのカラスに対してかなり正当な評価を求めた作品だったので、落ち着いて鑑賞できます。
ただ、アメリカでの公開は失敗に終わったとのこと。
当然です。 というか、成功しない方がよろしい。 はばかりながら、1年間アメリカ人を観察したところ、この映画がアメリカに受け入れられなかった理由を、穿ちながらいくつか挙げられる。
まずカーチェイスやガンファイトなどの血沸き肉踊るようなシーンがない。 次に露骨なセックスシーンがない。 ゆっとくけど最後誰も社会的に成功しない(過去の栄光はともかく)。
などなど。 アメリカで成功するなら、最後の場面では「カルメン」が無事発売されて、ミリオンセラーになり、プロデューサーは大金持ちにならなければならない。 ついでにマリアがケネディ家の誰かか、オナシス家の誰かと、取っ組み合いの喧嘩などをするシーンが入っていれば、アメリカ人は喜んでみるでしょう。 もしくはダイエットで激痩せとか。
まあようするに、そういうスキャンダラスな部分はほとんど出てこなかったわけさ。 素晴らしい映画なので、是非見てみてください。
プロデューサーが男色でなければならなかったのは、カラスとの友情からスキャンダル的なものを排除して、イーブンな関係を表現するのに重要だったと思う。 必要なもの以外にはきわどいものは全てカットしてあるので、監督の意気込みを感じる。
皇帝

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