皇帝の日記
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母は料理が苦手だ。 苦手だといいながら、中高と六年間もお弁当を持たせてくれた。 すごいことだと思う。 私も料理はからっきしだが、もし六年間弁当を作れといわれたら1.5日で挫折すると思う。 そういえば幼稚園も弁当だった。
ともかく、母は料理は苦手だが色々工夫してくれる。 ライチにマヨネーズをつけて出してくれたことはここの常連さんの記憶にも新しいかと思う。
今日のお昼はお肉の煮物でした。 よく暖めてお皿にのせて、さあ食べようというとき、母がぼそっと 「驚かないように先に言っておくけど、苦いよ」 に、苦い? 「苦いからね」 まるで呪いのように囁いて去っていく母。 肉が苦い? 恐る恐る口に入れる私。
苦い。
本当だ、苦い。 しかもこの苦さは知っている。 ママレードの苦さだ。
母曰く、甘くて美味しくなると思って入れたそうな。 でもそれって、鮨に砂糖かけてたおばあさんと同じ発想だよね。 甘くて美味しい。
でも苦い。 要するに失敗だ。
皇帝

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