皇帝の日記
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夜の電車で、すごい歯茎を出して笑う女性がいた。 彼氏はマキハラノリユキみたいな顔をしていて、二人手を繋いでいる。
何気なーく見ていたら、彼女の白いかばんの上に、ピンクのカーディガンがかかっているのが目に入った。
ズガーン!! と、雷に打たれたような衝撃で思い出した。
あれ、皇帝が出国する前に毎晩電車で一緒になってたカップルじゃん!! そいえば、その時間はいつもの時間。 なんと更に観察すると、彼女は驚くべきことに、二年前と 同じネックレス、白ターコイズ。 同じ指輪、シルバーのハート型。 同じかばん、白いサマンサなんとか。 同じカーディガン、ピンク。 同じ彼氏、マキハラノリユキ。 を、ずーっとずーっと代えずに持ち続けているのだ!! しかも、繋いだ手を彼氏は落ち着きなく二年間摩りつづけているのだ!(いや、本当) 水の雫で磨き上げた、南米の水晶髑髏のように、彼女の手の骨が曲がってしまうんではないだろうか、とか余計な心配をしてみた。 いや、心配。 変わったことといえば、彼女は髪の毛を短くした。 それだけ。 二年間なんて短い。 そう思った。
皇帝

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