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2002年12月09日(月) 淳徳院善晃信士。


父の、戒名です。
なんかちょっと偉そうです。
つぅか、偉いんか(笑)
仏になったんだもんなー。
昨日の朝方亡くなったのに、昨日の晩通夜で、今日が告別式でした。
昨日、通夜の席で坊さんが説教したの聴いてビビりましたが。
なんと昨日、12月8日の朝方はお釈迦様(ブッダね)が悟りを開いた時なんですってねー。
何か更に偉そうな感じになってきたと思いません?
つぅか、私は全部親父が狙ってやったんだと思うけどね(笑)
あの人引き際まで自分で鮮やかに。
何かしてやられた感がしてならないんですけど。
とにかく、私達が昨日駆けつけた時には心臓も呼吸も停止してて。
アンビュー(アンビューバックって言ってポンプ式の酸素マスクで呼吸回復を試みる方法)だけしてたんですけど。
完璧に風船みたいになってて。
入れた分だけ膨らむけど離したら空気が出る、みたいな。
完璧に、あぁ、駄目なんだなぁ・・・と。
で、五時五十二分に死亡確認されて。
直ぐ葬儀社のお迎えが来て。(いや、そんなに直ぐでもないけどさ)
ストレッチャーに乗せるのに、まず身体が無駄にデカくて重たくて社員二人がてんてこ舞い。
そこでちょっと笑いかけなのに更に上に被せる布団見たいのを頭からかけてったらスンタラー(寸足らず)で足首から下丸見え。
そりゃ笑うさ。
笑ったさ。
何も死してまで笑いを取らなくてもいいと思ったさ。
我が親父ながら・・・。
湯カンしてもらう時も、棺入れてもらう時も、全部スンタラーでちょっと食み出しぶりなのね。
ちょっとばっかし情けなし・・・。
そんなこんなでいろいろあったけど。
親父殿は浮世の器を捨てた世界へと旅立たれましたー。
なんか、泣けなかったのよね。
昨日も、今日も。
私が泣いてると何時も親父が言ってたんになー。

『泣くのは親が死んだ時だけにせい。勿体無いやろっ。』

って。
勿体無いも何もないんですけどねぇ(笑)
いざその時が来ると泣けないモンですねぇ、案外。
なんか、泣いてる人が嘘臭く見えて来てさぁ。
アンタらいい想い出ばっかり思い出して何で晃ちゃんがっ・・・ってな感じなんだろうけどさぁ。
親父は充分過ぎる程闘ったんだっつの。
やっと楽になれたんだよなーって思うと。
なんか嬉しかったね。
遺影も親父がグッってサイン出してる仕事中のにしてさぁ。
一番親父らしいと思うし。
我人生最大のベストチョイスだと思うんだけど。
見ててこっちが笑顔になれる遺影なの。
泣いてる場合やあらへんやろ、前向いて歩きっっ、みたいな。
だからこっちもグッと親指を立てて。
にって白い歯ぁ出して。
笑って。
にこやかに。
元気で。
あぁ、でもなんか嘘みたいだなぁ・・・。
つぅか、未だに信じれてないもん。
いないんだよねぇ、もう。
骨になったトコまでみてんのに。
嘘みたい。
最後まで親父の父母は遺影が気に入らなかったみたいですけどねー(笑)
親戚らの煩方に揉まれるにはちょっと若過ぎたよ、おとうちゃん・・・。
むしろ、お経を聞きながらいろいろ考えたよ。
闘病中はいろいろ考えたけどさー。
親父にとってこの病気は不本意だったんじゃないかー、とかさ。
親父の人生不幸だったんじゃないかー、とか。
全部、推測の域を出なくてさ。
答えなんか見つけ出せなかったんだけどさ。
なんか、わかった気がする。
親父にとって病気が不本意だったとか、自分の人生不幸だったと思ってるとか、そんな事ぁわかんないけど。
これだけの人に泣いて死を惜しんで貰えるなら、人間関係にはきっと恵まれていたんだ、と。
それって親父の宝物だと思うのね。
それ、最期に一気に見せ付けられた気分。
あぁ、幸せやったんやー、親父・・・って思った。
お父さんにはこんなに友達がいるねんでーって。
みんな、僕の事好きやってんでーって。
もう、恐れ入りました、とお手上げですね(笑)
私が今死んでも、これだけの人に泣いてもらえる自信ない。
人間の価値って、其の人の人間関係で見えて来るんだと、そう思いました。


帰って来て、だぁりんとメィルしてました。
心配してくれて。
昨日。メィルくれてたんですけど。
疲れて寝ちゃってたし。
今日は会話を。
今日も泣かなかったーって言ったら『人それぞれやしね』って言われました。
『俺最近泣く事無いからなー』って言われたんで『幸せな人生じゃーん』って言ったら『シロウには悪いけど俺幸せやわー。俺の余ってるし、幸せパワー分けたるわー』って言われたので『嫌ねぇ。そしたら私が今不幸みたいやん。私幸せやでー。今一番、全世界で幸せかも(笑)』って言い返しました。
『何で??』って聞かれたので『自慢の両親がいて、そこそこ仲の良い弟がいて、さしあたって衣・食・住に困らなくって、大好きな人達に大好きでいてもらえるから? それ以上に何を望むのよ?(笑)』って言ったら『そっか。いい事言うなぁ。なんか幸せの悟り開いてるみたい・・・(笑)』って言われました。
でも、本音ですし。
幸せだから元気だし、笑うんです。
だから、笑顔なんです。
健康にアリガトウなんです。
感謝できるって気持ち良いことです。
そうやって、少しでも親父に近付くんです。
今は仏となった(んだかなんなんだか)親父に。
私は幸せですとも。
お祭りごとの好きな親父だったんで。
明るく楽しく元気良く。
悲しむだけなら誰にだってできるんです。
私達は其処で考えねばならない。
親父について、両親というものの存在について、父親について、ひいては大きく生と死においてまで。
考えて、何かを得なければならない。
親父が身を持って教えてくれた事ですから。
私なりの答えを持って、生きていけたらと思うのです。
それが、輝く明日に繋がるのなら、それでいい。
それでいいんやで、と親父も笑ってくれる事でしょう。
何でもやったらええねん、と。
お父さんが責任は全部取ったるさかい、って。
明日も、笑って、生きていくのです。


















『とうちゃん、ねぇちゃんのこと好きか?』
『好きやで。とうちゃん、ねぇちゃんのこと大好きやで。ねえちゃんは?』

















 昨日  記録  明日


狗神史狼 [直訴]

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