凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2009年11月04日(水) 相談

ちょっと気分がへこんでいる。いつもか。
でも今回は何と言うか。

知り合いにこっそり相談を受けた。
知り合いといっても、子どもがお世話になっている先生なんだけど。

聞いたら、今度検査入院する事になった、と。
しばらく指導する事ができなくなるんだけれど、保護者にどう説明したらいいだろうか、との事だった。
とりあえず、指導者さんのお宅がちょっと今色々あって大変、という話は以前聞いたので、それを理由にされてお休みにしては、と話しておいた。
というか、休みにするしかないだろうし。
私達が代わりに見る事もできないし。


後日、入院が長引く事になった、と言われた。
抗癌剤での治療に入ることになった、と。


「どうしよう。以前の理由で皆さんや子ども達は納得してるだろうか。治療にどれだけかかるか自分でもわからない。とりあえず年内は休みという事で話したが、年明けで復帰できるかわからない。代わりの先生のあてはあるんだけれど、私がいない間も代わりの先生で続けた方がいいだろうか。皆に全部話した方がいいだろうか。」

いつもの強気な姿とうって変わって、心底弱り果てた様子にこちらも困り果てる。
しかし平常心を失って当然の状態なわけだし。
こちらは冷たく言えば他人事なので、客観的に見れる。

「あの理由で皆、納得してると思います。全部話すかどうかは、先生の心の問題なので、私達はなんとも言えません。年明け復帰のつもりでいて、皆にもそう話しているのであれば、それをまずは目標にして、それが長引くようであれば、それから代わりを探したら。一気に決めてしまわないで、これからしばらくは様子を見ながらその時に応じて決めていった方がいいのではないですか」と答えておいた。

子ども達も、休んだ事が特別マイナスや遅れになるような事でもないし。
そう話してみたら、「そうか、その手があったか」と気分が晴れた様子。
本人も、こっそり入院して治療して堂々復帰する自分をイメージできた模様。


正直、皆に全部話してもらったほうが、こちらは気分が楽になるのだけれど。
話してもらって楽しい話題でもないし、あれこれ話すべきではない内容だろうと思う。
先生も、自分がいない間は休みの方が、早期復帰せねば、という想いから、治療への励みになると思うし。

「話す相手が居て良かった」と先生は喜んでくださったようだけど、私達二人を相談相手に選んだ理由は「二人が仕事をしていないから、昼間、いつでも話が出来るので」という事だった。

仕事をしていないと、本当に色んな事が舞い込んでくるというか、回ってくるというか。
今までも「仕事をしていない人で」と子ども会やら学校やらで要請を受けて参加せざるを得ない事は多々あったけど、一番やるせないというか、重いボランティアだなぁと思った。

この、重い事実を、周囲にはひた隠しにしなければいけないという事が、胃の中に鉛が入ってるみたいに、ずんと重く、しんどい。
勿論、先生の元気に復帰される事を信じているけれど。
先生が、弱り果てている病人、にしか見えなかったから、こちらがしっかりしないと、と偉そうに答えはしたけど、果たして私の答えは先生にとってベストな選択だったのだろうか、と自信はない。
「仕事していないからって、そんな理由でこんな重い相談事受けるなんて理不尽な」という思いもある。

我ながら臆病者で薄情で卑怯というか、最低な人間だなぁ。


そんなこんなで、心も胃もぐちゃぐちゃで、重苦しいのでした。





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