凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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アユムの幼稚園親子教室最後の日。 来年この幼稚園に年少から入園するH君とKちゃんと一緒に通い始めたのだけれど、とうとう一年間アユムは私の膝から一度も降りる事はなかった。 二人が楽しそうに最前列でお遊戯しててもじっと私の膝の上で固まってその姿を見つめているだけ。 出席簿代わりのシール帳もシール貼りが嫌いなので並ばない。 体操もパネルシアターも紙芝居も私の膝の上。 親子教室最後の日は多分入園予定児の慣らし保育も兼ねているのだろう。 親は送り迎えだけで、子供達だけで過ごす。 当然、今年入園する年齢でもないし、そもそもここの幼稚園には入園しないだろうし。(アイが通った幼稚園にそのまま入れる予定なので) それ以前の問題でアユムが私から離れて幼稚園で過ごすのは多分無理だろうし。 そんなこんなで、当日は欠席しようと思っていたのだけれど、「案外連れて行ったら平気かもよ?」と言うH&Kママ達の言葉に、最後だしねぇ…と一緒に登園する事にした。
ところが当日はとんでもない春の嵐。 流石に歩くのは大変だろうとH君ママが車を出してくれる。 春休み中のアイも一緒に乗せてもらう。 雷も伴う嵐で子供達はハイテンション。 アユムはアイが一緒に居る事でまたハイテンション。 親はとにかく雨を避けるのに必死でこれまたハイテンション。
園に着くと先生に挨拶もそこそこに子供達を「はい!」「はい!お願いします!」「はい!濡れるから急いで!」と車から抱きかかえバケツリレーよろしくさっさと降ろし、「じゃ!お迎えは50分に!」とさっさと車のドアを閉める。 H&Kちゃん達三歳児はさっさと教室へ走り去り、状況が飲み込めていないアユムだけが「え?え??なに?なにがおきてるの??」と頭の中疑問符だらけの表情でこちらを見て立ちすくむだけ。 車のドアが閉まったのを見てあわてて走りよる姿が視界の端に見えたが車は無情にも発車。 走り出した車内は大爆笑。 「アユムちゃんの顔が!表情が!」「あれはぜったい状況が飲み込めていないよね!」「あまりにいつもと状況が違いすぎて頭が回らなかったみたい」「ある意味大雨で助かったかも」「あの表情私忘れられないと思うわ〜」等々、皆で笑いあう。
Kちゃんママが「私、昨日アユムちゃんの夢みたのよ〜」と笑う。 アユムは嬉しそうに教室に入っていったのだが、その姿を私が心配そうに見ていて、その私の心配そうな姿に気づいたアユムが泣き出して私の元に走ってくるという夢だったそうな。 あぁ人から見たら私ってそんな風に見えるのかしら。 自分で気がついていないだけで、実際その通りなのかも。 だとしたら、私が心配しすぎて子供の芽をつぶしているのかしら。 そうなのかな。
果たして、お迎えの時間に行くと、アユムは泣き喚く事もなく、端っこでそれなりに参加していた。 ママ達が「アユムちゃん大丈夫じゃない〜!」と指差して笑う。 子供って案外親が居ない方がしっかりするものなのかもねぇと話す。 あぁそうなのか。案外アユムって私が居なくても大丈夫なのか。 単に私がいるから甘えていただけで、平気なのは平気なのね多分。
ちなみにアイはうちで遊んでいたH君のお兄ちゃんと二人、まだ遊びたいから留守番しておく、とお迎えには来なかった。 「余所のお宅で留守番できるかしら」と心配するH君ママ。 家に戻るとアイとお兄ちゃんと二人で大人しくそれなりに遊んでいた。 やっぱり子供って子供なりになんとかやるんだなぁ…というか、やれる年齢になってきたんだなぁ、とちょっと感慨深い気分。
あぁ写真とっておきたかったのにな。 多分来年はもうこのメンバーはいないのに。 天気最悪でそれどころじゃなかった。残念。 それなりに、楽しい親子教室通いでした。
暁
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