凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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卒園式と違って入学式はどうもテンションが上がらない。 終わるのは嬉しいけどまた始まるのは面倒臭いなー またわけもわからない一から始まるわけだし。
前日の風雨はなんとか治まって、花冷えの曇天ながらもアユムをベビーカーに乗せて行く事が出来、大助かり。 でもスーツにママバックたすきがけの我が姿は我ながらみっともないが、仕方ないと諦める。
入学式は幼稚園と違って六年生の出し物があって、そちらの方がなかなか面白かった。 アユムが入学する時は、アイがあぁやって六年生として、歓迎の出し物をやってくれるわけか。 そうなると、12年間小学校に通ったりするわけね私。 気が遠くなるけれど、まぁ仕方ないとこれも諦め。
教室に入って役員決め。ほとんどが立候補ですんなり決まった。 一年のうちはやる人はやるって決めてくるから決まりやすい…という噂は本当だったんだなー。
新学期が子供の頃から憂鬱だったのは私だけ? あのクラス替えが大嫌いだった。 せっかく友達になったのに、またバラバラになって最初から友達作っていかなきゃいけないのが辛くって。 でもそうやって人付き合いってのを学んでいかなきゃいけないわけなんだろうしねぇ…と思いつつも学べないまま歳だけ食ってしまったわけなんだけれど、この時期になるとあの憂鬱な気分だけはしっかり甦ってきて、意味も無くブルーになるから始末が悪い。
最後に体育館で記念撮影。 私の子供の頃は外だったなぁ。桜の木の下で撮ったような記憶が。 それとも今日の天気のせいかな。 適当に並ぼうとすると「お子様をお連れの方は一番前に」と言われる。 子供の顔も映るように、との配慮だそうな。 アユムを抱いて教科書等の荷物を持って父兄の列の最前列へ並ぶ。 ど真ん中じゃんひえー。 アユムは腕の中で降ろせと暴れる。 「ほら、チーズするよ。あっち見てごらん。あれだよ。」とカメラの方に意識を向けようとするが、広い体育館で、前方にはマイカメラを構えるパパなんかもいて、どこを見れば言いのかアユムも分からないらしく、構わず暴れる。 おとなしくなったと思ったらハナクソほじってやがる。 やめろ〜一生に一度の入学式の記念写真にハナクソほじる姿を残さないでくれ〜 あんた一生アイに「入学式の写真でアユムは鼻ほじってた」と言われるぞ。 アイも友達に「あんたの妹鼻ほじってるこの子?」なんて言われたら可愛そうだし。 あんた自身もアイの友達に「あ、鼻ほじってた子だ」なんて言われるようになるぞ。 頼むからそれだけは辞めてくれ。 アユムの手を掴むと、反対の手でほじろうとする。 両手を掴むと、離せと暴れる。 ううう、しかし離すわけには。 アユムは私の手をするりと抜けた手で、すかさず私の鼻の穴に指を突っ込んでくれた。 その瞬間を待っていたかのようにカメラマンのフラッシュが。
この一生に一度の、記念写真を開くたび、わが子に鼻をほじられている私の姿を見て大爆笑する親子が何人もいる事だろう… あぁ、クラス替えして欲しい…(滂沱の涙) 舞い散る桜の花びらを見つめ心で号泣。
ブルーな春のスタートです。
暁
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