凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2004年10月09日(土) 披露宴

休日に限って朝六時に起きてくれる娘達におもわずちゃぶ台返ししたくなるが寝床ではそれも叶わず。
そんなこんなの土曜日の朝。

今朝は仕方無いか。
今日はアイの年中の時の担任の先生の結婚式なのだ。
希望者を募って子供達だけ披露宴にサプライズでお祝いの言葉を言いに行く事になった。

正直、お祝いする気持ちはあるけれど、幼稚園ママさん達の集まりに行くのはしんどい。
おまけに式場は土地勘の無い私には見当もつかない所で運転できそうにない。
地下鉄で行って、後はタクシーで行くしかない。
一緒に行く友達がいない自分が情けない。
それでも、アイにとって忘れられない思い出になるかもしれないし、と頑張って参加。

式場の外で待機。
子供達はいつもと違う状況に浮かれまくりはしゃぎまわる。
ママ達は会場には入れないと聞いていたが、皆様披露宴に出るかのようにドレスアップ。
適当なワンピースを着てきたのをちょっと後悔するが、スーツ着てアユムに汚されまくるのも嫌だったのでやむを得まい。

突然の園児乱入に沸きたつ会場。
先生は涙をぼろぼろ流している。
園児達が声をそろえて「○先生、結婚おめでとうございます。○さん、○先生にちゃんとプロポーズしてください」と言うと場内おお笑い。
笑い泣きの新婦に酔っているのか照れまくっているのか上ずった声で叫ぶ新郎。
「僕と結婚してください!!!」
台詞と同時にポルノグラフィティの「アゲハ蝶」が会場一杯に溢れた。

拍手に包まれて退場すると、参列した先生達が「上手だったね!」と園児達を誉めに来てくれた。
喜ぶ園児達に新婦のお母さんがハンカチで目頭を押さえつつ私達保護者に深々とお辞儀して回る。

あぁ良いなぁ。
嬉しくて泣いた事ってあったっけ。記憶に無い。
自分の結婚式すら、面倒で早く終わってくれとそればかり思っていたし。
この人達の人生の中での幸せな空間に居させてもらえて、こちらも体の中の澱んだ何かが少し消えた気分になった。

それも束の間。
帰りに空港に寄る。
今日は夫が来るのだ。
アイは大喜びだが、私は憂鬱で仕方ない。
あぁ憂鬱な連休。
とりあえず、「アゲハ蝶」を聞いてあの披露宴の幸福な瞬間の余韻に浸ろう。
逃避だね、はいはい。

それにしてもアイ。
花嫁さんに向かって「先生、ドレスが綺麗」なんて失礼な事言うんじゃないよー
すかさず「ドレスも、でしょ?!」と返されて笑いを取れたから良いけど。





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