V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2019年07月26日(金) 松下幸之助の「君、経営理念を売ってくれ」

わが社は経営理念を売りものにしている。日本ウエストンの臼井社長が講演でそう語ったことがある。同社の理念は「活かす」。捨ててもおかしくない材料を活かして再利用することが同社のサービスだが、それを提案することを「経営理念を売りものにする」と言っている。同じことを、松下幸之助の部下で、後に副社長になる社員で佐久間さんが、ドイツ赴任時に松下幸之助に「経営理念を売ってくれ」と言われている。彼が書いた本を読んだことがあるが、理念を売るというコトは、経営姿勢に共感してもらって、良いパートナーになってもらえ、ということ。私も今の理念に変えてから、出会うお客様が変わってきた。経営理念は、対外的にパートナーを見つける売りものなのだ。


2019年07月25日(木) 松下幸之助の答え「なぜあなたはそんなに謙虚なのか?」

松下資料館の遠藤館長に外国人記者に「あなたはなぜそんなに謙虚なのか?」と聴かれたときの松下幸之助の答えを教わった。「自分はいろんな人の意見を集める→これによって先見性が磨かれる→人に教えを乞う→徳を高めていく→自分の知らないこと・できないことの多さを知る→謙虚になる→素直な心で決断する」。結局、衆知を集める姿勢がその人の徳を高め、謙虚さを創り、新しいアイデアを生み出し、優れた決断に至ることだ。「聴く」ことの大切さを改めて知った。


2019年07月24日(水) シンコーメタリコン見学記個人の確立と企業アイデンティティ

日本は、古来より個人よりも家・共同体・国家といった集団を重視する社会が長い間続いたため、自分自身を集団や他者と切り離して考える文化が定着しにくかった。そのため、日本人は近代の西洋人に比べると自我意識が希薄だと言われている。近年は社会の多様化、流動化の影響で、現代人は自分のアイデンティティを保ち続けることが難しくなり、自分というものがよく分からなくなっている人も少なくない。そのような人を救うのは、個人のアイデンティティの確立よりも、会社としてのアイデンティティを強く確立し、その中で自分を磨き、存在感を高めて発揮していくことが、その人の自己成長をもたらす原動力になっている。シンコーメタリコンという会社には、価値観を同じくする社員のアイデンティティの確立を支援する強いポリシーを感じた。


2019年07月23日(火) シンコーメタリコン見学記クレド「私たちが願う社会」

シンコーメタリコンのクレドを紹介してもらった。「私たちが願う社会」というタイトルで、そこには大きく「日本を機械長寿の国に」と書かれている。この他に、「私たちのあり方=機械に未来を溶射する」「私たちの付加価値(行動指針)=ヒアリング力・プランニング力・現場力・納期対応力・サービス力」が定義されている。立石社長は社員たちがインタビューに答える形でプロに依頼して作ってもらったという。ある程度かっこいい文章の方が社員に響くという考え方だ。「私たちが願う社会」っていう切り口は素晴らしいと思う。どこの会社も、こんな形で自分たちの貢献を表現できたらみんな仕事が今よりずっと面白くなるんじゃないかと思う。


2019年07月22日(月) シンコーメタリコン見学記入社する前から家族

同社には毎年新卒が入社する。新人を会社に早く馴染ませるため、「入社前から家族だ」とうスローガンで、秋からインターンで来て仕事を体験したり、イベントにも参加してもらったりしている。入社後は新人は3ヶ月間かけて全ての部署を体験する。男性社員は営業事務の来客対応なども体験する。これを2周りやる。私は2周りやるのが素晴らしいと思った。一通り体験するだけでなくそれぞれの部署の苦労を一通り体験した後にもう一度体験することによってよく理解できるのではないかと思う 。この間、1年・2年前に入った先輩が担当チューターとしてついてマンツーマンで新人の育成をフォローし、相談しやすい環境を用いている。入社前から家族だと言われた新人は、同社に対しどんな印象を持つのだろう。きっと愛着愛情を覚えるのであろう。インターンやチューター制度を入れている会社は少なくない。こんなひと工夫を多くの会社で実践してほしいなと思った。


2019年07月21日(日) シンコーメタリコン見学記全員参加の社員海外旅行

シンコーメタリコンは、社員旅行は毎年全員で海外に出かける。旅費は全て会社負担でお小遣いまで支給する。社長は「参加しない社員はクビだ」と言っている。この縛りは社労士さんから「まずいですよ」と言われているようだが、今はでクビにした社員はいない。昨年はベトナムのダナン。ここではホテルのプライベートビーチで運動会をやったと言う。今年はニューヨークに4泊6日。ミュージカルを見たり、ヤンキーススタジアムで野球観戦したり全員一緒に行動するというのがモットーだという。こんなスタイルの社員旅行がやりたくてもできない会社がほとんどであろう。原始的な全員参加型で、なおかつ憧れの場所に行ける会社が今もあることは、とても嬉しく思った。


2019年07月20日(土) シンコーメタリコン見学記┠觝У念日のメッセージカード

社員の結婚記念日には、社員の奥さんまたはご主人に対して社長からお祝いのメッセージが届く。立石社長はその内容を一部披露してくれた。在職10年を超える男性社員の奥様宛ての手紙だ。「部下とのお付き合いのためにはお小遣いが必要ですが、そこでお小遣いをもう少し上げてあげていただけないだろうか」という内容。そこには、会社が彼にリーダーとして期待していること、社長がよく見ていること、さらに非常にユーモアに富む内容で、頂いた奥さんもまお小遣いを上げざるを得ない内容だった。これを一人一人に送り続ける社長の気配り力には誰もが頭が下がる。信頼される上司になりたいと語る人は大勢いるが、一人ひとりにスポットライトを当てられる社長は本当に信頼されていると思う。


2019年07月19日(金) シンコーメタリコン見学記誕生日のメッセージカード

社員の誕生日のお祝いの仕方も、シンコーメタリコンはユニークだ。誕生日には朝礼時に社長から社員に誕生日手当として、10万円が支給される。さらにその日には、社員の両親に社員と立石社長の2ショット写真及び手書きのメッセージが届く。書いてあることは「社員が日常どれだけ頑張っているか」。その葉書を読んだ両親は、自分の子供の活躍を社長がどれだけ認めてくれているかを知り、大変嬉しくなる。ご両親から届いたお礼のお手紙の数々も紹介されたが、両親から「お前はいい会社に入ったね」と言われること、社員の働きがいにもつながっている。社長からのマンツーマンのお祝いは社員数が86人だからこそできることかもしれないが、立石社長は130人まではやると語っていた。


2019年07月18日(木) シンコーメタリコン見学記Ε屮薀ぅ匹鼎りとスーツ手当

働き方改革の第4は、「プライド作り」といってもいいであろう。技能の資格取得奨励とスーツ手当だ。同社は溶射の技術力で勝負する会社だ。そこで現場社員は「おうみ若者マイスター」や国家検定である「溶射技能士」、そして「現代の名工」「黄綬褒章」などの資格取得を支援している。実際に褒章受賞者が3人いて定年後もスーパーアドバイザーとして現場で指導しているのは驚きだ。資格手当は10万円。また身だしなみを整えるためにスーツ手当5万円が支給されている。この制度には過酷な職場で働く職人へのリスペクトと、職人としての誇りを大切にせよという立石社長のメッセージを感じた。


2019年07月17日(水) シンコーメタリコン見学記サ戮澆取りやすくなる育休出勤

働き方改革の第3は、女性が育児休暇中に出勤する「育休出勤」だ。これは育休中の女子社員に、赤ちゃんを連れて月に1度出勤することを促すもの。女性社員の悩みの一つが、子供が熱を出した時に「本当は休みたい。が、『お休みをいただきたいです』となかなか言い出せない」ことがある。ところが、このように周囲がその赤ちゃんを実際に見知っていると、「どうぞどうぞお大事になさってください。代わりは私がやっておくね」と周囲が協力しやす環境ができる。すると、困った時にすぐ SOS を出せるようになり、結果的に自分だけが背負い追い込んだり、我慢することがなくなる。かつて、日本社会にはそんな共助の精神が根付いていた。育休出勤制度はそれを思い起こさせる素晴らしい制度だ。


酒井英之 |MAILHomePage

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